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2016年04月13日

鷹栖の家 「リビング」

前回は、和室を見ていただきました。今日は、その横にあるリビングをご紹介いたします。
1枚目の写真、リビングと和室そして廊下も見えています。それぞれを仕切る戸もあるのですが、戸を開けて写真を写していますので、開放的な空間であることがお分かりいただけると思います。
では、戸を閉めた様子もご覧いただきましょう。

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2枚目の写真は、和室と廊下の間の戸を閉めたのと、リビングと廊下の間の戸も閉めた状態です。1枚目の写真と比べると、廊下だけが見えなくなりましたね。
リビングと和室の間の戸は開けたままなので、リビングと和室は一体的につながっている状態です。
次に、和室とリビングの間の戸も閉めてみましょう。

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それが、3枚目の写真です。リビングだけの状態になりました、ずいぶん変わりましたね。この家のリビングは、10帖です。その他に、写真右側のほうに見える収納があります。
ところで、ダイニングキッチンは?と言いますと、その収納の向こう側にあるのです。

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4枚目の写真を見ていただくと分かりますが、収納の左側にチラッとキッチンが見えていますね。
最近は、リビング・ダイニング・キッチンが1室になっている家が多いですが、この家はリビングとダイニングキッチンとに分けられたのです。
それを分けているのが、リビングとダイニングキッチンとの間にある収納なのです。そして、この収納はリビング側からのみ使う収納ではなく、ダイニング側からも使える収納です。

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戸を開けた開放的な状態と、戸を閉めた状態の写真をご紹介しましたが、実際には1年じゅうほとんど1枚目の写真のように開放的に使っておられます。
夏はそれが当たり前でしょうが、冬も・・・です。冬でも、廊下などもほとんど温度差がないので戸を閉める必要がありません。であれば、戸を閉めて狭く感じるよりも、戸を開けて開放的に広々と使ったほうが気持ち良いですよね。
では、次回はダイニングキッチンです。

草野鉄男建築工房
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2016年04月06日

木のポスト

木の家を建てる際、大工さんに家具から小物までいろいろな物をつくってもらっています。
家に合う家具をつくりたいということで、家の構造材(柱・梁)や板材(床板・天井板)と同じ山の木を使って家具や造り付けをつくるようになりました。また、それ以外にも小物・雑貨的な物もつくってほしいという要望などもありました。
家具や造り付けに関しては、すでに「木の家具・造り付け」というカテゴリでご紹介しています。今日は、新たに「木でつくる小物」というカテゴリで、家具以外の小物などをご紹介いたします。
小物編の第1回は、木のポストです。

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ポストと言えば、普通はステンレス製など金属の既製品がほとんどです。でも、外壁が板張りであればなおのこと、ポストも木の箱の方が良いですよね。
今日は、そんな木のポストを3点ご紹介します。

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1枚目の写真、ご覧の通りのポスト口(ぽすとぐち)と受け箱が一体の木のポストです。受け口の下の扉を開けて郵便物等を取り出します。扉のツマミは、建具用の木のツマミを利用しています。
2枚目の写真、ポストの形式としては1枚目の写真のポストと同じです。ただ、箱の形をおうちみたいに屋根をつけてほしいというのが、この家のお様のご要望でした。(扉のツマミがありませんが、取り付ける前に写真撮影しました。)

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3枚目の写真は、少し違った形式ですね。ポスト口はなく、受け箱の上が蓋(ふた)になっている形式です。
4枚目の写真、蓋を開けると、こうなります。上からの出し入れになりますが、大きな郵便物等を出し入れするには楽ですね。ただし上から出し入れするので、そのぶん箱を少し低めの高さに取り付けることになります。

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今日ご紹介したのは、どれも玄関の外に取り付けるタイプです。どの家も、雨がかかりにくいように屋根のある下に取り付けてあります。
このポストの塗装は?と言いますと、どれも何も塗ってありません。塗ったらダメということはないのですが、無理に塗る必要もありません。どの家も、塗らないことを選択されました。塗装の以前に、まずは適材適所ですからね。
木でつくったポスト・・・金属製のポストよりも、ずーっと長持ちしますよ。
ところで、この後にご紹介していく小物もほとんどそうなのですが、小物なので使う板は短い物ばかりです。これ位の長さでしたら、家に使った板の切れ端でできてしまいます。つまり、材料代はタダ(0円)だということです。
切れ端は、捨てられるだけです。長年かかって育った木なのですから、使えるところにはどんどん使ってあげましょう。そういうことも含めた、同じ山の木でつくる木の小物なのです。
次回は、どんな小物が登場するか、お楽しみに!

