PAGE TOP

2012年07月27日

木の家はエアコンいらず?

前回の記事は北代の家のLDKその1でした。今日の写真も、その家のリビング部分なのですが、奥の壁にエアコンが取り付けられていますね。
エアコンがあって当たり前のようですが、実は珍しいことであって、ここしばらくは新築完成時にエアコンのない家ばかりでした。
その後すぐに、どこかの電気屋さんに依頼して取り付けてもらうという意味ではありません。木の家はエアコンいらず?とも言いますが、住んで(ひと夏体験して)みてから考えるという意味で、新築完成時にはエアコンを取り付けられなかった家が多かったのです。
今日は、このエアコンのことについて書きましょう。
まず、新築完成時にエアコンを取り付けられなかった家はその後どうなったかと言いますと・・・夏を1年過ごしてみて、やっぱり暑いからとエアコンをすぐに取り付けられた家は1軒もありません。
むしろ、エアコンが無くても過ごせるという声ばかりでした。ただし、まったくいらないという訳ではなく、ほんの数日間だけエアコンがあった方がいいかなと思う程度なので、すぐにエアコンを取り付けようという決断にはならなかったということです。
しかしながら、さすがに年々勢いを増す猛暑のため、完成後(家によって違いますが)3〜4年経ってから、あるいは5年経ってようやくエアコンを取り付けたいという連絡がありました。
しかもその理由としては、あるお宅では高齢者が同居しているのでその方(親)のために・・・とか、自分はエアコンが無くても大丈夫だけど主人が・・・ということで、ここ数年の猛暑のためエアコンを取り付けられる決断をされたようです。
これは、本物の木の家だからこその話です。
以前に、完成後3回の夏をエアコン無しで生活されて、4年目の夏にエアコンを取り付けられた家のお客様から、取り付け後の報告をいただき、それをご紹介いたしました。(読まれていない方は、こちら。)
先ほども書きましたが、自分は無くても大丈夫だけど主人が・・・ということでエアコンを取り付けた結果は・・・、結局エアコンをつけたのは3日間だけ、だったそうです。
本物の木の家とは、きちんと呼吸(調湿)してくれる家のことで、自然のエアコン・除湿がもともと家にあるようなものですから、エアコンがいらない、またはエアコンがあってもそれに頼る日数も少ないし、設定温度も全然ちがうのです。

s-dsc_8132w.jpg

では、今日の写真の家は、どうして最初からエアコンがついているかと言いますと・・・。
それは、夏の話でなく冬の話も関係してきます。うちじゅう床暖房される家が多いのですが、その床暖房の熱源として以前は灯油ボイラーを使うことがほとんどでした。しかし、灯油も以前までは安かったのですが、年々値上がりして今はだいぶ高くなってしまいました。
最近では、お湯を沸かすシステムとしてエコキュートが普及し、この言葉も今ではほとんどの方がご存知でしょう。この家は、床暖房の熱源としてそのエコキュートを使っているのです。
そして、床暖房を灯油ボイラーで給湯する場合は、夏のエアコンは全く別の話になるのですが、このエコキュート方式にすると、夏のエアコンもあった方がよければこのように室内機を取り付ければ良いのです。つまり、夏のエアコンも冬の床暖房も両方兼ねているのです。
じゃあ、今後はそれが一番・・・と話はそう簡単でもないのです。(これを書きだすと話が長くなりますので、簡潔に。)
こういった設備機器の場合、イニシャルコストとランニングコストの両方を考えなくてはいけません。以前は、このどちらも安かったのが灯油ボイラーだったのです。
ところが今は、イニシャルコストが安いのが灯油ボイラーであり、ランニングコストが安いのがエコキュートなのです。どちらが良いか比較して考えると・・・これがなかなか難しいのです。
床暖房を検討されている方は、この辺のことをよく調べて選択して下さい。
話を本題に戻しまして、こういう本物の木の家に住んでおられる方の声では(個人差もありますが)、気温33〜35℃位までならエアコンは必要ないようです。それ以上だと、あった方が良いかな?という感じです。(数字だけ見ると信じられないでしょうが、湿度が違うからなのです。)
それと上記の話は、完成して数年後にエアコンを取り付けておられますが、LDKに1台のみです。寝室や子供室には、いまだにエアコンはありません。
「木の家はエアコンいらず。」というのは、間違いではありません。しかし、それ以上に猛暑だから、仕方なく(数日間だけ)エアコンに頼らざるを得ないという感じのようです。
この辺の話は、どんな文章や言葉を見たり聞いたりしても信じられないと思います。体験されてみたい方は、ご連絡下さい。
posted by kusano at 18:32| Comment(2) | 木の家 その後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。おかげさまで今年の夏も1回のエアコン稼動で住んでいます。
ストイックだといわれそうですが、この家に住んでから、家の造り方で体感温度が違うのを実感しています。
また周りが田んぼですので熱帯夜が避けられ、風が通る構造も大きく関係しています。
そうそう富山市の方に申し訳ありませんが、砺波は2度くらい気温が低いです。
Posted by 4年目の夏にエアコン取り付けた砺波の住人 at 2012年08月03日 00:08
砺波の住人様、コメントありがとうございました。
また、1月にご報告頂いた内容を掲載させて頂いたこと、改めてお礼申し上げます。
こういう住まい手からの体験談が一番役に立ちます。
でも、この猛暑なのに今年の夏まだ1回しかエアコンを使っていないなんて、信じて頂けない方がほとんどでしょうね。
富山市の他のお客様からも、エアコンほとんど使ってないという声を聞きますよ。
間取り的には、吹抜けがあったり・オープンな間取りであること、つまり風通しの良い家ということは重要ですね。
それと、日射遮蔽も重要です。屋根(軒)の出も大事なポイントですね。最近は箱の家が流行っているので、軒の出が全くない家も少なくありませんから。
それに加えて、緑のカーテンも大いに役立っていますね。今年の緑のカーテンはどうですか?
よろしければ、また写真を送って下さいね。
Posted by 草野 at 2012年08月04日 18:43
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

ブログのトップページへ

草野鉄男建築工房のホームページへ