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2005年04月08日

アンカーボルト

金物の使い方シリーズを始めます。
第1弾は、基礎のアンカーボルトです。
アンカーボルトといえば、基礎と土台を緊結するためのものですが、それ以外にも地震時や強風時の柱の引き抜きにも耐えてくれなければいけません。
上の写真に、3本のアンカーボルトが並んでいます。
左側の1本がM16(直径16mm)で、ホールダウン金物を取り付けるためのアンカーボルトです。
長さは、600〜1000oの4種類あり、ホールダウン金物の強さによって使う長さが決まります。
中央と右側の2本はM12(直径12o)で、長さは400〜500mmの3種類あり、ホールダウン金物以外の一般のアンカーボルトとして使います。
このアンカーボルトの設置場所は、土台の端部はもちろんのこと、耐力壁の横や土台の継ぎ手の両側(下の写真)にも必ず必要です。
どちらのアンカーボルトも、基礎のコンクリートに埋め込まれている部分の長さが重要なのです。
M16の基礎への埋め込み深さは、360o以上必要です。(ただし、2.5トンホールダウン金物以下の場合です。)
M12の場合は、深さ250o以上必要になります。
この埋め込み深さが足りないと、基礎からアンカーボルトが引き抜かれてしまうのです。
現場では、この深さをチェックしてください。

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上の写真に座金(四角い金物)も、ボルトの横に置いてあります。
この座金も大きさと厚さの種類が何種類かあり、ボルトによって使う座金が決まっています。
現場を見ていますと、所定の座金より小さいものや薄いものが使ってある場合もありますので、注意してください。
また、座金をいれナットで締めたときに、ナットの上にアンカーボルトの先が出ていなければいけません。
それは、ボルトに掘ってある溝の山でいうと、3つ山以上です。
最後に、一番重要なことです。
アンカーボルトの取り付け方法なのですが、コンクリートを打った直後に田植えをするようにアンカーボルトを差し込むやり方は厳禁です。
あくまでも、コンクリートを打つ前の段階で、セット(基礎の鉄筋に結束します)しておかなければいけません。その後に、コンクリートを打つのです。
田植え方式でも、ちゃんとコンクリートで固まっているような感じですが、実際に引っ張り試験をするとすぐに引き抜けてしまいます。
これでは、アンカーボルトの役目をしてくれません。
いろいろと注意しなければいけないことがありますね。
しかし、こういうことがしっかり施工されていないと、いざという時に大変なことになります。
こういう細かい部分の積み重ねで、地震にも安心して住める丈夫な家になるんですよ。
また、不定期に金物の使い方を紹介していきます。

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posted by kusano at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 金物の使い方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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