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2016年10月24日

今が一番寒いんです!

今朝も冷え込みましたね。富山では、10.3℃まで下がりました。
ついこの間まで暑いと思っていましたが、あっという間に冬が目前に迫っているようです。そろそろ、暖房しようかなと思う時期になりました。
今朝(8時頃)のわが家は、写真の温度計で20℃ほどでした。
まだ20℃ありますから暖房はしていませんが、わが家では一年じゅうのうちで、今が一番寒いんです。
本格的な寒さはまだ先なのに、今が一番寒いとはどういうことかと言いますと・・・
もう少し寒くなると、暖房(わが家は床暖房)します。一旦スイッチを入れると、来年の春まで止めることはほとんどありません。(かなり暖かい日が続けば止めることもありますが、それ以外は設定温度を下げます。)
いざ暖房をしてしまうと、冬の間ずっとわが家の室温は20〜22℃位を保ちます。うちじゅうがその温度ですので、廊下やトイレ・脱衣室でも寒い思いをすることはありません。

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でも、暖房していない今朝が20℃、暖房をしても同じ20℃なのですから、なぜ今が一番寒いというのでしょうか?
今はまだ、体が寒さに慣れていないからということもあるのですが、理由はもう一つあります。
それは、室温という数字だけでは分からない大きな違いがあるからです。その大きな違いとは、床(足元)が暖かいということです。
床暖房していない状態の床面は、室温とほぼ同じです。それに対して、床暖房すると床面の温度は24〜26℃位になります。
この差がとても大きいのです。室温は同じ20℃でも、足元が暖かいのでより暖かく感じます。
だから、暖房していない今の時期が一番寒いというわけです。言い換えると、同じ室温でも(床面の温度の違いで)寒く感じるということです。

ただし、床が冷たくて・・・ということは、ありません。
暖房してない時の床面は、室温とほぼ同じであることは上記しました。合板フローリングの床の場合は、冷たく感じるためスリッパが必要です。
それに対して、木の床板なので裸足で十分です。冬だけスリッパを履くということもありません。
こんな風に本物の木の家では、一年じゅう裸足で木の床板の気持ち良さを感じて生活しています。(感じているというか、実際にはそれが当たり前になりすぎていて、木の良さのありがたさを忘れているといった方が正しいですが。)

草野鉄男建築工房
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2016年09月25日

秋の長雨でも快適な木の家

昨日・今日の富山は、晴れ時々曇りで久しぶりに青空も見ることができました。
その前の6日間(9月18日〜23日)は、秋雨前線に台風16号の影響も加わって、ほとんど雨ばかりでした。
ちなみに、18日の平均湿度が98%、19日は87%、20日91%、21日81%、22日96%、23日97%で、この6日間の平均湿度は約92%。
富山は年間平均湿度の高さが全国1位なのですが、それでもこれだけ高い湿度が続くのも、梅雨でもあまりないことです。

こういう状態が続くと、家の中の湿度も上りジメジメして不快です。そして、洗濯物を家の中で干しても乾かない・・・というのが普通の(呼吸しない)家の悩みだと思います。
でも、本物の木の家(呼吸する家)ならば、そういう悩みは不要です。

本物の木の家でも外の影響を受けて家の中の湿度も少しづつ上りますが、木の呼吸(調湿)のおかげで上がる度合が少ないのが特徴です。
つまり、呼吸しない家は外から入る湿気がそのまま湿度計の数字に表れるのに対して、呼吸する家は調湿されるぶんその上がり方が少ないということです。
ただ体感的には、急激な湿度変化(湿度の低い部屋から高い部屋に移動した時など)は分かりやすいでしょうが、少しづつ上がるので呼吸しない家であっても分かりにくいです。
それに対して体感的にはっきり分りやすいのは、手足で触れる部分です。
呼吸しない合板フローリングやテーブルなどを手足で触れるとベタベタするので、それだけで不快に感じます。
本物の木の床板ですと裸足で歩いてもサラサラしていますし、部屋の湿度が上がったとしても同じくサラサラです。(テーブルなども本物の木なのでサラサラ)
手足で触れるところがみんなそうなので、どこを歩いても手で触ってもサラサラしているところが、普通の家と大きく違う部分だと言えます。

室内干しの洗濯物が、除湿器や乾燥機に頼らなくても乾くのは梅雨の時期でもそうなのですが、今回のような状況であっても同じです。
家の中の湿度で言いますと、この6日間のあいだに一度だけ湿度計の数字が70%になりました。それは、洗濯物を干してしばらくしてからです。洗濯物の湿気が出てその頃一番高くなりますが、だんだん洗濯物が乾いていくと、湿度計の数字がまた下がっていきます。
わが家で、家の中の湿度が70%を超えるのは一年の間であるかないかという程度です。(今回のように高い湿度が何日か続いた時だけ。)
70%あるというと、高いと思われるか低いと思われるか分かりませんが、この高そうな数字であっても(除湿器や乾燥機に頼ることなく)洗濯物が乾くのです。
この辺が呼吸する家の、なおかつ本物の木の家ならではの調湿性能なのです。

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写真は、わが家の温湿度計です。雨が降り続いた6日目の23日の夕方です。
1枚目の写真が外の温湿度を示しています。外の湿度は91%あります。
2枚目の写真が、リビングの温湿度。(6日間とも家の中で洗濯物を乾かしました。)
朝に洗濯物を干してしばらくした頃69%ほどあった湿度が、夕方には洗濯物もだいぶ乾いて66%台になっています。

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こんな風に、ジメジメ・ベタベタという不快感を感じることがなく、洗濯物が乾かなくて困ることもない家です。
それだけでなく、もっと大事なことがあります。
カビが生えにくい(ダニが発生しにくい)ので、体に良い・健康に良い・食べ物に良い・家そのものにも良い。
おまけに、除湿器や乾燥機などは不要なので、そういう物を買う必要もないですしその電気代もかかりません。(本来の省エネは、こうあるべきです。)

梅雨・夏蒸し暑い・秋の長雨がある日本(その中でも特に富山は湿度が高い)です。健康に住める住まいとして、湿度のことを考えた家づくりをすることが必要不可欠なのです。

過去の関連記事
湿気がひどい・・・富山の湿度
湿気がひどい・・・家づくりと湿気対策
梅雨でも洗濯物が乾く家

草野鉄男建築工房
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2016年07月23日

木の家のにおい

本物の木の家は、木の香りがとても良く・・・という話はありきたりなので、そういう話は後回しにして今回は「生活の臭いはどうなのか?」についてご紹介しましょう。
生活の臭いもいろいろありますが、梅雨時期ですと家の中に洗濯物を干すことが多くなり、洗濯物の臭いが気になるという家も少なくないようです。本物の木の家で洗濯物の臭いはするのか?

本物の木の家は、木の呼吸のおかげで除湿器やエアコンを使わなくても、室内干しした洗濯物が乾きます。もちろん、梅雨時期でもそうです。(過去の記事:梅雨でも洗濯物が乾く家 )
本物の木の家に住んでおられるお客様の中には、梅雨時期だけでなく一年じゅう洗濯物を家の中に干しておられる家もあります。
そうご説明すると、洗濯物の臭いは大丈夫なのか?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
実際のところ、どうなのでしょうか?

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一年じゅう家の中に干しておられる家では、洗濯物の臭いが気になることはないそうです。
わが家の場合は、雨の日と冬の間は家の中に洗濯物を干しているのですが、同じように洗濯物の臭いが気になったことはありません。
部屋干しで気になる洗濯物の臭いの原因となるのは、雑菌によって生成される臭いの物質です。
洗い終わった洗濯物にも雑菌がついていて、乾く時間が長ければ長いほど菌がたくさん繁殖してしまいます。(そのために部屋干し用洗剤という物がありますが、お客様の家もわが家でもそういう洗剤は使っていません。)
除湿器など機械を使わないと乾かない家と、除湿器なしでも乾く家との違いは、洗濯物が乾く時間です。
機械がないと乾かない家で、除湿器なしで洗濯物を乾かそうと思うととても時間がかかりますし、除湿器を使ってもなかなか乾きにくいようです。それは乾かす能力の問題で、それが足りないと時間がかかります。(だからといって、早く乾かすために除湿器を何台も買うわけにもいきません。)

機械に頼らなくても良い本物の木の家では、乾燥した季節と同じように梅雨時期でもあっという間に乾くわけではありませんが、それでも(梅雨時期でも)除湿器など機械をまったく使わないでも洗濯物が乾くのですから、これが本物の木の家の呼吸(調湿)の能力です。
こうした木の良さがちゃんと発揮されるようにつくる本物の木の家は・・・、洗濯物を部屋干ししても臭いが気になることはありません。
雨の日や梅雨時期でも、安心して家の中で洗濯物を干していただける家なのです。

草野鉄男建築工房
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2016年02月26日

木の家に住んで二年

平成25年の暮れから新しい家に住んで、2年2ヶ月経ちました。今年の冬が3回目ですし、夏は2回経験しました。
昨年「木の家に住んで一年」を書きました。本物の木の家の良さについては昨年と同じような話になるかと思いますが、続編というかまた一年経過しての家の使い方・感じたことなど「木の家に住んで二年」を記しておきます。

