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2016年06月27日

北代の家 「ロフト」

前回、子供室をご紹介しました北代の家です。今日は、子供室の上にあるロフトをご覧いただきましょう。
子供室にあるハシゴをのぼってロフトに上がると・・・、写真のようなスペースになっています。このロフトの広さは、タタミ2枚分です。

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こういう2階の部屋の上につくるロフトは、どの家にも必ずあるわけではありません。
お客様のご要望に応じて、つくります。ロフト(または小屋裏物置)がたくさんある家もあれば、まったく無い家もあります。また、家が完成した段階ではつけないけれど後で(子供が大きくなってから)つけるという方もいらっしゃいます。
この北代の家では、子供室2室にのみロフトをつけられました。それ以外の2階の部屋(寝室・書斎・クローゼット)には、ロフトはつけてありません。

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ロフトの使い方も、お客様によっていろいろです。
このお宅のように子供室につけるロフトの場合は、やはり遊び場的なスペースでしょう。部屋の上にハシゴを上っていく空間があるというのは、子供にとっては特別な空間なのです。また、ロフトに布団を敷いて、ベッドとして使われることもあります。
新しい家を建てる前に、マンションに住んでおられたお子様は特に嬉しいようです。ワンフロア―の横の移動だけでなく、上下の移動があるからです。だから、ハシゴを上ったり下りたりという行動が楽しいのでしょう。
寝室にロフトをつけられる場合は、この倍の4帖の広さにして書斎にされる方もいらっしゃいますし、あとは収納としてのロフト・小屋裏物置をつくられる方が多いですね。

このお宅では、8帖の部屋の上に2帖のロフトがある楽しい子供室になりました。
これで、この家の内部の紹介を終わらせていただきます。次回は最後に、この家の外観をご紹介いたします。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 20:21| Comment(0) | 完成した家「北代の家」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月20日

玄関収納

うちじゅう同じ山の木を使って、大工さんにつくってもらう造り付けや家具を紹介するコーナー、前回は キッチン収納 でした。今日は玄関収納を見ていただきましょう。
1枚目の写真、玄関ホールの奥にあるのが収納、腰までの高さの主に下足を入れる収納です。収納カウンターの上に物を飾ったり、絵を掛けたりできるように壁にされたのです。カウンターは、厚さ6cmの板を使っています。

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2枚目の写真は、腰までの高さの収納が半分ともう半分は長い物を入れれるようにされた玄関収納。こちらのカウンターは、厚さ3cmの板を使ってあります。
1枚目の収納も2枚目の収納もどちらも、奥行きは40cmほどです。

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3枚目の写真、この玄関で収納部分になっているのは黄色い襖紙が張ってある襖戸の部分です、2ケ所ありますね。1つは、玄関戸の左側にある引違いの襖戸のところ、ここは奥行き40cmほどで主に下足入れ。
もう1つの収納とは、玄関戸の右側にある両開きの襖戸があるところです、取手のツマミが見えていますね。ここは、奥行き60cmほどあってコートなどを掛けておく収納にされました。

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4枚目の写真は、ちょっとパターンが違いまして、収納を通り越して部屋にされた家です。
場所が分かりやすいように、玄関・ホールも含めて写真を撮っていますが、写真右側に棚板が細かく設置してあるのが見えますね。ここが、下足室です。(広さはタタミ2帖分)
玄関とホールには収納を設けないでスッキリさせるのと、たっぷりの下足入れを設けるために、このようにされました。