草野鉄男建築工房
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2016年03月31日

キッチン収納

木の家具・造り付けを紹介するコーナー、前回は ダイニングテーブル を見ていただきました。今回は、キッチン収納です。
キッチン(流し台)本体は、システムキッチンにされる場合もありますし、前々回ご紹介したように大工さんにつくってもらう 木のキッチン にされた家もあります。
同じように収納部分も、いろいろです。今日は、収納部分を造り付けにされた実例をご覧いただきましょう。

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1枚目の写真、流し台本体はシステムキッチンで、背中側の収納を造り付けにされた例。カウンターは厚さ6センチの板を使用して、下部は両サイドに扉付きの収納とし真ん中部分はオープン。
天板の上部は、右側部分に食器を入れる戸棚を設置。残りの部分は電子レンジを置くところと作業スペースとして使われます。
2枚目の写真、こちらも収納部分のみ造り付け。左側の食器棚部分は床から180cmほどの高さがあります。その右側下部はすべてオープンで、上部は電子レンジ等キッチン家電を置くスペース。天板は、厚さ3cmの板でつくってあります。

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3枚目の写真、前々回ご紹介した木のキッチンが見えています。今日は、その背中側の収納部分をご覧下さい。たっぷりの収納スペースですね。
床から天井まで、高さにして約230cm。収納の幅全体では約350cmのうち、右から80cmほどが冷蔵庫スペースで、残りの270cmほどにご覧の通りたくさんの棚板が取り付けられています。
高いところは手が届きませんので、大工さんにつくってもらった脚立もあります。脚立も、わざわざ物置から持って来たりしなくても良いように、この収納の中に置く場所がちゃんとあるんですよ。(一番奥に出ている物は、流し台のキャスター付き収納箱です。それも出して写真を撮りました。)

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そして、脚立以外にもう一つ役目があるんです。その役目とは、椅子なのです。どういうことかと言いますと、棚部分を見ていただきますと流し台と同じ高さの棚だけ奥行きが深くつくってありますよね。この部分は、机でもあるのです。
ここにノートパソコンを置いて仕事や調べものなど・・・、またちょっとした作業をするスペースでもあります。その時に腰掛ける椅子としても使う脚立なのです。
おまけに、この収納のところに引戸がありますね。キッチンの作業が終わったら、また来客時にこの戸を閉めれば、この収納部分を隠せるようにしてあるのです。

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次の4枚目の写真にはキッチン本体が写っていませんが、ここはダイニングキッチンで部屋の真ん中にダイニングテーブルを置く形式です。写真の左上にある照明がテーブルの上にくる照明器具です。
そういう形式なので、部屋の周りに収納をつくりつけてあるのです。壁に収納を設置したということですね。写真正面の壁に、床から天井までそして幅270cmほどの収納。一部だけ扉がなくオープンなところで、家族みんなの携帯・スマホを充電するのだとか・・・。
写真右端にも収納がありますね。上だけ扉があって、真ん中部分と下部分はオープンですが、この真ん中部分は炊飯器を置くところなのです。その炊飯器を置く棚は、ご飯を入れる時に前に出てくるスライド形式の棚になっています。大工さんがつくる造り付けでも、こういうこともできるのです。
特にこういう収納部分というのは、家(お客様)によっていろいろなこだわりがありますね。

草野鉄男建築工房
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2016年03月25日

北代の家 「寝室・クローゼット」

前回は、書斎をご紹介しました北代の家、今回は、寝室です。そして、寝室の隣にはクローゼットもありますので、一緒にご覧いただきましょう。

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1枚目の写真、この寝室は8帖でそれと別に押入が1帖分あります。写真左に見える戸の向こうに後からご紹介するクローゼットがあります。
写真右下に見えているのは、大工さんにつくってもらったテレビ台です。

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2枚目の写真、部屋の奥から廊下側方向を見たのがこの写真。戸が並んでいるのは、左側が押入の戸で右側の戸が廊下との出入り口。
天井は屋根なりの勾配天井なので、高さが高いぶん広々感じる部屋になっています。ロフト付きの部屋にする場合は、この高い部分(上の窓の下端)に床を張るころでロフトをつくることができます。
この寝室には、ロフトはいらないということでつくってありません。(次回ご紹介する子供室にはロフトがついていますので、ロフト付きとロフト無しを比べてみて下さい。)
では、隣のクローゼットを見てみましょう。