冬の暮らしは、最初の冬に比べて2回目・3回目と少しづつ室温が上がって(上げて)います。(参考記事:暖房の室温分布暖房の室温分布その2)
前に住んでいた家は、断熱材のない温度差の激しい寒い家でしたから、うちじゅう温度差がほとんどない暖かい家で暮らすというのは、天国と言って良いほどです。最初の冬は、室温18.5〜20.5℃にしていました。
2回目の冬は前の年より暖房の設定温度を1℃上げるとどれ位電気使用量が変わるか、3回目はさらに1℃と試していますので、今年の冬は20.5〜22.5℃ほどです。
電気消費量を調べてみますと、1℃上げた程度では増えたのかどうか分からない位で、それよりも外気温による影響の方がとても大きいのです。
室温が2℃上がったのは、設定温度の分そのまま上がったのではなく、コールドドラフトを減らす工夫の効果も含まれていることが重要なポイントです。
冬の暖房費・光熱費に関しては、前の家よりもかなり(大幅に)安くなりました。なおかつ、家の中の温度差が少ない生活ができるというのは、とても楽です(身体に対する負担が少ない)。
やはり、雪国・寒冷地の住まいは暖かく快適に暮らせることが何よりです。

では夏の方は、「わが家の夏の報告2015」にも書いていますように、わが家では猛暑日でも昼間にエアコンをつけたことはありません。
熱帯夜など暑い夜だけエアコンを使い、そのあと日中の温度上昇を抑える工夫も行うことで、昼間エアコンなしで過ごしています。(もちろん、扇風機は使っています。)
もう少し説明しますと、冬はうちじゅうどこも、1・2階の上下もほとんど温度差がないのですが、夏の場合はどうしても1階より2階の方が1〜1.5℃ほど室温が高くなります。
1階に関しては、日中でも本当にエアコンいらずです。ただ2階の方が、1年目の夏は猛暑日の日中にエアコンつけた方が・・・という感じになったので、温度上昇を抑える工夫を試みた結果、エアコンなしで過ごせるほどになったのです。
でもこれは、猛暑日の暑さでの話です。肝心なことは、「(猛暑日でなければ)本物の木の家は、エアコンいらずと言って良い。」ということです。普通(建材)の家に比べると、エアコンの使用頻度・設定温度は全然違います。

一年を通して、洗濯物がよく乾く・掃除しやすいこと。(お客様によっては、一年じゅう室内干しをしておられる家もあります。) 梅雨時期でも、除湿器なしで洗濯物が乾きます。
洗濯物が乾かなくて困るとかカビ掃除が大変という苦労がないのは、とても助かります。また、除湿器・乾燥機などという高価な機械を買う必要がないですし、その電気代もいりません。おまけに、その機械の掃除をしなくても良いのです。
苦労が少ない・楽であるということもそうなのですが、それが意味するもっと大事なこととは、カビやダニの発生が少ないつまり健康に良い(アレルギー対策)ことです。
エアコンをあまり使わないことも含めてですが、これこそが本物の木の家ならではの木の良さ・効果のおかげなのです。

新しい家なら、健康で快適・冬暖かいかというと、そうでもないようです。
・新しい家は暖かいと思っていたら、そうでなかった。
・エアコン1台でポカポカのはずが、結局補助暖房(ファンヒーター等)を使っている。
・家がジメジメがする。洗濯物が乾かない。
・結露がひどい。カビに困っている。
・子供、家族がアレルギー・鼻炎に。
古い家の話ではなく、わりと最近家を建てられた方々からお聞きする話です。
こういう話を聞きますと、住まいは健康で快適に暮らせることが最も重要だと、つくづくそう感じます。

湿気・カビに悩まされる家になってしまうか・そうでない家になるか、同じ木造の家でもちょっとしたつくり方の違いです。
木造なら・木の家なら・ただ木を使って建てればいいのではなく、適材適所の木を使ってその木の良さ(効果)がちゃんと発揮するようにつくらなければいけません。
木が住まい手にたくさん良い働きをしてくれるようにつくる、それが本物の木の家です。

平成10年から日本の山の木を使うようになって、30軒ほどの家を設計させていただきました。家の数が増えていくと共に「快適に暮らしています。」という声も増えてきたのです。
お恥ずかしい話ですが、私自身が実際に住んでみて初めて「快適に暮らしています。」の本当の意味が理解できました。というよりも、話を聞くだけでは分からないです、住んでみないと分かりません。その良さの多さ・良さの深さは・・・。

本物の木の家に住んで二年・・・私も住まい手の一人として言わせていただくと、本当に健康で快適に暮らせますよと自慢できる家です。

草野鉄男建築工房
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2016年02月17日

暖房の室温分布 その2

以前、暖房の室温分布 という記事を書きました。輻射熱暖房(床暖房)しているわが家のリビングの温度分布を紹介した記事です。
1枚目の写真は、わが家のリビングで2階にあります。ご覧のように屋根なりの勾配天井になっている大きな空間です。こんな部屋でエアコンやファンヒーターを使うと、上の方ばかり暖かくなって下の方・足元の温度が低くなりますよね。
しかし、輻射熱暖房であればそういう上下の温度差ができないのが特徴で、その温度をご紹介したのが前回の記事でした。

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その時はリビングだけの話でしたので、今回は家全体の上下(1階〜2階〜2階上部)の温度分布はどうなっているのかをご報告します。
わが家の主要な部屋は、1階に事務所・個室、2階にリビング・個室があって、1階廊下から階段を通じて2階リビングとその上部まで空間が一続きです。
1枚目の写真に階段が見えますね。ご覧のように、廊下(通路)部分と部屋を仕切る壁がなく、オープンにつながっています。そして、夜寝る時以外は個室の戸を開け放しています。
こういう間取り・使い方で、1階から2階上部までの大きな空間になると、少し位は下よりも上の方が温度が高いのでしょうか。家全体の温度分布を見てみましょう。

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2枚目の写真に温湿度計が写っています。この2台で屋外の温湿度と家の中の4ヶ所の温湿度を見ることができます。
左の青い枠の温度が、外気温3.3℃。この時の家の中の温度は右のグレー枠の方、上の温度が1階にある事務所22.0℃、2階のリビング(床上80cm)21.7℃です。
1階の子供室と2階のリビング上部(床上370cm)の温度は、左の青い枠の温度計の表示を切り替えて温度を見ます。
写真は省略させていただきますが、この時の1階子供室が21.9℃、2階リビング上部(床上370cm)22.1℃でした。(リビング上部床上370cmとは、1枚目の写真の一番高い所にある棟木付近、2階の床からの高さが約370cm)

順番がばらばらなので、下から順に並べます。
1階 事務室22.0℃ 子供室21.9℃
2階 リビング(床上80cm)21.7℃
2階 リビング上部(床上370cm)22.1℃
1階の床から2階上部まで、高さにして約6.3mありますが、1階より2階の方が高いということはありません。数字で見るのでわずかな差がありますが、体感でこの差は分かりませんね。どこも同じ室温といって良いでしょう。
エアコンやファンヒーターといった温風暖房と違い、温度ムラができないのが輻射熱暖房の良さの1つです。

ちなみに体感温度は・・・、温風暖房のような気流はありませんし、床上(床のすぐ上)温度は1階も2階も25℃ほどですから、室温よりも足元の方が暖かいのでより暖かく感じます。誰でも経験しているように、足元が寒いのと暖かいのとでは感じ方が全然違いますよね。
冬でもスリッパを使わず裸足で生活していますので、暖かさを足で直に感じることもそうですし、木の床の足触りもとても気持ち良いです。
一年じゅう裸足で歩く、本物の木の家です。

草野鉄男建築工房
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2015年10月02日

わが家の夏の報告2015

新しいわが家に住んで2回目の夏を経験しましたので、今年の夏の様子をご報告します。(昨年度の記事:わが家の夏の報告その1わが家の夏の報告その2)9月の気温も見てからなのでようやくこの時期での報告です。
今年の夏も、結局暑くなりましたね。そして、その前後が涼しいという極端な夏だったと言えます。
気象庁には7・8・9月と各月ごとの平均気温が出ていますが、少しずらして6月中旬〜7月中旬・7月中旬〜8月中旬・8月中旬〜9月中旬に分けて平均気温を出してみました。それを昨年の夏と比較してみると、6月中旬〜7月中旬は昨年より0.8℃低く、7月中旬〜8月中旬は1.0℃高く、8月中旬〜9月中旬は0.7℃低く、なっていました。
これだけ違うので、体感でもよく分かりましたよね。7月中旬までは涼しく、その後急に猛暑になりその暑さが8月上旬まで続いたかと思えば、お盆からまた急に涼しくなりました。

さて、猛暑になった7月中旬から8月上旬まで、わが家の様子は・・・。
家の中にいて感じたのは、昼間は昨年ほど暑くなく、夜は昨年より暑かったというのが、今年の夏の体感でした。そう感じたので、昼間の平均気温と夜の平均気温が昨年とどう違っていたのか調べてみました。結果は7月中旬から8月中旬の期間、昼間の平均気温は昨年より1.2℃高く、夜は0.8℃高くなっていました。
昨年は、最高気温38℃という日があったのでその数字が印象的でした。今年は36.7℃が最高でしたが、猛暑日やその一歩手前の34℃以上の日数はやはり今年の方が多かったのです。