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玄関・ホールと収納のつくり方は、家によってさまざまですね。
普通の家の場合は、こういう部分も建材メーカーの収納セット(工場で加工済みの建材の部材・棚板・戸)を取り付けるケースがほとんどだと思います。
本物の木の家では、このように家具や収納部分も家に使ってある木と同じ山の木で、大工さんにつくってもらいます。
1〜3枚目の写真では、戸を開けた状態の写真はないのですが、収納の中の棚板ももちろん同じ山の木を使っています。(今までも他の家具のところで書きましたが、板の値段は集成材よりも安いです。)
収納というと、湿気がこもりやすいですから除湿剤を置いておられる家も多いと思いますが、建材の棚板では呼吸(調湿)してくれないのに対して、本物の木の棚板であれば呼吸(調湿)してくれます。ですから、収納の中に除湿剤を置く必要はありません。
ただし、収納の中の棚板効果だけではなく、うちじゅうに使ってある木(柱・梁や床板・天井板など)が、ちゃんと見えていて呼吸(調湿)してくれるから、除湿剤のいらない家になるのです。
家具や造り付けも、うちじゅう同じ山の木を使って大工さんにつくってもらうのは、見た目だけのことではなく、こういう意味もあるのです。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 21:51| Comment(0) | 木の家具・造り付け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月13日

梅雨でも洗濯物が乾く家

富山(北陸)は、本日梅雨入りの発表がありました。嫌なジメジメの時期がやってきました。ジメジメして良いことは何もありませんが、一番困るのは洗濯物が乾かないことですよね。
部屋干し・室内干しをしても、家の中も湿度が高くなっていますので、なかなか乾きません。
少しでも早く乾かすためには、工夫も必要です。干し方を工夫(洗濯物の間隔を広くなど)する、換気する、扇風機で風をあてる、除湿機・エアコンを使う(湿度を下げる)など。
洗濯物の下に新聞紙を敷くというのもあります。濡れた靴の中に新聞紙を入れるのと同じで、湿気を吸わせるためです。
それでもなかなか乾かないので、乾燥機を使われる方も少なくないようです。換気扇や扇風機はまだ良いですが、除湿機・エアコンそして乾燥機を使うとなると電気代も気になります。
最近の家は、こういう機械が必要不可欠な物となってしまいました。

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しかし、こんな工夫・苦労をしなくてもまた機械に頼らなくても、洗濯物を干すだけで乾く家があるのです。
除湿機は、もちろん要りません。エアコンがあっても、洗濯物を乾かすためには使いません。洗濯機に乾燥機能がついていますが、使ったことがありません。
ですから、高価な機械(除湿機・乾燥機)を買う必要もないですし、その電気代も不要。おまけに、そういう機械の掃除・メンテナンスも不要であるということです。

なぜ機械に頼る必要がないかというと、家そのもの(木)が呼吸(調湿)してくれるからです。
洗濯物を早く乾かす工夫のポイントは、湿気を吸う・湿度を下げることであるのはご承知の通りです。それを機械で行わなくても、家に使ってある木がしてくれるからです。
木は呼吸するという言葉は聞いたことがあっても、梅雨に機械をまったく使わないで洗濯物が乾くなんて・・・と思われるかもしれません。
上記に書いた湿気を吸うための新聞紙の役目をしてくれるのが木です。床板だけでなく、柱・梁もたくさんあってそして天井板もという具合に湿気を吸ってくれる木がたくさんあれば、(写真のような家だと)洗濯物が乾きやすいというのも不思議なことではないでしょう。
ただし木を使った木造の家であっても、柱・梁を壁や天井の中に覆い隠してしまっては呼吸してくれませんし、床板のみ無垢の板が張ってある場合は?・・・その床板のみでどの位の調湿量があるかによります。大事なことは、呼吸してくれる物の量なのです。