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3枚目の写真、このクローゼットは寝室からのみ出入りできる部屋であり、それ以外の部屋や廊下からは出入りできません。
ご夫婦2人分のクローゼットですが、広いんですよ。6帖のクローゼットです。ここにタンスなどを置くという使い方ではなく、自分たちが使いやすいように洋服を掛けておくところ、収納箱などを置く棚などを造り付けにされました。
洋服を掛けておくところは、真ん中の仕切りを境に左右に分かれているのはご覧の通りですが、どちらも洋服掛けパイプは2本ずつ取り付けてあります。写真ではちょっと見えにくいかもしれませんが、手前と奥に2本そして高さも少し変えてあります。

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4枚目の写真、寝室と同じ勾配天井で向こう側が天井の高い方です。いずれ物を置くスペースが足りなくなったとしたら、この高い部分に床を張って物置を後からつくることも可能です。
この家のお客様は、ゆったりしたクローゼットのある寝室にされました。

草野鉄男建築工房
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2016年03月18日

鷹栖の家 「和室」

前回は、寝室を紹介したこちらの家。今まで、玄関ホールから廊下に入ってトイレ・洗面所、そして書斎・寝室という順に奥の方へと見ていただいていました。
今日は、玄関ホールのところまで戻って、すぐ横にある和室をご覧いただきましょう。

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1枚目の写真、和室が中途半端に写っていますが、和室と廊下の関係を見ていただくための写真です。タタミの向こう側が廊下ですが、和室から廊下に出てすぐ左側に引違いの格子戸がありますね。その戸が玄関ホールの出入り口です。
ですから、この和室にお客様をお通しする場合は、玄関ホールから廊下に入ってすぐ和室に入れる間取りにされました。
和室と廊下の間には、ちゃんと戸がありますよ。写真では戸を開け放して写していますが、壁の部分に戸があるのがお分かりいただけますでしょうか。

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2枚目の写真では、和室の正面がちゃんと見ていただけます。左から順に床の間と仏間があって、一番右は収納になっています。この和室の大きさは、床の間・仏間・収納を除いて6帖です。
3枚目の写真は、リビングから和室を見ています。

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大黒柱があるのが、お分かりでしょうか。1枚目の写真の右端にも写っていますが、和室の角に大黒柱がありますね。太さは、24cm(8寸)角です。
この大黒柱は、もちろんの2階の上まである柱ですよ。1階だけの長さの太い柱も見かけますが、それは構造的にはあまり意味はないですね。
和室とリビングの間にも、ちゃんと戸がありますよ。写真の左側にちょっとだけ写っていますが、この戸を閉めると和室とリビングを仕切ることができます。
このように、リビングと一体的に使える部屋でもあるわけですが、この家の場合はタタミコーナーというよりは、少しかしこまった和室です。
では、次回リビングをご紹介します。

草野鉄男建築工房
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2016年03月11日

ダイニングテーブル

うちじゅう同じ山の木を使って大工さんにつくってもらう造り付けや家具を紹介するコーナー、前回は 木のキッチン を見ていただきました。
今日は、ダイニングテーブルをご紹介しましょう。

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まずは1枚目の写真、ご覧の通りダイニングテーブルと一緒にベンチもつくられました。この写真でテーブルの向こうに、前回ご紹介した木のキッチンが見えています。
木のキッチンなのですが前回ご説明した通り、ダイニング側に襖紙を張った収納扉があります。またその左側にも、同じようにつくった収納扉が並んでいるのが分かる写真です。
ダイニングテーブルの話に戻りまして、このテーブルの天板は厚さ12cmの板にされました。そして、その板の端っこは丸太の丸みをそのまま残してあります。テーブルの脚は、すべて12cm角の木を使用。
ベンチの方は、座るところ(座面)は3cmの板、脚の部分の縦方向の部材は梁の切れ端、一番下の床に接している部材は柱の切れ端を利用してつくってあります。

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次に2枚目の写真、こちらのテーブルもつくり方としては1枚目の写真のテーブルとほぼ同じなのですが、違うのは天板。
この家のダイニングテーブルは、厚さ6cmの天板にされました。そして板の端っこも1枚目の写真と違って斜めにカットしてあります。
このように板の端っこの処理については、まず丸太の丸みを残すか、丸み部分を切り落とすかのどちらかです。
そして丸みを残す時は、茶色い(薄皮)部分をそのままにしておく場合と、電動カンナなどで丸みなりに削る場合があります。前者は茶色が残りますし、後者はある程度削るので白太(白色)が表面に出てきます。
丸み部分を切り落とす時は、斜めに切り落とすやり方と真っ直ぐに切り落とすやり方があり、この切り落とすやり方では、どちらも表面が白太になるのです。
これをどうするかは、山から家具用の板が運ばれてきた時に、お客様に実物を見てもらい大工さんの意見も聞きながら決めます。(3枚目の写真は、その様子です。)

