木で何かを造るシリーズ(そんなシリーズはないのですが)で、子供からのリクエストで秘密基地を造ろうということになり・・・。
前回は、その秘密基地の模型をご紹介しましたね。実物を造る前に、どんな風に造ればよいかなど子供と一緒に考えた模型でした。
さていよいよ、実物を造りました。(模型で試したことを実物で確かめながら)
まず、フレームは木の角材ではなく、竹を使いました。このために角材を買ってくるのはもったいないので、庭木の雪囲い用の竹を利用して造りました。(雪国ならではですね。)
1枚目の写真は、三角形のテント型のフレームに、既に斜材(筋交い)が入っています。
2枚目の写真は、屋根の板がありますが打ち付けたのではなく置いてあるだけです。
本来なら、いろいろ試したことを全部写真に撮るつもりだったのですが、造るのに一生懸命になったせいもありこの2枚です。

実際に造った手順でご説明しますと、竹で三角形のテント型フレームを造っただけでは(模型でも同じでしたが)、フレームがフラフラです。手で押すだけでも簡単に左右に動いてしまいます。
次に、そのフレームに屋根の板を直に打ち付けてみました。(模型でも厚紙を張るだけで、全然動かなくなりました。)
実際の作業では、2枚目の写真のように全面に板を張ったのではなく、片面に3枚(両面で6枚)張っただけで、全然フラフラしなくなりました。やはり、板を直接フレームに張るというのは頑丈になりやすいです。
その段階で張った板を外し、次に斜材を入れてみました。それが1枚目の写真です。何もない三角形のフレームに比べると、斜材を入れることによってだいぶフラフラしなくなります。(これも、模型でも同じです。)
このように書くと、誤解を招きそうです。板を張る方が強くて、斜材の方が弱いように思えるかもしれません。
そうではなく、実際の木造の筋交いではその端部に筋交いプレートなどの金物を使っているのに対して、ここでは縄で縛っているだけだからです。
つまり斜材(筋交い)の場合は、その端部がいかにしっかり止め付けられているかが、とても重要であるということなのです。
以前の筋交いは、釘1本で止めていた程度でしたので、それよりももっとしっかり固定するために筋交いプレートなどの金物を取り付けなさい、となったわけです。

しかし、これはあくまでも遊び用の秘密基地ですので、最終的にはどうしたかと言いますと・・・。
最初は、板を直接張って頑丈に造ろうと思っていたのですが、それでは万が一台風でも来たら、この秘密基地をこのままどこかに持っていくのも大変だし、板を全部めくる作業も大変です。なので、万が一台風の時は屋根の板を簡単に取り外せるようにしました。
ですから、普段は2枚目の写真の状態で、台風など何かあるときは1枚目の写真の状態にするわけです。(現実に今日台風が来そうなので板を外しました。)
写真は、撮影のために隣の空き地で仮組立をした状態ですが、実際に完成した秘密基地は屋根の板むき出しではなくこの上にビニールシートを被せてありますし、フレームだけの状態でもロープで引っ張って固定してあります。
その完成もお見せすれば良いのですが、その写真はありません。なぜなら、秘密基地ですから。
子供と一緒に遊びながら、造り方の勉強もしながら・・・、出来上がった秘密基地なのでした。