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2011年03月02日

下新町の家 「外観」

今日は、外観をチラッとご紹介しましょう。
外観というか外壁の種類やデザインは、家によってさまざまです。あくまでも、お客様のご要望・こだわりから、その家だけの外観が出来上がります。
この家のお客様のこだわりは、写真のような外壁仕上げでした。京都の町屋や古い民家などに見られる外壁ですが、まさにそういうこだわりだったのです。(とても若いお客様なのですが、こういう和の渋ーい家にされたかったのです。)
この外壁の張り方は、簓子下見張り(ささらこしたみばり)といいます。何だか、ややこしい名称ですね。

s-DSCN6081.jpg

まず板を横に張りますが、下から順番に張っていく際に板と板を少し重ねて張るのが下見張りです。張られた板は真っ直ぐではなく、重ねてあるので少し斜めになっています。
板を張り終えると、縦方向の桟を打ち付けます。この桟のことを簓子というのです。簓子は、板の斜めなりにカクンカクンと削ってあります。その加工は大工さんの手間がかかりますが、それが上等な仕事なのです。
1枚目の写真をよく見ていただくと、簓子の裏(板)側がカクンカクンになっているのがお分かりいただけると思います。
板は、杉板です。塗装をして黒い色をしているのではなく、焼いてある杉板なので黒い色なのです。焼杉板といいます。
板だけでなく、その他の部分も塗装は一切してありません。屋根の軒裏も庇の裏側も、写真に見えている木部すべて無塗装のままです。(ただし板など木材は、適材適所に使ってあることが前提です。)
塗装をしていないぶん木の変化(グレー色になる)が早いのですが、それは傷んだり腐ったりしているのではなく、あくまでも木が自ら自然な変化をしています。この変化を許容できるのであれば、こういう風に塗装しないという選択肢もあるのです。(木の変化がどうしても・・・、という方は塗装して下さい。)

s-DSCN6026t.jpg

外壁に板を張ると、何年か毎に塗装しなくてはいけないからメンテナンスが大変だとよく言われますが、短期間に塗ろうと思うほど大変ですね。
最初から塗装しないというやり方は、木の自然な変化を許容したうえで、建てたあと年月が経っても塗装をしないのです。(外部塗装費も結構な金額になりますから、それをうかせる目的もあります。)
これは、自然素材(本物の木)だからこそできる、本当の意味でのメンテナンスフリーなのですよ。
2枚目の写真は、樹木に雪国ならではの雪囲いがしてありますね。この雪囲いが、この家を引き立てているように見えました。実は、この庭はお隣の家の庭なのですが・・・。
これで、この家の紹介を終わらせていただきます。
posted by kusano at 18:08| Comment(0) | 完成した家「下新町の家」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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