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ところで、こういう家にする目的とは、洗濯物を早く乾かすためではありません。肝心なのは(高温多湿の日本に合う家づくりとは)、湿度をコントロールすることです。
冒頭にも書きましたように、梅雨や真夏の蒸し暑いとき湿度が高くなってジメジメする家は・・・良いことは一つもありません。
湿度が高い状態そのものが体に良くないですし、呼吸しない家だからカビが生えやすい・ダニの発生も多いことは間違いありません。それがアレルギーなどを引き起こしますし、食べ物も腐りやすい、家そのものにも良くないです。
だから機械に頼るのですが、機械に頼ってもまだ足りていないようです。(カビで困っているとか、自分や子供がアレルギー・鼻炎になって・・・という声が多いです。)
鉄骨造やコンクリート造の家に住んでいるのならまだしも、せっかく木を使って木造の家を建てても、それではもったいないですよね。ですから、木の良さがちゃんと発揮されるようにつくればいいだけのことです。
そうつくると・・・梅雨でもうちじゅうどこもサラサラ、ホコリもサラサラなので掃除しやすい、カビが生えにくい・ダニの発生が少ない、健康に良い(アレルギーなどになりにくい)、食べ物が腐りにくい(ゴミも腐りにくい)、床に布団を敷きっぱなしでもカビは生えない・・・。
つまり、湿気で苦労することはほとんどありません。家そのものが呼吸(調湿)してくれている証として、機械に頼らなくても洗濯物が乾きますよということです。(一年じゅう家の中で洗濯物を干しておられる家もあります。)

このように、うちじゅうしっかり木の良さが発揮されていますので、本当の意味で健康になおかつ住み心地の良い暮らしをすることができます。
一生に一度の家づくり、自分・家族が住む家がどうあるべきか・何が大事なのかを考えていただきたいと思います。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 18:11| Comment(0) | 家づくりあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月10日

床板が変色してしまったら

前回、木の話で「木の変色」を書きました。
無垢の床板ならではの変化として、アルカリ性の洗剤・重曹などをこぼしたり拭いたりすると、床板が紫色に変色してしまう(1枚目の写真)という話でした。
では、もしそうなってしまったらどうすれば良いのかをご紹介します。
その解決方法は、2通りあります。解決方法1は、そのままにしておく。解決方法2は、すぐに消す。

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では、まず解決方法1から・・・、2枚目の写真はわが家の脱衣室での例です。紫色というより黒色に近いですね。これも、洗剤をこぼしてできたものです。(左の小さいのは木の節で、真ん中にあるのがこぼしたところ)
写真のように、こぼした場合は落ちたところだけ変色します。床板には節もあるので、普通に立って歩いていると気づかない大きさでした。ある時たまたま気づいて「洗剤こぼしたな。」と思うだけです。

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これを何もしないで放っておくと・・・、写真3枚目です。よーく見ると、まだ後が残っていますがこのように徐々に薄くなっていきます。
ただし、これはとても時間がかかります。数日程度ではなく、(洗剤にもよりますが)何十日間の時間をかけて薄くなっていきます。
このように、こぼした程度が小さなものであれば、放っておかれれば良いと思います。
同じこぼしても、広い範囲だと困りますよね。またその場所が脱衣室とかならまだしも、リビングなど小さくても消したい場合もあるでしょう。

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では、解決方法2の消す方法とは・・・、4枚目の写真をご覧ください。紫色になっている部分の右側に「ある物」を含ませたティッシュを置きました。
この写真でもう分かりますが、ティッシュの下の木の色が左側と違って紫色ではなくなっています。ティッシュを置いた瞬間にこうなります。
5枚目の写真は、ほぼ乾いた状態です。ほとんど元に戻ったような感じです。

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「ある物」とは、酢水です。お酢そのままではなく、お酢と水を同量づつ混ぜたものをスプレーボトルなどに入れて使います。
写真の実験時は、紫色部分と元に戻る部分を綺麗に分けたかったので酢水を含ませたティッシュを置きましたが、実際に使う時は床板の紫色になった部分に直接スプレーします。
紫色があっという間に消えるのでとても不思議な感じですが、洗剤や重曹のアルカリ成分を酸(お酢)で中和させているのです。
酢というと匂いがきついですから、長い時間匂いがするかなと思いましたが、乾くと匂いもしなくなりました。