昨年、わが家では昼間にエアコンをつけることはなく、熱帯夜など夜寝る頃でもまだ暑い時だけエアコンを使いました。(こういう使い方になったいきさつなども昨年の記事に書いてあります。)
今年の夏も昼間にエアコンはつけませんでしたが、夜の平均気温は昨年より0.8℃高かったのですから、エアコンをつける日数が当然増えました。
昼間も昨年より1.2℃高かったのですが、エアコンを使わずにすんだのは昨年から試していた工夫のおかげです。
昨年、新しい家で初めての夏を体験しました。真夏日程度の気温ならエアコンなしで十分でしたし、猛暑日でも昼間の室温上昇を少し抑えればエアコンなしでも過ごせそうだということが分かり、それに対する工夫を行いました。
これなら猛暑日でもエアコンなしでいけるかなという感じになりましたと昨年の記事にも書いてありますが、いろいろ工夫しているうちに昨年の夏が終わってしまいましたので、今年はそれをきちんと実証するための夏でもあったわけです。
その結果、猛暑日でも昨年の夏と違うなということを実感しました。そのおかげで、昼間は昨年ほど暑くないという体感になったのです。
またそれは猛暑日だけでなく、そこまで温度が上がらない真夏日・夏日でも効果がありました。
昨年の夏から、わが家だけでなく普通(建材)の家でも同じ温度計を使いデータをずっととり続けています。(そのお宅も新しい家です。)そのお宅とわが家のデータを比較してみました。
そのお宅では昼間もエアコンをつけられるのでその時の比較はできませんが、エアコンをつけるほどではない日でもそのお宅よりわが家の方が常に室温が低くなっていました。特に昼間の差が大きく、(7月上旬のある日)普通の家の室温が30℃ある時、わが家では27℃とう具合に2〜3℃ほど低かったのです。

私も前の家に住んでいた時はこんなことは全くやっていませんでしたが、新しい家(本物の木の家)でいろいろ調べたおかげで、家の使い方・工夫というものが(少し)分かってきました。
わが家で試してみた夏の室温上昇を減らす家の使い方・工夫というのは室温にすると1〜2℃のことなのですが、それがエアコンをつけるか・つけなくても大丈夫かの分かれ目になる温度なので、その効果は大きいのです。
そういうことをするよりエアコンをつけた方が良いという考えの方もいらっしゃるでしょう。
そうではない、少しでも省エネな生活をしたい方や、特に夏のエアコンの場合は使い過ぎ・冷やし過ぎになりやすい機械です。そういう意味で、健康のためになるべくエアコンを使いたくない方もいらっしゃいます。そういう方には、ぜひ家の使い方の見直し・工夫されることをお薦めします。
ただ、肝心なことが1つあります。それは、本物の木の家であるということです。つまり、高温多湿の日本・富山に合う家のつくり方(木の効果)のおかげで、普通の家よりもエアコンを使う頻度が少ないわけです。
そういう性能を持っている家ですから、さらに一工夫して猛暑日でもなるべくエアコンを使わないようにしたい・・・と思いたくなる家なのです。

草野鉄男建築工房
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2015年06月19日

湿気がひどい・・・家づくりと湿気対策

前回、富山は年間降水量・降水日数が多く、年間平均湿度が全国1位であることを書きました。(前回の記事:湿気がひどい・・・富山の湿度)
最近は建材を多用した家が多くなりましたので、家の中の湿度が高くなるとジメジメするだけでなく、カビ・ダニの発生・アレルギーの原因となってしまいます。(過去の記事:呼吸する家・呼吸しない家)
そういう家の湿気対策は、いろいろな機械に頼らざるを得ません。洗濯物を乾かすために洗濯乾燥機、浴室乾燥機付換気扇、布団乾燥機、そして除湿器は何台も持っておられる家もあるようです。
しかし、これらの機械に頼らなくても、快適に暮らせる家があるのです。それは、呼吸してくれる家です。
本物の木は呼吸(調湿)してくれますから、木を使って家をつくれば良いのですが、大事なことは・・・その木がちゃんと呼吸できるようなつくり方にしなければいけません。

以前までは、本物の木の家に住まいをされた(設計させていただいた)お客様から「快適に生活しています。」「一年じゅう洗濯物がよく乾きます。」といった声をお聞きしていましたが、私も一昨年暮れから自分自身の家で生活をしましたので、実際に体験した本物の木の家の様子をお伝えすることができます。
わが家には、除湿器も布団乾燥機・浴室乾燥機付換気扇もありません。洗濯機は前の家から持っていた簡易乾燥機がついたタイプですが、今の家で洗濯物を乾かすためにその乾燥機を使ったことは一度もありません。昨年の梅雨、外で雨が降っていても家の中に洗濯物を干しておけば乾きました。
前回の記事の中で、北陸3県は除湿剤をたくさん置くというランキング結果もありましたが、そういう除湿剤も使っていません。除湿機・除湿剤に頼らなくても、木が(自然の)除湿をしてくれるからです。

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写真の家は木がたくさん見えていますが、デザインのために使う木ではなく、また和風・民家風にしたいためでもありません。(写真はわが家ではなくお客様の家です。)
木を、壁の中や天井裏に覆い隠してしまうのではなく、木に呼吸(調湿)してもらうようにつくることで木自身が長持ちするし、自然の除湿効果で家にも住まい手にも良い効果、つまり快適な家・住み心地の良い家にするためです。機械をたくさん買う必要もないですし、その電気代も要りません。また、それらの機械の掃除をする必要もありません。

本物の木の家の梅雨対策は?・・・その答えは「何もしなくて良い」なのです。

自然の除湿効果で家の中の湿度を低くしてくれますから、カビが生える条件にまでなかなかならないということです。それイコール、ダニの発生が少ない、食べ物も傷みにくいです。ホコリも湿気らずサラサラなので掃除しやすいというのも助かります。真夏でも生ゴミをキッチンに置いてあるゴミ箱の中に入れているのですが、(腐りにくいため)匂いが気になることはありません。
裸足で歩く木の床は一年中サラサラで、梅雨時期でもジメジメ・ベタベタしません。木の床の上に直接布団を敷いていますが、布団にカビが生えることもありません。

前の家では、湿気・カビなど大変でそれが当たり前のように思っていましたが、本物の木の家に住んでみたら大違いでした。それが当り前ではなかったのです。
カビとりや掃除の苦労(この辺は主婦の苦労ですが)だけならまだしも、住まいをする家族全員の健康に影響を及ぼしますから、健康に暮らせるということが住まいにとって一番重要なことだと実感いたしました。
また、その地域(気候)に合うように家づくりをすることが、本来あるべき省エネではないでしょうか。機械ありきの家がほとんどになってしまったため、機械の性能面などで省エネが言われていますが、その前にそういう機械がいらない家づくりをする方がよほど省エネになるのでは・・・。

最後に、湿気対策のためだけの本物の木の家ではありません。木自身のために・家のために・住まい手のために、木のいろいろな良さ(効果)がちゃんと発揮されるようにつくったら湿気対策にもつながるということです。木の呼吸は、木の良さの一つなのです。
木を使うと何が良いのか?、本物の木の家はなぜ住み心地が良いのか?、住まいとはどうあるべきか、見直してみませんか。

草野鉄男建築工房
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2015年06月12日

湿気がひどい・・・富山の湿度

北陸の平年の梅雨入りは6月12日なのですが、今年はもう少し先のようです。
梅雨と言えば、昨年7月に妻がこんな話をしていました。ある会合に出席した時、その中に神奈川県と静岡県から富山に引っ越してこられた方が二人おられたそうです。
梅雨だったので「富山って湿気がひどいですねー、洗濯物が乾かなくて困ります。」というのが、お二人共通の悩みだったそうです。一人の方は、あまりにもひどいので電気屋さんに行って除湿器を2台を購入されたのだとか。

ずっと富山に住んでいると、それが普通だと思っているので特別に湿度が高いというほどの感覚でもありませんでした。
都道府県別の年間平均湿度ランキングを調べてみますと、年度によって少し違いますが富山が77〜80%でほぼいつも全国1位です。(最下位は、東京都の61〜62%)
この他にも、年間降水量・降水日数も富山が上位に入っていますから、そういう数字を見てみると他県に比べて富山は、雨(雪)が多く湿度が高いということが分かります。

数年前の調査ですが、ウェザーニューズ社の「全国ジメジメ調査」というのがありました。
それによると、梅雨の時期に超ジメジメ感を感じやすい県は、京都府が1位。意外なのは、富山県が46位でした。それに45位秋田県、47位青森県と湿度が高い地域が下位に並んでいます。
人口が多い県が上位に並んでいると書いてありましたが、それ以外にも、もともと雨(雪)が多く湿度が高い地域では、そう感じにくいのもあると思われます。
1部屋あたりに置く除湿剤(除湿器ではなく除湿剤)の数は、石川県・福井県・富山県の順に北陸3県がトップ3となっています。
雨(雪)に慣れているので、梅雨だから特別ジメジメを感じるとはいわなくても、除湿剤・除湿器など湿気対策はちゃんとしているのです。(しなければならないと言った方が良いのでしょう。)
ジメジメして嫌なのは、というアンケートでは・・・汗がひかない、寝苦しい、洗濯物が乾きにくい、布団が湿る、服がまとわりつく、食べものが傷みやすい、廊下がべたつく、など並んでいました。

結局、家の中の湿度が高いわけですから、洗濯機や洗面所のある水回りだけでなく、部屋・収納の隅でカビが生える・ダニが発生しやすくなります。またそれが原因で、アレルギー・鼻炎が増えているのも確かです。
安らぎ・落ち着きの場所としての住まいは、そうであっては困りますね。
高温多湿の日本ですが、その中でもより湿度の高い富山ですから、こういう地域であることを考えた家づくりをしなければいけません。
しかし、最近では呼吸しない家がほとんどになり、うちはカビがひどくて・・・、結露がひどくて・・・、子供がアレルギーで・・・という声を多く聞きます。
また、それは仕方のないことだと思っておられるようですが、決してそうではないのです。

では、そうならないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?
カビ・ダニなどに悩まされない家とは? 梅雨時期の対策方法は?
次回「湿気がひどい・・・家づくりと湿気対策」につづく。

