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2012年06月01日

北代の家 「座敷」

前回ご覧いただいた玄関ホールにあった襖戸を開けると、今日ご紹介する座敷です。
広さは12帖のタタミ敷き部分に、床の間と仏間。その他に、押入がついています。
写真1枚目、床の間も仏間も同じ大きさで、それぞれタタミ1枚分。建て替える前の家から持っておられる大きな仏壇を入れるための仏間です。
大きな仏壇があるというのは、建て替えたこの家が、母屋になるわけです。
このご家族は3世代家族であり、若い長男夫婦(夫婦と小さなお子様一人)がこの建て替えた母屋に住み、親御・ご兄弟の方々は別棟の離れに住んでおられるという形式なのです。

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2枚目の写真は、床の間の反対側を見ています、中央部分にある壁際の襖戸が押入れの戸。その左側にある襖戸が、玄関ホールから見えた襖戸なのです。
前回の説明で、この襖戸を引違い戸と書きましたが、この襖戸も2枚とも壁のところに引き込める、全開することができる襖戸でした。
それが、3枚目の写真です。襖戸2枚が壁のところにあって、戸2枚分が全開している様子がよくお分かりいただけると思います。
玄関ホールの向こうに見える框戸も前回ご説明しましたが、床暖房する時期だけ戸を閉めてそれ以外は全開して使う框戸です。
その框戸もこちらの座敷の襖戸も全開することにより、より風通しが良くなります。また、テーブルなど大きな物を出し入れするときも、戸を外さなくても良いというのは楽なようです。

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座敷と座敷以外の部屋で、大きな違いがあります。床が板張りが畳敷きかの違いもありますが、柱や板に節があるかないかです。この座敷の柱や天井板に節がありませんね。
座敷だから節無しにしなければならないという決まりはなく、節ありにしたらダメというわけでもありません。
節あり(芯持ち)柱にするか、節無し(芯去り)柱にするか、天井板も含めて、お客様と相談して決めます。
ただ、こういう風に単独の座敷であれば、節無しにする(される)場合が多いですね。床も、畳敷きですから。
同じように床が畳敷きであっても、リビング横の(仏間もないような)畳コーナーであれば、無理に節無しにする必要はないと言えます。
座敷・和室以外で、床や天井が節ありの板張りなのであれば、柱だけ節無しにしても・・・、ではないでしょうか。

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木の値段というのは、本物の木イコール高価なのではなく、節があるかないか・節の量・節の大きさで木の値段が決まっています。(柱梁の構造材も板材も)
ですから、こういう本物の木の家づくりでは、木の中でも安価な一等材(節のある柱や板材)を使っているのです。
一等材を有効利用することにより、施主がローコストな木の家に住める、日本の山の木がたくさん使われて林業も山そのものも健全に戻ることが重要なことなのです。
うちじゅうの木を節無しにすると、とんでもない高価な豪邸になりますが、一等材の木の家であれば、柱梁が(完成すると)見えない家とさほどかわりません。
この家も、うちじゅうでたくさん使う柱梁・板材のうち、この座敷だけ節無しの柱と板にされました。
そういう視点で、今日ご紹介した座敷だけでなく他の部屋も、床板や天井板・柱梁などの構造材に節があるかないかなども、よくご覧になってみて下さい。
posted by kusano at 17:22| Comment(0) | 完成した家「北代の家」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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