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2015年04月03日

西公文名の家「嫁いできた娘とご対面」

前回、林業家の娘が嫁いできた(山から木が運ばれてきた)ご紹介をしました。(前回の記事:嫁いできた娘)
その娘さんに、お客さんが会いに来て下さいました。
この日が初対面ではなく、昨年の秋(伐採ツアー)の時に一度会っておられるのですが、でもその時はまだ天然乾燥中の荒削り状態でした。今回は、綺麗に削られた娘さんの姿を初めて見て「これからずっとよろしくね。」とご対面です。
このあとは、大工さんがこの家に嫁ぐ一人前の花嫁にしてくれます。それは、番付・墨付け・手刻みという手順で行われていきます。
早速、番付から始まっていくのですが、お客様が会いに来られた際に番付にも参加していただきます。大工さんは、たくさんあるすべての材を番付しますが、お客様には大黒柱と大きな梁を見てもらいます。

s-DSCP1873.jpg

1枚目の写真は、番付のスタートとして最初に大黒柱から・・・と、天井クレーンで大黒柱を見やすいように移動しています。
そこで、まずは番付の基本から、木の元口と末口、木のお腹と背中、木の反りと向きなど、私が説明をします。それほど難しい話ではなく、説明すれば誰でも理解できる木の使い方の話です。それは、適材適所の木でなおかつ正しい木の使い方をしますよという、丈夫で長持ちする家の肝心な部分です。あとは、その1本の木だけの木目や節などをどう活かすかなども加味しながら番付していきます。
2枚目の写真は、大黒柱の上から下までそして四面とも、良く見ておられるところです。小さなお子様も、ちゃんと木を見て手で触っていますね。話の内容は分からなくても五感で感じとっています。

s-DSCP1876w.jpg

3枚目の写真は、梁の番付です。梁の赤身部分が、弓形に下方向にカーブしています。本物の木を使って家づくりされたお客様であれば、この意味が分かります。上記の木の使い方の話を聞かれたからです。
部屋に立って、上にある梁を見ているかのように置いてあります。リビングからは、こっちの面が見えることになりますね。と大工さんが図面を使って説明しています。この場では、分かったような分からないような感じなのでしょうが、組み上がった・出来上がった状態を見るとよく分かるし、番付した時のことを思い出すでしょう。
番付の意味(木の使い方)を知って自分の目で見たのと、そういうことを知らないのとでは、完成した家を見ても見方が全然違いますよね。

s-DSCP1885.jpg

写真に写っている小さなお子様も、山に生えている木やその木が伐採されるところから自分の目で見ています。それから何ヶ月もたって、ようやく大工さんの所で綺麗に削られた木を見る。
子供がゆっくり感じる時間の中に、家づくりの思い出が1ページずつ刻まれています。
さて、次の1ページは・・・? (次回の記事:嫁ぐ娘を花嫁に)

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 20:43| Comment(0) | 現場報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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