草野鉄男建築工房
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2015年03月10日

暖房の質

先日、妻が知り合いのお宅にお邪魔させていただいたら、その家が寒くて寒くて・・・。また数日後に、○○に行ってきたらそこが寒くて寒くて・・・。
と続けてそういう体験をして、自分の家がとても暖かいからそう感じるのかな?と疑問に思ったようです。逆に、わが家に訪ねてこられた方々からは、この家あったかいねとよく言われます。
わが家が、普通の家よりも特別に室温を高く暖かくしている訳ではありません。むしろ、妻が寒い思いをした家の方がわが家の室温よりも高いと思います。
その違いは、暖かさの感じ方(暖房の質)によるものです。

わが家の暖房の様子につきましては、過去の記事をご覧下さい。(暖房の室温分布)
ここにも書いているように、部屋の温度計だけでは、暖かさの指標にはなりません。温度計でみる室温よりも、実際の体感温度が何℃なのか、が重要です。
過去の記事にも書いてありますが、温度計の温度だけでなく床・壁・天井の影響も含めたものが体感温度です。それだけでなく、湿度・風速による影響も大きいです。これらすべてが組み合わさって、実際に感じる体感温度(暖かい・寒い)になる訳です。
過去の記事のように、エアコンなど温風を吹き出す暖房ではどうしても足元の温度が低くなりがちですし、それに加えて対流(暖房による風)の影響で体感温度が下がります。

義務化されようとする省エネ法では、20℃という室温が基準にされています。20℃が高い低いという議論もありますが、何℃で暖かいかは個人差もありますし、年齢によっても違ってきます。
肝心なことは、実際に住まいをして暖かいかどうか、でしょう。
自分の家は、あまり暖かくなくて・・・という声も良く耳にします。古い家なら仕方ないとしても、2〜3年前に建てた家だと聞いて驚きます。新しく建てる家は、そうならないようにしたいものです。
もちろん、暖かさを得るためにエネルギーを大量に使わないといけないのでは困りますし、我慢を伴う省エネでもいけません。エネルギー消費量を考慮した暖かくて快適な家であることが理想です。

先述のあまり暖かくない家に住んでおられるケースでは、最初の暖房方式では暖かさが足りないために、結局ファンヒーターを買ってきて補っておられるパターンが多いようです。
体感温度に影響を及ぼすものとしてもう一つ付け加えますと、コールドドラフトの影響があります。これによって、足元(床面近く)の温度が低くなるため体感温度も下がってしまいます。温暖な地域ではさほど問題になりませんが、寒冷地であればあるほどその影響が大きくなります。
こういったことも考慮した家のつくり方・住まい方の工夫がされているのとされないのとでは、暖かさの感じ方(暖房の質)もそうですし、エネルギー消費量も違ってくるのです。

快適な暖かさの家とは、室温の高い暖かさではなく、暖かく感じる度合いの高い家です。
言い換えると暖かいというより・・・寒くない、どこか一部寒いと感じることもない、でも外に出てみたら寒かった、と外が冬であることを忘れてしまいます。
温風暖房に慣れている人だと、普段と違う風のない暖かさ・足元の暖かさが、慣れている暖房に比べて暖かい、つまり体感温度が高いので暖かく感じるのです。
富山の家づくりは、まず暖かい家であること・・・が一番ですね。

草野鉄男建築工房
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2015年01月17日

木の家に住んで一年

一昨年の暮れに完成したわが家に住んで、一年が経ちました。最初の冬や夏の様子などもご紹介しましたが、改めて一年を通してのご報告です。
新しいわが家に住んで良かったことは・・・
1、冬:お風呂に入っていて暖かい。
2、冬:部屋から廊下・脱衣室・トイレに行っても寒くない。
3、夏:エアコンをほとんど使わない。
4、通年:洗濯物がよく乾く。
5、通年:掃除しやすい。

前の家が築40年ほどの断熱材のない家でしたから、新しい家とでは極端な部分もありますが、正直な感想です。
1と2は冬のことで3番目に夏のことです。これに関しては、雪国・寒冷地なので夏に比べると暖房する期間が長く、富山の家づくりはやはり夏よりも冬です。
お風呂と脱衣・トイレは、同じ項目としていいような内容ですが、私的には別項目として1に揚げます。
お風呂の場合は裸になるぶん余計に寒いので、お湯の中に入っている時はまだ良いのですが、身体を洗っている時はとてもとても寒いので、急いで洗ってなるべく早くまたお湯の中に入らなければいけません。この寒さが無くなっただけでも、とてもありがたいという感じです。
廊下・脱衣・トイレも結構な寒さでした。お風呂と違って服を着ていますが、パジャマ姿で廊下へ出る時はコートを着ようかなと思うほどです。実際には面倒くさいので、そんなことをせずに寒さに耐えます。新しい家では、部屋も廊下・脱衣・トイレもほぼ同じ室温なので、こういう寒さに耐えるという悩みも無くなりました。
昨年の暮れに親戚が集まる機会があって新しいわが家の話をすると、廊下・脱衣・トイレに行っても寒くない家って良いねと皆さんにうらやましがられました。富山では、こういう思いをしておられる家が多いのです。
お風呂も廊下もいわゆるヒートショックの話ですが、新しい家で家の中の温度差が少なくなったことで、私の妻の体の負担が減りました。「体が楽になった

3は、夏の話です。昨年の初めての夏は、温湿度測定と真夏を乗り切る工夫をいろいろしていましたので、猛暑日でもエアコンをつけずに夏が過ぎていきました。熱帯夜のみエアコンを少し使いました。「わが家の夏の報告
以前のように異常気象による猛暑日が無ければ、木の家はエアコンいらずだったと、わが家で実体験をしました。
4は、冬も夏も梅雨時期でも、一年じゅう洗濯物がよく乾きます。木の呼吸(調湿作用)で除湿器いらずの家であることは間違いありませんでした。「浴室の換気扇は使いません
5も同じような意味合いです。ホコリなどの量が少ないのではなく、ホコリがあっても湿度が低いので掃除しやすいですし、またカビやダニが少ないと言えます。(家の中でカビを見つけるのは大変です。)これが、アレルギー対策・予防にもつながります。

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上記の暖かさに関しては、暖房器具・暖房方法によって違いがありますが、それ以外の夏の涼しさや洗濯物などの話は、本物の木の家ならではの住み心地の良さです。
木の良さがちゃんと発揮されるようにつくれば、うちじゅうに何台ものエアコン・除湿器を使わなくても、健康な暮らしをすることができます。
機械ありきの家だから高効率の設備機器で省エネをという前に、機械に頼らずともできることから・・・を見直した方がよほど省エネだと言えるのではないでしょうか。
省エネといえば光熱費ですが、前の家に比べて新しい家の光熱費は、大体3分の1位でしょうか。ビックリするほど安くなりました。
本物の木の家は、健康で快適な住み心地の良い生活ができる・・・住まいとしてこれが一番大事なことですね。
今までは、住まいをされたお客様からいろいろお聞きしていましたが、私も本物の木の家の住まい手として仲間入りさせていただきました。
私が自分自身で経験した本物の木の家の住み心地の良さを、今まで以上にアピールしていきたいと思います。

草野鉄男建築工房
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2014年10月28日

わが家の夏の報告 その2

新しいわが家で初めて夏を経験した報告の続きです。(前回の話はこちら)
猛暑日でも室温の上昇を抑える使い方・工夫をすることで扇風機のみで過ごしましたので、もうエアコンはいらない・・・しかし、そうはいきませんでした。
「涼しい木の家体験会のお知らせ」の記事にも書いたのですが、最高気温が38℃になった7月26日にわが家で初めてエアコンを使いました。実はそれは、昼間にエアコンをつけたのではなく、夜にエアコンをつけたのです。
夜暑ければ窓を開けて寝るつもりでしたが、さすがに昼間に38℃もあると夜寝る頃になってもまだ外気温が30℃と今年の夏一番の暑い夜になりました。

この日以前は、窓を開けて寝た日もあったのですが、ある夜に苦い経験をしました。窓を開けて眠りにつき気持ち良く寝ていたところ、夜中に家族全員が蒸し暑さで目を覚ましました。翌日調べてみると、夜中に外の湿度が急激に上がり、窓から入った蒸し暑い風で目が覚めたという訳です。
前の家でも窓を開けて寝ていましたが、エアコンなしではいられない部屋で少し暑くなるとすぐにエアコンをつけていたので、こういう経験はなかったと思います。
やはり、富山では梅雨明け後も夏の夜も湿度が高い日も多いようで、いつも窓を開けて寝るというのも考え物です。それ以来、なるべく窓を開けずにと思っていた矢先、今まで以上の夜の暑さで、わが家のエアコンが初めて動いた日となりました。
扇風機でも良いのですが、私も昼間の扇風機は良いのですが寝る時の風が気になるのと、子供たちも寝ている時の扇風機をあまり上手に使っていないので、それならエアコンでということです。

こういう風に、それ以降も昼間にエアコンをつけた日は1日もなく、熱帯夜のような暑い夜だけエアコンを使いました。結局、夜にエアコンをつけたのは、10日間位でした。
もしエアコンを使うとすれば昼でなく夜に、ということも考えていました。昼に動かすより夜の方がエアコンの負荷が少ないからです。(本物の木の家ならではといえば、もともと家の中の湿度が低いのでエアコンの除湿負荷も少なくてすみます。)
電気代も夜安くて昼が高めの時間帯別料金なので、昼間の電気代は夜の4.3倍。夜に使うことで、省エネ・節約の一石二鳥です。(ちなみに、夏の夜10日間位使ったエアコンの電気代は約230円でした。)