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実は、酢水を使って実験してみたのは初めてなのです。今までは、何もせずそのままにしておいたからです。上記のように、洗剤を少しこぼした場合は小さなものなので、大して気にもせず放っておくだけです。
前に住んでいた家で、私の父が洗剤を大量にこぼしてしまい、床板に1m四方ほどの大きな紫色ができたことがあります。私もびっくりしましたが、その時は仕方なくそのままにしておきました。
そうすると、だんだん薄くなって最終的にはどこが紫色だったか分からなくなくなったのです。そういう経験もあるので、私の解決方法はいつも「そのままにしておく。」なのです。

木って、凄いですよね。
洗剤を落としても「変なものが落ちているよ。」と紫色になって合図を送ってくれますし、その部分を自分で消すのですから・・・。
木は、いろいろな面で住まい手を守ってくれていますし、住まい手の失敗もカバーしてくれるんですね。

洗剤などをこぼさなければ良いのですが、もし万が一こうなってしまった場合の解決方法として参考になさって下さい。
なお、木部のしみ抜きをする薬品もありますが、それを使う必要はありません。(その薬品は濃度が高い物ほど効果がありますが、そのぶん木にダメージを与えてしまいます。)
解決方法の選択は、なるべく木に優しい方法を選んであげて下さいね。

草野鉄男建築工房
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2016年06月04日

木の変色

今日は、木の話です。過去に、木の変化について書きました。それは、外壁の経年変化に関する内容でした。今回は、あっという間に木が変化してしまうという話です。家の中の床板が、とんでもない色になってしまうことがあるのです。
写真をご覧下さい。2枚の板の上3分の2ほどが、紫色になっていますね。
これは、どのご家庭にもある「ある物」をこぼすと、みるみるうちにこういう色に変化してしまいます。
「ある物」とは、アルカリ性の洗剤や重曹などです。ただし、どれでもこの写真と同じになるのではなく、色の違い・色の濃さは洗剤によって違います。(写真の実験時は、重曹を使いました。)
また、写真は板の上3分の2が変色するように塗り広げてありますので、少しこぼしただけでこうなるわけではありません。

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液体洗剤の場合は、こぼした(飛び散った)ところだけ変化します。でも、それを拭き取るために布巾・雑巾を使ってその周りまで拭くと、拭いた分だけ広がってしまいます。
重曹の場合は、粉をこぼしただけでは変色しないのですが、それを濡れた布巾・雑巾で拭き取ると、粉が水に溶けることで変色してしまうのです。
板の変色について、もう少し細かいところを見てみましょう。
写真の2枚の板をよく見ていただきますと、左の板は赤味だけの板ですし、右の板は両端に少し白太がある板です。
右の板の白太部分が、紫色になっていないことに注目して下さい。その下部の白太と見比べると、わずかに黄色くなっているのが分かります。
つまり、この変化というのは、木の赤味に多く含まれている成分がアルカリ性に反応して起きる変色であるということです。

この変色は、無垢材ならではのものです。
こういうことは、設計打合せ段階で床板・外壁などを選択していただく時に、木の変化のこともご説明しますので、知っていれば大したことでもありません。
知らずに、(床を綺麗にするために)洗剤や重曹を使ってお掃除したら、紫色になって驚かれるケースもあるようです。突然こんな色になったらびっくりするでしょうね。
では、もしこうなってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
大丈夫です、ちゃんと解決方法があるのです。それにつきましては、住まいのお手入れ・補修・工夫のカテゴリで「床板が変色してしまったら」を書かせていただきます。
解決方法があれば、もしこうなっても安心できますね。

それでも、写真のような紫色になる板を見ると、やっぱり無垢の床板にするのは・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これが嫌だからと無垢の床板をやめてフローリングにしたとしたら、他にたくさんある木の良さの恩恵を受けられません。あとで、(他の面で)とても後悔することになります。
こういう変色も木の短所ととらえずに、見方を変えてみたらどうでしょうか?
木が変色して「変なもの落ちてる(こぼしてる)よ。」と、教えて(合図して)くれているのです。(お子様とくに赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では、大事な合図になりますよね。)
木は、住むご家族・お子様を守ってくれているのです。

次回は、「床板が変色してしまったら」です。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 21:51| Comment(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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