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2016年06月10日

床板が変色してしまったら

前回、木の話で「木の変色」を書きました。
無垢の床板ならではの変化として、アルカリ性の洗剤・重曹などをこぼしたり拭いたりすると、床板が紫色に変色してしまう(1枚目の写真)という話でした。
では、もしそうなってしまったらどうすれば良いのかをご紹介します。
その解決方法は、2通りあります。解決方法1は、そのままにしておく。解決方法2は、すぐに消す。

s-DSCP3836w.jpg

では、まず解決方法1から・・・、2枚目の写真はわが家の脱衣室での例です。紫色というより黒色に近いですね。これも、洗剤をこぼしてできたものです。(左の小さいのは木の節で、真ん中にあるのがこぼしたところ)
写真のように、こぼした場合は落ちたところだけ変色します。床板には節もあるので、普通に立って歩いていると気づかない大きさでした。ある時たまたま気づいて「洗剤こぼしたな。」と思うだけです。

s-DSCP1422w2.jpg

これを何もしないで放っておくと・・・、写真3枚目です。よーく見ると、まだ後が残っていますがこのように徐々に薄くなっていきます。
ただし、これはとても時間がかかります。数日程度ではなく、(洗剤にもよりますが)何十日間の時間をかけて薄くなっていきます。
このように、こぼした程度が小さなものであれば、放っておかれれば良いと思います。
同じこぼしても、広い範囲だと困りますよね。またその場所が脱衣室とかならまだしも、リビングなど小さくても消したい場合もあるでしょう。

s-DSCP3693w2.jpg

では、解決方法2の消す方法とは・・・、4枚目の写真をご覧ください。紫色になっている部分の右側に「ある物」を含ませたティッシュを置きました。
この写真でもう分かりますが、ティッシュの下の木の色が左側と違って紫色ではなくなっています。ティッシュを置いた瞬間にこうなります。
5枚目の写真は、ほぼ乾いた状態です。ほとんど元に戻ったような感じです。

s-DSCP3839w.jpg

「ある物」とは、酢水です。お酢そのままではなく、お酢と水を同量づつ混ぜたものをスプレーボトルなどに入れて使います。
写真の実験時は、紫色部分と元に戻る部分を綺麗に分けたかったので酢水を含ませたティッシュを置きましたが、実際に使う時は床板の紫色になった部分に直接スプレーします。
紫色があっという間に消えるのでとても不思議な感じですが、洗剤や重曹のアルカリ成分を酸(お酢)で中和させているのです。
酢というと匂いがきついですから、長い時間匂いがするかなと思いましたが、乾くと匂いもしなくなりました。

s-DSCP3840w.jpg

実は、酢水を使って実験してみたのは初めてなのです。今までは、何もせずそのままにしておいたからです。上記のように、洗剤を少しこぼした場合は小さなものなので、大して気にもせず放っておくだけです。
前に住んでいた家で、私の父が洗剤を大量にこぼしてしまい、床板に1m四方ほどの大きな紫色ができたことがあります。私もびっくりしましたが、その時は仕方なくそのままにしておきました。
そうすると、だんだん薄くなって最終的にはどこが紫色だったか分からなくなくなったのです。そういう経験もあるので、私の解決方法はいつも「そのままにしておく。」なのです。

木って、凄いですよね。
洗剤を落としても「変なものが落ちているよ。」と紫色になって合図を送ってくれますし、その部分を自分で消すのですから・・・。
木は、いろいろな面で住まい手を守ってくれていますし、住まい手の失敗もカバーしてくれるんですね。

洗剤などをこぼさなければ良いのですが、もし万が一こうなってしまった場合の解決方法として参考になさって下さい。
なお、木部のしみ抜きをする薬品もありますが、それを使う必要はありません。(その薬品は濃度が高い物ほど効果がありますが、そのぶん木にダメージを与えてしまいます。)
解決方法の選択は、なるべく木に優しい方法を選んであげて下さいね。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 18:51| Comment(0) | 住まいのお手入れ・補修・工夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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