ということで、初めての夏をこんな風に過ごしましたという報告のつもりでしたが、過ごした報告というよりはこんなことを試しましたという結果報告ですね。
最初は、猛暑日でもエアコンを使わないことが目標だったのではなく、なるべく使わなくて良いように暑い日の室温上昇をいかに抑えるか、いろいろ工夫してみようと思っていたのです。
いろいろな場所の温度測定から始まり、一つ何かしては室温上昇はどうかと様子を見たりをしているうちに、猛暑日もエアコンを使わずに夏が終わっていった、といった方が良いでしょう。

本物の木の家だからといってエアコンを使ってはいけない訳ではありません。「本物の木の家はエアコンをあまり使いません。」というからですが、エアコンつけられましかた?・どの位使われましたか?と聞かれることがあります。
そう聞かれるのは、やはり関心を持っておられるからです。聞かれる方も、エアコンが苦手とか、家族・子供の体のためになるべくエアコンを使いたくない、といわれることが多いです。
エアコンというのは、どうしても冷やし過ぎ・使い過ぎてしまう機械で、電気代を払ってわざわざ体調を崩す・体に悪影響を与えてしまいます。そういう意味でも、なるべくエアコンを使わなくても良い家であるにこしたことはありません。
しかし、異常気象による猛暑は徐々にその暑さを増していますから、いくら本物の木の家といえどもエアコンがあった方が良くなってきています。その位暑い時は別としても、夏日程度ならエアコンいらないよ、ということ自体が凄い性能の家ではないでしょうか。

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住まいとして理想的なのは「なるべく機械に頼らず、快適で住み心地が良いこと。」です。
その住み心地を左右するのは、温度だけでなく湿度も含めてです。むしろ、温度よりも湿度といった方が良いでしょう。

夏の報告として、湿度の影響が大きい梅雨時期のことも書いておきます。
梅雨といえば、家の中がジメジメ・ベタベタ、そして洗濯物が乾かなくて困ります。そういう家では。部屋にエアコン、洗濯物を干す場所は除湿器または洗濯乾燥機で乾かされると思います。
本物の木の家は、機械に頼らなくても洗濯物が乾きますので、除湿器もいりませんし洗濯機で乾燥する必要もありません。外で雨が降っていても家の中に干しておけば乾きます。
湿度の高い梅雨時期でも、裸足で歩く床板もサラサラですし、カビ・ダニが発生しにくい(=掃除しやすい)、食べ物が腐りにくいなど健康面にも良いことばかりです。
本物の木の呼吸(除湿)で湿度が低く保たれるからであり、エアコンをあまり使わないのもそれによって体感温度が下がるからです。

最後に、一番大事な住まいとしてどうなのかという意味で、わが家の夏の報告は・・・
本物の木の家の良い効果(湿度が低い)のおかげで、健康で快適に住み心地良く暮らせました、です。

草野鉄男建築工房
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2014年10月22日

わが家の夏の報告

夏から秋にかけてバタバタする時期が終わり、久々のブログ更新です。遅くなりましたが、わが家の夏のご報告をしましょう。
今年は、新しいわが家で初めての夏を経験しました。木の家は涼しい、普通の家に比べるとエアコンをあまり使わない・・・は、どうだったのでしょうか?

真夏の暑い日にわが家に訪ねてこられた方や、お盆の頃に開催した「涼しい木の家体験会」に見学に来られた方は、「涼しい家ですね、扇風機があれば十分ですね。」「(何回か来られた方は)やっぱり涼しいですね。」
中には「これって、本当にエアコンついていないんですか?」と言われた方もいらっしゃいました。
室温は決して低いわけではありません。外気温や時間にもよりますが、28〜32℃位あります。32℃もあれば、それは暑い部屋だと思われるでしょう。
しかし、訪ねてこられる方は上記のように涼しいと言われるのです。信じられないかもしれませんが、これに関しては実際に体験していただくしかありません。

普通(建材)の家ならば、こんな温度でエアコンなしというのはつらいと思います。
私も昨年までは断熱材のない家に住んでいましたので夏暑く冬寒いのが当たり前でしたが、古い家であっても使ってある材料が本物の木であればまだましです。
それよりも、20年ほど前に増築した断熱材が入っていても建材が仕上げの部屋の方が、蒸し暑くていられませんでした。
その違いは、使ってある材料が呼吸(除湿)してくれるかしてくれないかの違いで、湿度で体感温度がかわってくるということです。

私の子供たちも、昨年まではその部屋でエアコンを寒いくらいにガンガンつけて生活していましたが、新しいわが家では扇風機で夏を過ごしました。
エアコンに慣れた子供たちから「エアコンをつけろ!」と暴動が起きるのではないかと心配していましたが、そのセリフを聞くことはありませんでした。

ただ、さすがに猛暑日にもなると違います。7月26日に富山で38℃の猛暑日になり、その時はいつもより室温が上がって暑くなりました。
今までも、本物の木の家に住んでおられるお客様から、夏日程度ならエアコンはいらないけど猛暑日になるとエアコンがあった方が良いな、とお聞きしていた通りでした。
やはり、異常気象による猛暑がなければ、「木の家はエアコンいらず」だったのです。

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それでも、猛暑日でもエアコンなしで過ごせないか?
わが家という実験室でもありますから、いろいろやってみました。室温や湿度の計測はもちろんですが、床・壁・天井・窓・通風効果など、夏の始め頃からどこがどういう温度になるのかを計測していました。

猛暑日になって室温が上がるとエアコンをつけた方が・・・になるのですが、エアコンをつけて4℃も5℃も室温を下げなくてはいけない訳ではなく、あと1〜2℃低ければ大丈夫なのに・・・という感じです。
であれば、その1〜2℃の室温上昇を抑えることができればいい訳です。
家の使い方(窓の開け閉めその他)を見直したり、どこか工夫出来るところがないか考えてみました。それに役立ったのがいろいろな場所の温度測定です。

試行錯誤の結果、工夫の効果もあって温度にすると少しでも、感じる暑さが和らぎました。これなら猛暑日でも、いけるかなという感じになりました。
その後に最高気温が38℃まで上がった日はありませんでしたが、それでも34〜36℃の日は何日かありましたし、36.8℃になった日が1日ありました。
そういう猛暑日でも、エアコンをつけずに過ごしましましたので、温度測定や工夫した甲斐があったようです。
こういう試みは、自分の家なのでいろいろやっている訳で、夏だけでなく冬も含めてより涼しくより温かくを追及しています。
家を建てたけど、思ったより寒いとか暑いという声も聞きます。そういう方や、より省エネ・節約をという方に役立てばと思っています。

ところで、猛暑日でもエアコンを使わないのであれば・・・エアコンは使わなかったのか?
その話は、次回に書かせていただきます。(続きはこちら)

草野鉄男建築工房
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2014年07月15日

温湿度計の話

みなさんの家には、温湿度計を置いておられますか?
今の時期なら、梅雨で湿度が高くなり食中毒の心配や熱中症対策として、冬の場合は2通りで湿度が高いことによる結露を減らすため、逆に過乾燥によるインフルエンザ予防のために、温度や湿度を見ます。
本物の木の家は、機械(除湿器・加湿器)に頼らなくても木の呼吸(調湿作用)によって自然の除湿・加湿をしてくれます。こういう家の一番の良さはそこであり、それが健康に住める・住み心地の良さにつながっています。
写真に並んでいるのは、わが家に置いてある温湿度計の一部ですが、本物の木の家の良さを調べるために計測しています。
今までも、真夏日の室温や日射遮蔽効果の温度をご報告しましたが、湿度に関してはあまり書いていません。それは、湿度に関しては注意しなくてはいけないことがあるからです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、温度に関しては良いのですが、湿度を正確に計測するのはとても難しいのです。正確に計ろうと思うと、とても高価な湿度計を買わなくてはいけません。
1%の誤差も許されない研究をしている訳ではないので、そこまで高価な物を買う必要はありませんが、それでも(計測していると)なるべく正確な湿度を知りたくなるものです。
なるべく正確に・・・という意味では、温湿度計の精度を確認してみて下さい。精度は、±○℃や±○%でカタログや取扱説明書に必ず書いてあります。
温度に関しては、大体の物が±1℃ですのでさほど問題になりません。問題は湿度で、±5%の物が多いと思います。
ということは、同じ物が2つあっても最大10%の違いがあるということです。10%だと結構大きな差ですよね。メーカーが違ったりすると、その差がもっと大きい可能性もあります。
10%違うとすると、自分の家にある物が65%になっていると快適湿度の範囲内だと安心しているでしょうし、もし75%になっていたらもう少しで食中毒に注意だと思ってしまいます。
写真にある左側2つはデジタルで、右から3つはアナログの温湿度計です。(違う部屋に置いてあった物を持ってきてすぐに写真を撮りましたので、この状態で5つの差を調べているのではありません。また今日ではなく以前に撮った写真です。)
湿度に関して言えば、デジタルよりアナログの方が良さそうです。高価な物は別として、一般的な物でも精度の高い物もあるからです。