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次は4枚目の写真、こちらはパッと見てお分かりのように、ダイニングテーブルとしては面白い形式ですね。1人用のテーブルと椅子が3人分くっつけてあるダイニングテーブルなのです。
1人分のテーブルは、学校の机みたいな形につくる。3人分くっつけることでダイニングテーブルとして使うし、他の場所で1人分または2人分のみ使いたい時にはこれを移動して使うこともできるようにという、この家のお客様のこだわりなのです。
こちらのテーブルの天板は、厚さ3cmの板。脚は6cm角の部材を使ってつくってあります。

ご紹介している造り付けや家具などのつくり方は、その家(お客様)によってさまざまです。こんな風に、使いたいように・使いやすいように自分の家だけの家具をつくって下さい。
どの家も共通なことといえば、うちじゅうが同じ山の木を使ってつくってあるので、木の家に合う木の家具だということです。

草野鉄男建築工房
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2016年03月04日

北代の家 「書斎」

北代の家は、2階に上がってから吹抜け・2階ホール・洗面トイレと見ていただきました。
残りは、2階のある部屋を順にご紹介していきます。まずは、書斎からです。

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1枚目の写真、2階ホールから書斎に入るとこういう風に見えます。部屋の大きさは6帖で、一人用の書斎ではなく、ご夫婦二人のための書斎です。
写真でお分かりのように、部屋の真ん中にドーンと本棚があります。この本棚で、旦那様の書斎スペースと奥様の書斎スペースとに仕切ってあるのです。家具で部屋を仕切るという形式ですね。手前が、旦那様の書斎スペース。
奥に行って奥様の書斎スペースを見てみましょう。それが2枚目の写真です。

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旦那様の方も奥様の方もどちらも、大工さんによる造り付けの机と本棚がありますね。
机を見ていただきますと、一般的な机の奥行よりも小さめにつくってあります。これは、ノートパソコンが置ければ良い奥行であること、ちょっとした作業ができる奥行であれば良いというご要望により、こういう風につくってあります。
細かい部分では、机の大きさ(長さ)が少し違います。旦那様の机はI型であるのに対して、奥様の方の机はL型になっているのですが、これはこの写真では分かりにくいですね。

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3枚目の写真は、書斎奥の奥様のスペースから部屋の入口側を見ています。写真左側にある戸を開けると、以前にご紹介した2階ホール・吹抜けがあるのです。
こんな風に、部屋の真ん中に本棚を置いてスペースを仕切る形式にしたのは、書斎としては夫婦別々のスペースをご要望されたのですが、将来ここを6帖の部屋としても使えるようにするためです。ですから、この本棚は倒れないようにしてありますが、動かすこともできるように設置してあります。
では、次の部屋をお楽しみに!

草野鉄男建築工房
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2016年02月26日

木の家に住んで二年

平成25年の暮れから新しい家に住んで、2年2ヶ月経ちました。今年の冬が3回目ですし、夏は2回経験しました。
昨年「木の家に住んで一年」を書きました。本物の木の家の良さについては昨年と同じような話になるかと思いますが、続編というかまた一年経過しての家の使い方・感じたことなど「木の家に住んで二年」を記しておきます。

冬の暮らしは、最初の冬に比べて2回目・3回目と少しづつ室温が上がって(上げて)います。(参考記事:暖房の室温分布暖房の室温分布その2)
前に住んでいた家は、断熱材のない温度差の激しい寒い家でしたから、うちじゅう温度差がほとんどない暖かい家で暮らすというのは、天国と言って良いほどです。最初の冬は、室温18.5〜20.5℃にしていました。
2回目の冬は前の年より暖房の設定温度を1℃上げるとどれ位電気使用量が変わるか、3回目はさらに1℃と試していますので、今年の冬は20.5〜22.5℃ほどです。
電気消費量を調べてみますと、1℃上げた程度では増えたのかどうか分からない位で、それよりも外気温による影響の方がとても大きいのです。
室温が2℃上がったのは、設定温度の分そのまま上がったのではなく、コールドドラフトを減らす工夫の効果も含まれていることが重要なポイントです。
冬の暖房費・光熱費に関しては、前の家よりもかなり(大幅に)安くなりました。なおかつ、家の中の温度差が少ない生活ができるというのは、とても楽です(身体に対する負担が少ない)。
やはり、雪国・寒冷地の住まいは暖かく快適に暮らせることが何よりです。

