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2016年06月04日

木の変色

今日は、木の話です。過去に、木の変化について書きました。それは、外壁の経年変化に関する内容でした。今回は、あっという間に木が変化してしまうという話です。家の中の床板が、とんでもない色になってしまうことがあるのです。
写真をご覧下さい。2枚の板の上3分の2ほどが、紫色になっていますね。
これは、どのご家庭にもある「ある物」をこぼすと、みるみるうちにこういう色に変化してしまいます。
「ある物」とは、アルカリ性の洗剤や重曹などです。ただし、どれでもこの写真と同じになるのではなく、色の違い・色の濃さは洗剤によって違います。(写真の実験時は、重曹を使いました。)
また、写真は板の上3分の2が変色するように塗り広げてありますので、少しこぼしただけでこうなるわけではありません。

s-DSCP3836w.jpg

液体洗剤の場合は、こぼした(飛び散った)ところだけ変化します。でも、それを拭き取るために布巾・雑巾を使ってその周りまで拭くと、拭いた分だけ広がってしまいます。
重曹の場合は、粉をこぼしただけでは変色しないのですが、それを濡れた布巾・雑巾で拭き取ると、粉が水に溶けることで変色してしまうのです。
板の変色について、もう少し細かいところを見てみましょう。
写真の2枚の板をよく見ていただきますと、左の板は赤味だけの板ですし、右の板は両端に少し白太がある板です。
右の板の白太部分が、紫色になっていないことに注目して下さい。その下部の白太と見比べると、わずかに黄色くなっているのが分かります。
つまり、この変化というのは、木の赤味に多く含まれている成分がアルカリ性に反応して起きる変色であるということです。

この変色は、無垢材ならではのものです。
こういうことは、設計打合せ段階で床板・外壁などを選択していただく時に、木の変化のこともご説明しますので、知っていれば大したことでもありません。
知らずに、(床を綺麗にするために)洗剤や重曹を使ってお掃除したら、紫色になって驚かれるケースもあるようです。突然こんな色になったらびっくりするでしょうね。
では、もしこうなってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
大丈夫です、ちゃんと解決方法があるのです。それにつきましては、住まいのお手入れ・補修・工夫のカテゴリで「床板が変色してしまったら」を書かせていただきます。
解決方法があれば、もしこうなっても安心できますね。

それでも、写真のような紫色になる板を見ると、やっぱり無垢の床板にするのは・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これが嫌だからと無垢の床板をやめてフローリングにしたとしたら、他にたくさんある木の良さの恩恵を受けられません。あとで、(他の面で)とても後悔することになります。
こういう変色も木の短所ととらえずに、見方を変えてみたらどうでしょうか?
木が変色して「変なもの落ちてる(こぼしてる)よ。」と、教えて(合図して)くれているのです。(お子様とくに赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では、大事な合図になりますよね。)
木は、住むご家族・お子様を守ってくれているのです。

次回は、「床板が変色してしまったら」です。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 21:51| Comment(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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