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写真のデジタル2つの精度は±5%です。それに対して、アナログ3つはたまたま同じメーカーなのですが、センサーが3つとも違っていて、右端の物が±3%、右から2つ目が±5%、3つ目が±2%という精度です。
精度を重視して一番最近購入したのが±2%の右から3つ目の物です。これは、カタログにも高精度と謳われていて、コンピュータルームや病院・美術館など精度を要求する場所にお使い下さいというセンサーが付いています。
残りの2つの物と価格もさほど違いません。(センサーよりもデザインや使用材料・大きさによる価格の違いの方が大きいです。)この温湿度計を2つ同時に購入したのですが、開封後2つならべて置いておきましたら、まったく同じ数字でした。
精度の良いのを買ったからといって前の物を処分する必要はありません。写真の右2つに小さなメモが張ってありますが、−3%・−7%と書いてあります。
右から3つ目の湿度計を基準にして、補正値を書いているのです。精度が低いはずの物が−3%で、それより良いはずの物が−7%でした。
もともとの精度だけでなく、使用年数による誤差も生じてくるそうです。温湿度計は、できれば3年〜5年で調整するよう書いてあるのですが、それよりも新しい物に買い替えた方が良さそうです。
メモの張ってある温湿度計は、いつ買ったかも覚えていないのですが、肝心の部屋には右から3つ目の物を置いて、前から持っていたものは脱衣室や物置で使っています。
他にもまだアナログの物があるのですがその補正値は−6%で、以前から持っているものすべてが低い湿度を示しているということが分かりました。
低めに出てることで注意したいのが、過乾燥の場合です。本来なら48%あるのに38%を示していることもある訳です。その数字を見て、家の中でインフルエンザ流行だからと、する必要のない加湿をしてしまうかもしれません。それによって湿度が上がり、窓の結露を増やしていたとしたら、何をしているのか分かりませんね。
このように、湿度計という物はこういうものだと思って下さい。精度の数字が大きいほど比較するには向かないものだということです。ただし、その湿度計が正確かどうかは別にしても、5%上がったとか下がったとかという差は読み取ることができます。
2ヶ所を比較したい場合や、ある程度正確に計りたいと思われる方は、精度の良い物を買われることをお薦めします。
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2014年07月02日

浴室の換気扇は使いません。その2

富山は、6月5日に梅雨入りして今のところ降雨量は少ないですが、それでも湿度の高い日が続いています。この時期は、家の中もジメジメして湿度の高い状態が続き、カビ・食中毒に注意しなければいけません。
カビはアレルギーなど病気の原因になりますので、それを防ぐためにもなるべく換気をする、それで足りなければ除湿器を使って湿度を下げる必要があります。
リビングなど部屋であれば、エアコンを使うことで除湿もしています。しかし省エネが叫ばれる今、エアコンの使用を控えておられる方も少なくないでしょう。
代わりに、少しでも外の風を入れようと窓を開けると高い湿度の空気が入ってジメジメ、そのあと窓を閉めても湿度が高い状態が続くので、それを下げようと思うと結局エアコンを使うか・除湿器に頼ることになります。
部屋であればまだそれでも良いのですが、それ以外の廊下や水回りの方が問題です。その中でも一番乾きにくいのが浴室ですよね。浴室暖房換気乾燥機がついていればそれで乾かせますが、高価な機械でもありどの家にもあるものでもありません。
浴室だけでなく脱衣室も含めて水回り部分の湿気・カビの悩みはとても多く、それを解決するために除湿器を置いておられる家が多いようです。でも、エアコンをつけずに暑いのを我慢しているのに、こういう除湿器で電気代がかかるのももったいない話です。

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ところが、本物の木の家ではそういう苦労はありません。それどころか、梅雨時期でも浴室の換気扇さえも使っていません。本物の木の家であれば、電気代のかからない自然の除湿があります。自然の除湿とは、木の呼吸(調湿作用)のことです。
前回書いた「浴室の換気扇は使いません。」は冬のわが家の体験談をご報告しました。(読んでおられない方は、こちらをお読み下さい。)
それでお分かりのように、冬の場合は木による自然の除湿効果に加えて暖房による乾きやすさも含まれますが、梅雨の時期こそ木による自然の除湿効果だけです。
使い方は、前回の冬と同じです。浴室を使った後は、浴室の戸は開け放し、そして脱衣室と廊下の間の戸も開け放しにすることで、脱衣室・廊下にある木が呼吸(調湿)してくれます。
わが家が完成して半年経ちましたが、1年目は木が最初から持っている水分が残っているため、数年経った家と比べて湿度が少し高いことが分かりました。状況によって違いますが、5〜10%位は高いようです。
それでも、浴室の換気扇を使わなくても浴室が乾きます。おまけに、雨の日は脱衣室に洗濯物が干してあります。そこにたくさん干している訳ではありませんが、脱衣室・廊下・部屋にも干しています。
機械に頼らなくても、その洗濯物も乾きます。乾き具合は冬の方が早いですが、梅雨でも除湿器を使う必要はありません。
本物の木の家に住まれたお客様から、洗濯物は一年中よく乾くという話は何人もの方からお聞きしていましたが、実際に自分が本物の木の家に住んでみてそれがよく分かりました。
2年目以降は、もう少し湿度が下がってより乾きやすくなるのでしょう。5〜10%低いとだいぶ違いますので。

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これは、体験しないと信じられない話かもしれません。でも、木の呼吸(調湿作用)=自然の除湿・加湿はこれだけ凄いのです。
家の中で一番湿度が高くなる水回り(浴室・脱衣室)でさえ、自然の除湿があるおかげで機械に頼らなくても良いのですから、その他の部分・リビングなど部屋ならなおさらです。(うちじゅう同じつくり方で、うちじゅうに自然の除湿効果がある。)
自然の除湿が無い家では、うちじゅうに何台も除湿器を置かなくてはいけません。そんなこと出来ない・・・ようですが、各部屋にエアコンがあって水回りには除湿器が置いてある。結局そうしているんですね。うちじゅう機械に頼って、除湿しているのです。
湿度が高い・低いで、カビの発生・食べものが腐りやすいなどの心配は、大違いです。
家全体が、自然の除湿で湿度を低くしてくれる家と、機械を動かしていないと湿度が高い家とでは、健康に影響する度合いがだいぶ違うと思われませんか?

※写真の家は、わが家の脱衣室ではなく、お客様の家の脱衣室。
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2014年06月10日

木の家に住むと掃除好きになる?

木の家に住むと、掃除好きになる・・・そんなことはない、新しい時だけ、と思われる方が多いでしょう。
以前に、本物の木の家に住まれたお客様(奥様)から、掃除なんてしたことのない旦那が、モップとちりとりを持って家の中を歩いている、という話を聞きました。
木の家に住んだら、性格が変わって・・・ということではありません。
本物の木の家で裸足で生活をするようになったら、床に何か落ちていることに気付くとすぐに掃除してしまう。
歩いているだけでは目に入らない小さなゴミや僅かな液体でも、裸足で踏むと敏感に気付くのでそれを拾ったり・ほうきで掃いたり、拭きとる、そんな行動をしてしまうということです。

スリッパを履いていると、そういう物に気付かないですよね。スリッパでも分かる大きさの物とかある程度の量の液体なら分かりますが、小さい・僅かな場合はそれに気付かずにスリッパの裏につけて床を汚しながら歩いているようなものです。
裸足で生活できればその方が良いのでしょうが、木の床でない合板フローリングだと冬は冷たい、夏・梅雨時期はベタベタする、歩く感じが硬い・疲れる(足腰への負担)ので、スリッパを履かざるを得ません。
それは仕方のないことであって、合板フローリング=スリッパを履く生活になります。

木の床だからこそ、夏・梅雨時期に裸足で歩いてもサラサラしていますし、その柔らかさが足腰への負担を減らしてくれています。
木の床なのにスリッパを履いて生活するのは、とてももったいないことです。一年じゅう裸足で気持ち良い生活をするというのが、本物の木の家です。
一年じゅう裸足で歩くための問題点は、冬です。合板フローリングに比べれば温かいといいますが、特にここ数年冬の最低気温が低くなった富山では、それは厳しいです。
リビングやその他の暖房してある部屋ならまだ良いですが、暖房してない廊下・脱衣などは床が冷たいですから、部屋の中は裸足で部屋を出るとスリッパを履くというのもおかしいです。その場合は、冬はスリッパを履きそれ以外は裸足でという生活でしょう。
富山で、一年じゅう木の床を裸足で気持ち良く暮らすためには、暖房や間取りも含めて考えなければいけません。
それはまた別の話として、掃除の話に戻しまして・・・

私自身も同じです。新しいわが家では、そうしていますではなくて、そうしてしまいます。それを放っておいても、また踏んで気になることですから。
床に何か落ちていることに気付けばすぐに拾ってゴミ箱に捨てますし、床に水か何か液体がこぼれていることに気付けばティッシュか雑巾を持ってきて拭き取ります。
結局、掃除しているというより、足で踏んで気になる物があるからそれを片付けているだけのことですね。これなら、大抵の方やってしまうでしょう。
ただ、こういうことをしてしまうのは、物が落ちていることに気付きやすい使い方をしているからこそ出来る行動です。
木の家に住むと掃除好きになるというか、そういうことをしてしまう、一年じゅう裸足で暮らす本物の木の家ならではの行動パターンだと言えます。
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2014年05月23日

日射遮蔽の効果

先日、わが家の「日射遮蔽」でご紹介したように、直射日光のあたる東側窓に外側の日射遮蔽としてすだれが、窓の内側には障子戸があります。
すだれが有るのと無いのとでは、暑さが違うのは当然のことですが、実際どの位違うのでしょうか? すだれが有る場合や無い場合、障子戸を開けたら・・・など、温度を計測してみました。
まず1枚目の写真、8時37分 障子戸の手前20.8℃、障子戸の向こう側36.2℃
窓の状態=すだれ無し(巻き上げてある)で窓に直射日光が当たっている、障子戸は閉めてある。リビング室温20.8℃