では夏の方は、「わが家の夏の報告2015」にも書いていますように、わが家では猛暑日でも昼間にエアコンをつけたことはありません。
熱帯夜など暑い夜だけエアコンを使い、そのあと日中の温度上昇を抑える工夫も行うことで、昼間エアコンなしで過ごしています。(もちろん、扇風機は使っています。)
もう少し説明しますと、冬はうちじゅうどこも、1・2階の上下もほとんど温度差がないのですが、夏の場合はどうしても1階より2階の方が1〜1.5℃ほど室温が高くなります。
1階に関しては、日中でも本当にエアコンいらずです。ただ2階の方が、1年目の夏は猛暑日の日中にエアコンつけた方が・・・という感じになったので、温度上昇を抑える工夫を試みた結果、エアコンなしで過ごせるほどになったのです。
でもこれは、猛暑日の暑さでの話です。肝心なことは、「(猛暑日でなければ)本物の木の家は、エアコンいらずと言って良い。」ということです。普通(建材)の家に比べると、エアコンの使用頻度・設定温度は全然違います。

一年を通して、洗濯物がよく乾く・掃除しやすいこと。(お客様によっては、一年じゅう室内干しをしておられる家もあります。) 梅雨時期でも、除湿器なしで洗濯物が乾きます。
洗濯物が乾かなくて困るとかカビ掃除が大変という苦労がないのは、とても助かります。また、除湿器・乾燥機などという高価な機械を買う必要がないですし、その電気代もいりません。おまけに、その機械の掃除をしなくても良いのです。
苦労が少ない・楽であるということもそうなのですが、それが意味するもっと大事なこととは、カビやダニの発生が少ないつまり健康に良い(アレルギー対策)ことです。
エアコンをあまり使わないことも含めてですが、これこそが本物の木の家ならではの木の良さ・効果のおかげなのです。

新しい家なら、健康で快適・冬暖かいかというと、そうでもないようです。
・新しい家は暖かいと思っていたら、そうでなかった。
・エアコン1台でポカポカのはずが、結局補助暖房(ファンヒーター等)を使っている。
・家がジメジメがする。洗濯物が乾かない。
・結露がひどい。カビに困っている。
・子供、家族がアレルギー・鼻炎に。
古い家の話ではなく、わりと最近家を建てられた方々からお聞きする話です。
こういう話を聞きますと、住まいは健康で快適に暮らせることが最も重要だと、つくづくそう感じます。

湿気・カビに悩まされる家になってしまうか・そうでない家になるか、同じ木造の家でもちょっとしたつくり方の違いです。
木造なら・木の家なら・ただ木を使って建てればいいのではなく、適材適所の木を使ってその木の良さ(効果)がちゃんと発揮するようにつくらなければいけません。
木が住まい手にたくさん良い働きをしてくれるようにつくる、それが本物の木の家です。

平成10年から日本の山の木を使うようになって、30軒ほどの家を設計させていただきました。家の数が増えていくと共に「快適に暮らしています。」という声も増えてきたのです。
お恥ずかしい話ですが、私自身が実際に住んでみて初めて「快適に暮らしています。」の本当の意味が理解できました。というよりも、話を聞くだけでは分からないです、住んでみないと分かりません。その良さの多さ・良さの深さは・・・。

本物の木の家に住んで二年・・・私も住まい手の一人として言わせていただくと、本当に健康で快適に暮らせますよと自慢できる家です。

草野鉄男建築工房
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2016年02月23日

鷹栖の家 「寝室」

こちらの家、前回は「書斎」をご紹介しました。今回は、その隣にある「寝室」を見ていただきましょう。
1枚目の写真、廊下から戸を開けて入るとこんな感じ。見てお分かりの通り、寝室は板張りでなく、タタミ敷きにされました。広さは、大きめの10帖ある寝室です。
この家も、暖房は床暖房にされたのですが、もちろんタタミが敷いてあるこの部屋も床暖房してありますよ。タタミの場合、床暖房用の畳床というものを使いますので杉の床板のところと同じように暖かくなります。

