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2015年03月10日

暖房の質

先日、妻が知り合いのお宅にお邪魔させていただいたら、その家が寒くて寒くて・・・。また数日後に、○○に行ってきたらそこが寒くて寒くて・・・。
と続けてそういう体験をして、自分の家がとても暖かいからそう感じるのかな?と疑問に思ったようです。逆に、わが家に訪ねてこられた方々からは、この家あったかいねとよく言われます。
わが家が、普通の家よりも特別に室温を高く暖かくしている訳ではありません。むしろ、妻が寒い思いをした家の方がわが家の室温よりも高いと思います。
その違いは、暖かさの感じ方(暖房の質)によるものです。

わが家の暖房の様子につきましては、過去の記事をご覧下さい。(暖房の室温分布)
ここにも書いているように、部屋の温度計だけでは、暖かさの指標にはなりません。温度計でみる室温よりも、実際の体感温度が何℃なのか、が重要です。
過去の記事にも書いてありますが、温度計の温度だけでなく床・壁・天井の影響も含めたものが体感温度です。それだけでなく、湿度・風速による影響も大きいです。これらすべてが組み合わさって、実際に感じる体感温度(暖かい・寒い)になる訳です。
過去の記事のように、エアコンなど温風を吹き出す暖房ではどうしても足元の温度が低くなりがちですし、それに加えて対流(暖房による風)の影響で体感温度が下がります。

義務化されようとする省エネ法では、20℃という室温が基準にされています。20℃が高い低いという議論もありますが、何℃で暖かいかは個人差もありますし、年齢によっても違ってきます。
肝心なことは、実際に住まいをして暖かいかどうか、でしょう。
自分の家は、あまり暖かくなくて・・・という声も良く耳にします。古い家なら仕方ないとしても、2〜3年前に建てた家だと聞いて驚きます。新しく建てる家は、そうならないようにしたいものです。
もちろん、暖かさを得るためにエネルギーを大量に使わないといけないのでは困りますし、我慢を伴う省エネでもいけません。エネルギー消費量を考慮した暖かくて快適な家であることが理想です。

先述のあまり暖かくない家に住んでおられるケースでは、最初の暖房方式では暖かさが足りないために、結局ファンヒーターを買ってきて補っておられるパターンが多いようです。
体感温度に影響を及ぼすものとしてもう一つ付け加えますと、コールドドラフトの影響があります。これによって、足元(床面近く)の温度が低くなるため体感温度も下がってしまいます。温暖な地域ではさほど問題になりませんが、寒冷地であればあるほどその影響が大きくなります。
こういったことも考慮した家のつくり方・住まい方の工夫がされているのとされないのとでは、暖かさの感じ方(暖房の質)もそうですし、エネルギー消費量も違ってくるのです。

快適な暖かさの家とは、室温の高い暖かさではなく、暖かく感じる度合いの高い家です。
言い換えると暖かいというより・・・寒くない、どこか一部寒いと感じることもない、でも外に出てみたら寒かった、と外が冬であることを忘れてしまいます。
温風暖房に慣れている人だと、普段と違う風のない暖かさ・足元の暖かさが、慣れている暖房に比べて暖かい、つまり体感温度が高いので暖かく感じるのです。
富山の家づくりは、まず暖かい家であること・・・が一番ですね。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 18:35| Comment(0) | 木の家の住み心地を検証する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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