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やはり、直射日光が当たる窓の温度は、かなり高いですね。障子戸を閉めてあるのでこれだけの熱を障子戸の向こう側に貯めています。障子戸の向こうは猛暑日です。
そこで、障子戸を開けてみました。
すると、ご想像の通り・・・36.2℃がみるみるうちに下がり始め、代わりに手前側の温度が徐々に上がり始めます。
2枚目の写真、障子戸が開いていますね。障子戸を開けて20分経過した 8時57分 手前21.1℃、向こう側27.5℃ 
たった20分でこれだけ変化しました。直射日光の熱をためていた障子戸が開いたので室内を暖めています。リビング室温も0.2℃上がって21.0℃

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このあと、すだれ有りの温度を見るため、すだれを降ろして再び障子戸を閉めました。
時間の経過と共に、外気温が少しずつ上がり始めています。障子戸を閉めたので熱を貯めるのですが、すだれ効果により障子戸の向こう側の温度は下がり続けます。
そして3枚目の写真、10時06分 障子戸の手前21.1℃、障子戸の向こう側26.3℃になりました。
窓の状態=すだれ有り(降ろして)で直射日光遮る、障子戸閉めてある。リビング室温21.1℃
(まだ下がるのでしょうが、このあとはもうこの窓に直射日光が当たらなくなるため、この時点で計測)
外気温は、2.5℃ほど上昇しているのですが、すだれが有ることによって窓の内側の温度がすだれ無しの時より10℃も低いのです、この差は大きいですね。
窓の外側で日射を遮蔽することによって、窓の内側がこれだけ違うということです。

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ちなみに、この時の直射日光が当たっていない南側窓の温度が4枚目の写真です。障子戸の手前21.0℃、障子戸の向こう側21.4℃。
(南側は軒の出によって一日中直射日光が当たらないので、すだれは無くて障子戸のみ。)
やはり、直射日光の当たらない窓は、障子の向こう側が低いですね。この時の外気温は21.8℃なので、ほぼ外気温程度です。
障子戸が有る(閉めてある)と無い(開けてある)では・・・
障子戸が閉めてあれば、その向こう側に窓からの熱を貯めてくれますし、開けてあると窓からの熱がそのまま室温に影響することになります。障子戸の手前の温度というのは、室温とほぼ同じです。
カーテンやロールスクリーンの場合も窓からの熱をそこで受け止めますが、その周りに隙間が多く障子戸のように熱を貯めてくれないため、隙間から熱が室内へ漏れて室温に影響しやすいというわけです。(暑さも寒さも)
障子戸の良い所は、隙間が少ないので戸の向こう側に貯めてくれる、ということなのです。より涼しくより暖かくという意味では、障子戸がおすすめです。

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夏の暑さ対策としては、窓の外側で直射日光を遮蔽した方が効果が大きいという点がポイントです。
わが家の場合で、外側での遮蔽は東側だけで良いので西日ほどでないし障子戸が有れば外は要らないかな?とも思ったのですが、この温度の違いを見るとやっぱりあった方が良いですね。
以前ご紹介した「真夏日のわが家」では、朝から東側の窓に強い日差しが当たりお昼頃に気温が31℃になった時、リビングの室温上昇がわずかだったのもすだれと障子戸の効果だったことは確実です。
軒の出を大きく出すとか窓の上の庇は家を建てる時にしかできませんが、窓の外側での日射遮蔽はあとからでもできます。
窓から直射日光がたくさん入る暑い家で、その入る量を減らせば減らすほど部屋の温度がだいぶ違いますし、エアコンの設定温度・使用頻度も変わってきます。
夏の省エネとして、とても効果大ですよ。
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2014年05月15日

真夏日のわが家

昨日、富山では今年初の真夏日となりました。富山地方気象台で12:08に、31.2℃を観測。
その頃、わが家では・・・
1枚目の写真、グレー枠の温度計で外気温が30.8℃、リビングの室温が23.5℃。左の青い枠の温度計で、リビング上部(床から3.7mの高さ)の室温が24.6℃となっています。
2枚目の写真では、障子戸の向こう側の温度が28.0℃もあります。(障子戸の手前側が24.0℃)

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3枚目の写真、午前9時の温度は、外気温25.0℃、リビング室温22.9℃、リビング上部23.4℃でした。
真夏日になるのは予報で分かっていましたので、窓も障子も開けない状態で室温がどう変化するかを見てみることにしました。

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9時から12時の3時間の変化は、外気温が5.8℃上がったのに対して、リビング室温が0.6℃、リビング上部が1.2℃の上昇でした。思ったよりも上がりませんでした。
しかし、障子の向こう側は結構暑くなるものです。28℃もありますが、この窓に直射日光は当たっていません。南側ですが、その上部にある軒の出により一日じゅう直射日光が当たらない窓です。
それでも、障子戸を閉めておくとそこに熱をためてくれるので、ここまで温度が上がっています。障子戸が開いていると、窓からの熱による室温変化がもっと大きかったでしょう。
この辺が障子戸の良い所で暑さ寒さを遮断してくれますし、閉めていても柔らかい光が入ります。

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さて、お昼を過ぎて外気温が少しずつ下がり始めますが、室温の方はまだジワジワ上がっていきます。
15時頃で、外気温27.5℃、リビング室温24.8℃、リビング上部26.6℃。
夕方17時すぎには、外気温24.8℃、リビング室温25.4℃、リビング上部26.8℃まで上がりました。
結局9時から17時の8時間で、リビング2.5℃、リビング上部3.4℃の上昇でした。

夕方になって室内と外気温が逆転したので、ここで窓を開けてみることにしました。それとリビング上部にある小窓も、この家に住んで初めて開けてみました。
ただし、温度が逆転したと言っても1℃も違いませんし、外は北からの風が少しあるかないか程度でしたから、急激に室温が下がるということはありません。
戸を開けて1時間半経過した時点で、外気温24.4℃、リビング室温24.7℃、リビング上部26.0℃になりました。
この頃キッチンで調理が始まりましたので、それによる温度上昇も少し含まれます。
ふと温度計を見ると、リビング上部が27.5℃になっていました。なぜかと思ったら、電子レンジを割と長い時間使ったようでレンジ冷却中で戸が開けてあったのです。5分ほどしてまた温度計を見ると、26.5℃に下がっていました。リビング上部にある小窓の効果です。

この家に住んで初めて真夏日を体験しましたが、温度変化としてはこんな感じでした。
湿度に関しては、窓を開けていないのでほとんど変化がなく、リビング35%、リビング上部30%。夕方に戸を開けた外の湿度も同じくらいだったので、ほとんど変化しませんでした。
今日はまだ湿度が低かったから良いですが、梅雨・真夏の場合は湿度が高く蒸し暑くなります。
その時に、本物の木の家の効果(木の呼吸=調湿効果)がどれくらいなのか、またご報告いたします。

※外気温はすべて写真の温度計での温度であり、気象台の気温と少し違います。右のアナログ温度計は、その場所の値ですからリビング室温・湿度になります。左のデジタル温度計と比較するために置いてあります。
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2014年05月08日

家の臭いが・・・

「木の家の住み心地を検証する」で、家族の証言シリーズです。
家の臭いが・・・、と妻が言いました。新しいわが家の臭いのことではありません。
妻がある家にお邪魔した時のこと、その家の中の変な臭いがとても気になったそうです。(いわゆる建材や接着剤などから出ている臭いのことです。)
しかも、お天気で暖かく窓を開けてあるのにも関わらず、とても気になるほど臭ったことにビックリしたようで、そういう臭いって凄いんだねと言う話でした。
木の家と呼ばれていても、いわゆる建材を使った家で新築して1〜2年ほどの家だそうです。

本物の木の家に住むと、住み始めた当初は木の匂いが分かっても、そのうち段々と分からなくなってきます。(木の匂いとは、家の中はうちじゅう杉が使ってありますので杉の匂いです。)
私自身は、お客様の家でこういう家(現場)ばかりなので、だいぶ以前からその匂いが分からなくなっています。
住んでいる人は段々分からなくなっていくので、自分の家の木の匂いが薄くなったか無くなったかと思うのですが、訪ねてこられる方に木の匂いが良いですねと言われることで、まだ木の匂いはしているんだと思うようになります。
かと言って匂いに鈍感になったわけではなく、嗅ぎ慣れているいつもの匂いが当たり前になってしまい、その他の特に変な臭いには敏感になるようです。
まだ前の家に住んでいた頃の話ですが、私は仕事で現場に行ってきた日は体(衣服)に木の匂いが付いているので、妻は今日は現場に行ってきたんだなと分かったそうです。
そんな少しの木の匂いでも分かったのが、本物の木の家に住んで5ヶ月近くたち木の匂いが当たり前になって、その匂いがだいぶ分からなくなってきているようです。当たり前でない変な臭いを敏感に感じたのでしょう。

変な臭いというのは誰でも敏感だと思うのですが、家といういつも当たり前に毎日嗅ぐ匂いだと、それが分からなくなってしまうのでしょうか。
これも私が前に住んでいた家の話ですが、20年ほど前に家を増築しました。その当時ですから建材を使った部屋だったのですが、出来た直後でも特に変な臭いがするとは感じませんでした。
しかし、昔の建材ですから確実に変な臭いがしていたはずです。(今の建材は昔の物と比べるとずいぶん少なくなりましたが、全く無いわけでなく少なくなったということです。)
年月が経つと建材から出る臭いが無くなると言いますが、むしろ年月が経ってからその増築した部屋の臭いが気になりだし、10年・15年経ってもその部屋に入るたびに、少し変な臭いするなと思いながら生活していました。
今思えば、現場で杉の香りを嗅ぐのが当たり前になってきたことによって、その部屋の臭いを感じるようになっていたのかも知れません。

