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2016年02月26日

木の家に住んで二年

平成25年の暮れから新しい家に住んで、2年2ヶ月経ちました。今年の冬が3回目ですし、夏は2回経験しました。
昨年「木の家に住んで一年」を書きました。本物の木の家の良さについては昨年と同じような話になるかと思いますが、続編というかまた一年経過しての家の使い方・感じたことなど「木の家に住んで二年」を記しておきます。

冬の暮らしは、最初の冬に比べて2回目・3回目と少しづつ室温が上がって(上げて)います。(参考記事:暖房の室温分布暖房の室温分布その2)
前に住んでいた家は、断熱材のない温度差の激しい寒い家でしたから、うちじゅう温度差がほとんどない暖かい家で暮らすというのは、天国と言って良いほどです。最初の冬は、室温18.5〜20.5℃にしていました。
2回目の冬は前の年より暖房の設定温度を1℃上げるとどれ位電気使用量が変わるか、3回目はさらに1℃と試していますので、今年の冬は20.5〜22.5℃ほどです。
電気消費量を調べてみますと、1℃上げた程度では増えたのかどうか分からない位で、それよりも外気温による影響の方がとても大きいのです。
室温が2℃上がったのは、設定温度の分そのまま上がったのではなく、コールドドラフトを減らす工夫の効果も含まれていることが重要なポイントです。
冬の暖房費・光熱費に関しては、前の家よりもかなり(大幅に)安くなりました。なおかつ、家の中の温度差が少ない生活ができるというのは、とても楽です(身体に対する負担が少ない)。
やはり、雪国・寒冷地の住まいは暖かく快適に暮らせることが何よりです。

では夏の方は、「わが家の夏の報告2015」にも書いていますように、わが家では猛暑日でも昼間にエアコンをつけたことはありません。
熱帯夜など暑い夜だけエアコンを使い、そのあと日中の温度上昇を抑える工夫も行うことで、昼間エアコンなしで過ごしています。(もちろん、扇風機は使っています。)
もう少し説明しますと、冬はうちじゅうどこも、1・2階の上下もほとんど温度差がないのですが、夏の場合はどうしても1階より2階の方が1〜1.5℃ほど室温が高くなります。
1階に関しては、日中でも本当にエアコンいらずです。ただ2階の方が、1年目の夏は猛暑日の日中にエアコンつけた方が・・・という感じになったので、温度上昇を抑える工夫を試みた結果、エアコンなしで過ごせるほどになったのです。
でもこれは、猛暑日の暑さでの話です。肝心なことは、「(猛暑日でなければ)本物の木の家は、エアコンいらずと言って良い。」ということです。普通(建材)の家に比べると、エアコンの使用頻度・設定温度は全然違います。

一年を通して、洗濯物がよく乾く・掃除しやすいこと。(お客様によっては、一年じゅう室内干しをしておられる家もあります。) 梅雨時期でも、除湿器なしで洗濯物が乾きます。
洗濯物が乾かなくて困るとかカビ掃除が大変という苦労がないのは、とても助かります。また、除湿器・乾燥機などという高価な機械を買う必要がないですし、その電気代もいりません。おまけに、その機械の掃除をしなくても良いのです。
苦労が少ない・楽であるということもそうなのですが、それが意味するもっと大事なこととは、カビやダニの発生が少ないつまり健康に良い(アレルギー対策)ことです。
エアコンをあまり使わないことも含めてですが、これこそが本物の木の家ならではの木の良さ・効果のおかげなのです。

新しい家なら、健康で快適・冬暖かいかというと、そうでもないようです。
・新しい家は暖かいと思っていたら、そうでなかった。
・エアコン1台でポカポカのはずが、結局補助暖房(ファンヒーター等)を使っている。
・家がジメジメがする。洗濯物が乾かない。
・結露がひどい。カビに困っている。
・子供、家族がアレルギー・鼻炎に。
古い家の話ではなく、わりと最近家を建てられた方々からお聞きする話です。
こういう話を聞きますと、住まいは健康で快適に暮らせることが最も重要だと、つくづくそう感じます。

湿気・カビに悩まされる家になってしまうか・そうでない家になるか、同じ木造の家でもちょっとしたつくり方の違いです。
木造なら・木の家なら・ただ木を使って建てればいいのではなく、適材適所の木を使ってその木の良さ(効果)がちゃんと発揮するようにつくらなければいけません。
木が住まい手にたくさん良い働きをしてくれるようにつくる、それが本物の木の家です。

平成10年から日本の山の木を使うようになって、30軒ほどの家を設計させていただきました。家の数が増えていくと共に「快適に暮らしています。」という声も増えてきたのです。
お恥ずかしい話ですが、私自身が実際に住んでみて初めて「快適に暮らしています。」の本当の意味が理解できました。というよりも、話を聞くだけでは分からないです、住んでみないと分かりません。その良さの多さ・良さの深さは・・・。

本物の木の家に住んで二年・・・私も住まい手の一人として言わせていただくと、本当に健康で快適に暮らせますよと自慢できる家です。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 19:14| Comment(0) | 木の家の住み心地を検証する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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