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2枚目の写真は、部屋の奥へ行って反対から見ています。一番右にある片引戸が廊下との出入り口で、その左にある引違いの戸が押入です。この押入は1帖分。
2枚の写真でお分かりのように、この部屋には長戸が1ヶ所と窓が1ヶ所あっていずれも障子戸がついていますよね。
この障子戸、パッと見た目は引違いに見えるかもしれませんが、単なる引違いではなく全開する障子戸です。右か左のどちらか半分だけ開く引違いではなく、2枚の障子戸が全開(2枚共壁のところまで動く)して長戸・窓全体が見えるようになるということです。

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通常の引違い戸であれば、押入の戸のように柱の厚みのところに戸があるのですが、全開する障子戸の場合は柱より手前(部屋側)に戸がついているのです。写真で、長戸も窓も敷居・鴨居・縦枠が柱の手前にあるのがお分かりになりますでしょうか。
ところで、前回の書斎の時にもご説明しましたように、この部屋の天井を見ていただきますと、ここも書斎と同じです。
この上に2階はなく平屋部分なので屋根があるのですが、屋根裏を利用した物置がつくってあるので、写真のように天井が張ってあるということです。
タタミ敷きの広い部屋なので、旅館のようにも見える寝室のご紹介でした。

草野鉄男建築工房
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2016年02月20日

木のキッチン

木の家具・造り付けを紹介するコーナー、前回は 勉強コーナー を見ていただきました。今日は、木のキッチン(木製キッチン)をご覧いただきましょう。
3軒の家のキッチンをご紹介します。1枚目と2枚目の写真は壁付キッチンで、3枚目の写真は対面キッチンの形式です。共通な部分は、キッチンの箱部分は木を使って大工さんがつくってものであること、その上に載っている天板は少し違いますね。

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1枚目の写真は、天板もシンクもステンレス製です。それに対して、2枚目と3枚目の写真の天板は人造大理石です。ただしシンクが違っていて、2枚目の写真は天板と同じ人造大理石のシンクですし、3枚目の写真ではステンレスのシンクがはめ込まれています。
木でつくる箱の仕切り方はほぼ同じで、シンクの下部分・食器洗い乾燥機がはめ込まれている部分・IHクッキングヒーターの下部分に分かれます。

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2枚目と3枚目の写真は、IHクッキングヒーターと食器洗い乾燥機がはめ込まれていますよね。1枚目の写真では、IHクッキングヒーターの下部にオーブンレンジがありますし、一番右の空いている部分に後から食器洗い乾燥機をはめ込まれました。
そういう設備機器がはめ込まれている以外の部分は、オープンになっている部分がほとんどですが、一部引出し等が取り付けてあります。4枚目の写真は、引出し等を開けた状態です。食器洗い乾燥機の前面にも木の板が張られていますね。

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3枚目の写真のキッチンは、奥行が大きいですよね。その部分は何になっているかというと、5枚目の写真をご覧下さい。ダイニング側に収納が設けてあるのです。収納の下部には間接照明も取付けられました。
写真はドアを開けた状態ですが、閉めてあると収納だと分かりにくいように、ドアの取手をわざとつけてありません。しかもこのドアには、襖紙が貼ってあるんですよ。

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キッチンをつくる時はこんな風に、天板・シンクを何にするか、水栓・設備機器を選ぶ、残りの部分をどうつくるか(棚板をつけるつけない・ドアをつけるつけない)という具合に決めてもらいます。
ところで、肝心のコスト的にはどうなのか?と言いますと、いわゆるシステムキッチンにしても物の選び方次第であるように、大工さんがつくるこの形式でも同じです。
今までご紹介してきた、リビングテーブルや机本棚などであれば、本物の木を使って大工さんがつくればそれで出来上がりですが、キッチンの場合はこんな風にいろいろな物をつけたりはめ込んだりしなければいけません。

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本物の木と大工さんの手間だけなら、家具屋さんの家具よりとてもローコストですよと言えるのですが、キッチンの場合は本物の木と大工さんの手間よりも、それ以外の物(天板・水栓・設備機器)の金額の方が大きくなるため、その金額次第なのです。ですから、システムキッチンよりもとてもローコストに・・・とは言いにくいです。(システムキッチンもいろいろですが。)
システムキッチンよりもだいぶ高価になるようならつくられないでしょうし、写真のように造り付けにされるというのは、最初からシステムキッチンにするつもりのない方や、設備機器をなるべく安い物を選ぶとか自分で安い物を見つけて自分で買うという方もいらっしゃいます。それは、木の家には木のキッチンを・・・というお客様のこだわりですね。
キッチン以外の作業台・キッチンカウンターなどは、また別に紹介しますね。

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