杉の香りには、落ち着きの効果・安眠効果などあります。
毎日当たり前に嗅ぐ匂いは、健康に住める(体に良い)匂いのする家にして頂きたいと思います。
posted by kusano at 18:23| Comment(0) | 木の家の住み心地を検証する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月18日

浴室の換気扇は使いません。

浴室の換気扇を使わないと・・・、浴室が乾かない、ジメジメしたままでカビが生える、浴室にも脱衣室にも良くないと思われるでしょう。
ところが、本物の木の家であれば大丈夫なのです。
わが家の浴室には、排気のみの普通の換気扇がついています。それがユニットバスの基本仕様で、オプションには高価な暖房換気乾燥機などがどのメーカーにもあります。
ショールームや設備屋さんは、浴室を暖かくする目的や雨の日に洗濯物を干して乾かすとか、浴室自体を乾かすために上記の高価な品物を薦められます。
しかし、本物の木の家に住んでおられる(以前に設計させて頂いた)お客様からは、浴室の換気扇は一年中(冬も梅雨時期も)使わなくても大丈夫です、とお聞きしていたのでわが家の浴室も普通の換気扇にしました。

s-DSC_4296w.jpg

私が昨年の暮れから住み始めた家での結果をご報告しますと・・・、まだ冬の暮らしだけの体験ですが、浴室の換気扇は使っていません。
今までに換気扇を使ったのは、引越しした当日の1回だけです。それは最初ということもあって、入浴中の湯気(水蒸気)を抜くという意味で換気扇をつけて入浴したのですが、戸の給気口部分から風が入って少し寒い思いをしました。
小さな換気扇でもちゃんと空気を動かしているんだなと気づきましたが、それ以降は一度も使っていません。
浴室の換気扇をまったく使わなくても翌日の朝にはほとんど乾いていますし、朝シャワーをしても夕方には(実際にはお昼過ぎには)浴室はほとんど乾いてしまいます。

では、浴室・脱衣室をどうしているのか・暖房に関してご説明しましょう。
お風呂から上がったあとは、浴室の戸を開けたままにしておきます。浴室だけでなく、脱衣室の戸も開けたままです。そして、廊下・脱衣室には床暖房してあります。
ですから、脱衣室だけでなく廊下も部屋と同じ温度であり、エアコン・ファンヒーターといった風暖房と違い、床だけでなく壁・天井そして例えば洗濯機などといった物が冷たくないのです。
冷たい水の入ったコップが暖かい空気にふれると結露するが、その水が冷たくなければ結露しないのと同じで、脱衣室の洗濯機や壁が冷たければそこで結露が起きますし、それが長い時間経つとカビが生じます。
輻射熱暖房は空気を暖めるのではなく壁・天井・そこにある物を暖めるので、脱衣室やそこにある物が湯気にふれても結露しないですし、戸を開けておくことで浴室もほぼ同じ温度にしているということです。
これは冬の結露の話でしたが、もう一つは冬も梅雨時期も共通する大事なことがあります。それは、本物の木の家ならではの効果です。
お風呂に入っている時には、浴室内に湯気がたくさんあります。浴室を出る時に戸を開けるとその湯気が脱衣室へ移動していきます。結構な量の湯気なのですが、あっという間にどこかへ消えて行ってしまいます。それは、どこなのでしょう?

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その答えは、木です。写真のように脱衣室にある木といえば、床板・天井板・棚板・柱梁などといった構造材・板材です。廊下も同じ造り方ですから、そこにもまた同じように木があります。
これらの木が一瞬にして、水蒸気を吸ってくれているのです。木が湿気を吸うのは、ゆっくりというイメージがあったのですが、実は一瞬だったのです。
これに関しましては、温熱測定をしておられるお客様のデータで確認できましたし、それを東京大学名誉教授の有馬先生に質問をしたところ、木が水蒸気を吸うのは一瞬だよというお答えを頂きました。
この木の呼吸によって、浴室・脱衣室という水蒸気の多い場所でも換気扇を使わなくても大丈夫だということです。ただし、肝心なことは木の量です。これだけ木が見えているので、この木みんなが一瞬にして湯気を吸ってくれているのです。
そういう意味で、柱梁に木が使ってあるのに何故それを覆い隠すのでしょう。せっかく使ってある木ですから、その良さを活かすようにつくれば・・・。
それが、木を使ってあるだけの家・デザインのための木の家と、木の良さを活かした本物の木の家のつくり方の違いです。
高価な暖房換気乾燥機など要りません、そのぶん違う所にお金を回していただきたいと思います。
この話は、梅雨時期を体験しましたらまたご報告したいと思います。
(梅雨時期の話はこちら)

※1枚目の写真はお客様の家の脱衣室で、2枚目はわが家の脱衣室。
posted by kusano at 20:02| Comment(0) | 木の家の住み心地を検証する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月11日

暖房の室温分布

暖房は20℃で、と言いますがどう思われますか?
20℃では寒いと言う人もいれば、20℃あれば暖かいと言う人もいるでしょう。それは、暖房方式・器具によって暖かさの感じ方が違うからです。
温風で空気を暖めるのは、エアコンやファンヒーター。空気ではなく身体や物を暖める輻射熱暖房は、床暖房や薪ストーブがあります。
温風の暖房は、暖かい空気が軽いため上にいってしまうことは誰でも知っていますし、頭(上)の方ばかり暖かくて足(下)が寒いことも誰でも経験しています。
それに対して輻射熱暖房で、薪ストーブはその本体から強力な輻射熱を出して下と上で多少温度差ができますが、床暖房の場合ほとんど温度差がありません。(この床暖房は低温水式の床暖房です。)
床面が一番暖かくて、その少し上で少し温度が下がり、それより上は天井までほぼ同じ温度です。いわゆる頭寒足熱の状態なのです。

s-DSCP1112.jpg

わが家のリビングの室温を計測してみました。1枚目の写真に温度計が2個並んでいますが、右の温度計の上が外気温です。下の温度は、この温度計が置いてある(床上80cm)リビングの室温です。
左の温度計で表示しているのは、リビングの天井の一番高い所(床上370cm)に置いてあるセンサーの温度です。(そのセンサーが2枚目の写真。)

s-DSCP1118.jpg

3mも高さが違うのですが、室温差はわずかに0.8℃しかありません。これでも、まだ温度差がある方です。
この写真を撮ったのは夕方で、既にこの横のキッチンで調理が始まっていましたので、調理の熱が上に上がった分が含まれています。通常の温度差は、0.3〜0.5℃ほどです。
ところで、肝心の床の温度はどうでしょうか?

s-DSCP1115.jpg

それが、3枚目の写真です。ご覧のように、22℃となっています。
上記のように、床上の温度が一番高くそれより上は少し下がってあとはほぼ同じ温度という室温分布になるというのが床暖房の特徴です。(これが吹抜けの6mになっても同じなのです。)
こういう室温分布であれば、誰でも20℃あれば暖かいと言います。

s-DSCP1227.jpg

参考までに、4枚目の写真はエアコンのみで暖房をしている部屋の温度です。(富山でエアコンだけで暖房している家はほとんどないので、町内の公民館で測定しました。)
床上70cmで22.8℃、床のすぐ上で17.3℃とたった70cmで5.5℃も温度差があります。温度計では22.8℃あっても足元が寒いため、まだ少し寒いということになります。
暖房の暖かさなど温熱環境を数字で見る場合は、部屋の1ケ所の室温だけを計っていてはダメで、このように数カ所計ってみないと分からないということです。
1ケ所だけの測定で暖かさを見ていては、エアコンの部屋は22.8℃でとても暖かくて、床暖房の場合は(エアコンの温度感覚でみると)20℃なので少し寒いのでは?という判断になってしまいます。
実際の体感温度では、この他にも風があるかないかと湿度の関係もあります。輻射熱暖房の場合は、風がない暖かさであるというのも温風暖房との違いです。湿度は、1枚目の写真の左に30%となっていますがこの湿度計は低めに出ます。実際はもう少し湿度があります。
体感温度以外の面で、湿度は乾燥しすぎやその反対の結露と関係します。暖かさを優先するのか、結露させないことを優先するのかによっても、温湿度管理が違ってきます。バランスよく考えましょう。
わが家の場合は、この温度計で19.5℃あれば十分です。
数字だけ言うと、それは我慢しているのではないか?と思われてしましますが、実際には上記のように部屋の低い所が暖かいからなのです。

先日、知り合いの方がうちは寒いのを諦めているという話を聞きました。(建てて10年位の家) 吹抜けなので寒くLDKの一部をカーテンで仕切り、そこでファンヒーターで何とか冬を過ごすのだそうです。
吹抜けなら床暖房・・・と思ったら、床暖房は設置してあるけれども電気式のため電気代がとても高いので使っておられないのだそうです。電気式もいろいろですが、以前のものでより高いのだと思われます。

住み心地の良い家にするためには、間取りとデザインだけでなく断熱・暖房方式まで考えるのはもちろん、住んでからの工夫も含めてより暖かく暮らせることができますし光熱費も安くすることができます。
前に住んでいた家ではとても寒かったのですが、新しいわが家ではおかげさまでとても暖かい生活をしています。

この続編として、家全体の温度分布を見た記事( 暖房の室温分布 その2 )を書いています。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 18:25| Comment(0) | 木の家の住み心地を検証する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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