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2015年12月25日

トイレカウンター

大工さんにつくってもらう木の家具・造り付けなどを紹介するコーナー、前回は テレビ台 を見ていただきました。今日は、トイレカウンターです。
トイレカウンターも、いろいろです。既製品の手洗器にされる方もいらっしゃいますし、造り付けにされる方もいらっしゃいます。また、トイレの中に手洗器をつけるか、あるいはトイレの外(横)につけられるかも、その家によって違います。まずは、トイレの中に手洗器をつけられた造り付けのトイレカウンターをご紹介しましょう。

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1枚目の写真、木の天板の上に信楽焼の手洗器を取り付けてあるトイレカウンターです。この木の天板は、厚さ6cmの杉板を使ってあります。下部は収納になっていて、建具屋さんが造った戸がついています。
2枚目の写真は、1枚目の写真とほぼ同じつくり方ですが少し違うのは、手洗器が(半分ほど)埋め込んであることです。この手洗器は、埋め込みタイプなのです。
上に載せるのと半分埋め込むのとでは、高さが違ってきます。こういうカウンターの高さは、手洗器の上端で高さを決めますので、天板の高さが1枚目の写真よりも2枚目の写真の方が少し高いということです。

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3枚目の写真、これもつくり方としては同じなのですが、トイレカウンターが便器の横ではなく後ろ側についていますね。こういう風にすると、便器の横のスペースを広くとることができます。
手洗器の下部に小さな木の戸が取り付けてありますが、ここは収納ではありません。手洗器や配管に何かあった時のためのメンテナンス用の戸なのです。
この3つのトイレカウンターでもう1点違うことは、どの天板も木の厚さは6cmで同じなのですが、天板の端っこ(手前側)が少し違います。
厚さ6cmの板の場合は、板の端っこ部分が丸太の丸みが残っている状態で山から運ばれてきます。その丸み部分をどうするか、板のどの部分を使うかなども、お客様に板を見てもらって決めていただきます。

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1枚目と3枚目の写真の天板は、丸み部分をそのまま残してありますし、2枚目の写真の天板は丸み部分をカットして真っ直ぐになっています。また、端部をカットしているので、このカウンターはほとんど木の赤身だけになっているのがお分かりいただけますでしょうか。
こういう天板、とても高価そうに見えると思いますが、メーカーのトイレカウンターに比べるととても安いんですよ。
本物の木ですから同じ物は無く、1枚1枚個性を持っています。その1枚1枚の個性を見てそれを活かしてつくるというのも、造り付けならではの醍醐味ですね。
そういう意味も含めて、大工さんの作業小屋や現場に何度も足を運んで、家づくりに参加して下さい。

草野鉄男建築工房
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2015年12月22日

部屋を暖かくする工夫 その4

今まで、部屋を暖かくする工夫 その1〜その3まで、窓からの冷気を抑えるコールドドラフト対策(衝立)について書いてきました。
お客様が実践された快適な家をより暖かくする工夫が「その1」、わが家でもそれを実践した様子が「その2」、衝立のバージョンアップと衝立の高さについて書いたのが「その3」です。
今日は、その次に行った工夫をご紹介します。
わが家では洗面やトイレなどの小さな窓(カーテンも何も無い窓)にのみ、コールドドラフト対策の衝立を置いています。それ以外の部屋の窓は、すべて障子戸があります。
障子戸は、基本的にコールドドラフト対策は必要ありません。それは、カーテン・ブラインド・ロールスクリーンと違って、窓(窓枠)との間にすき間がほとんど無いからです。
しかし、全く無いかというとそうではなく、わずかなすき間があります。2枚の引違い障子戸の場合、左右の戸と戸の間に(縦方向に)すき間がありますよね。
カーテン等に比べてとてもわずかな量ですが、ここから出る冷気もコールドドラフトです。障子戸は、対策が必要ないと書きましたが、そのわずかなコールドドラフトも無くそうというのが、今日ご紹介する工夫です。

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1枚目の写真で、お分かりでしょうか。左の戸と右の戸のすき間に、段ボールが挟んであります。分かりやすいように、戸からはみ出すようにして写真を撮りましたが、普段は戸からはみ出さないように設置します。(置いてある・挟んであるだけです。)
挟んであるのは、幅2センチ・高さ30cmほどの段ボール1枚のみ。たったこれだけのことなのですが、障子戸のコールドドラフト対策です。
戸に張り付けるすき間テープなどもホームセンターに売っていますが、ここにすき間テープは貼りたくなかったので、このやり方にしています。戸を開閉する時は外すのですが、冬ですからあまり開け閉めしない(日本海側の冬は晴れの日が少ない)のでこれで十分です。

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ついでに、窓際の温度もご紹介しておきましょう。
2枚目の写真、障子の手前(温度計の所)は22.5℃と部屋の室温とほぼ同じですが、障子戸の向こう側は9.5℃。(測定場所は窓の下部で一番温度の低い所。)
この時の外気温は6℃位ですから、窓際(下部)って結構温度低いですね。(但し、カーテン等の窓はすき間が多いので窓際温度はもう少し高い。)
逆にいうと、障子戸とコールドドラフト対策で、これだけ冷たい空気を貯めてくれるのです。
コールドドラフト対策をしてないと、こういう冷たい空気が窓から下りて床の上の温度が下がります。それを抑えることで、床の上の温度・室温が上がるというわけです。

今日ご紹介した障子戸のコールドドラフト対策は、そこまでやるの?というレベルです。最初は実験的にやってみたのですが、(わが家は障子戸が多く)効果があるのでずっとやり続けています。
障子戸以外のコールドドラフト対策をした後に他にやるところは・・・と探すと、こういう所にいきつくのです。
でも普通の家は、障子戸が少ないですよね。ですから、やるとすればカーテン等の窓やカーテンも何もない窓の対策を先にして下さい。

注:窓からの冷気や対策後の効果に気付きにくい家があります。それについては「その2」に書いてあります。

この対策は、寒い家だけの話ではありません。暖かい家をより暖かくそして省エネに・・・という実践でもあります。また、お金をかければやり方はいろいろありますが、ここでご紹介しているのは誰でも簡単にローコストでできる工夫として参考になさって下さい。

草野鉄男建築工房
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2015年12月18日

北代の家 「吹抜け」

前回でリビング・ダイニング・キッチンの紹介を終えましたので、2階に上がらせていただきましょう。
以前に見ていただいた廊下にある階段を上って、リビングの上の吹抜け側を見ると・・・1枚目の写真です。2階の天井も屋根なりに斜め天井になっていますから、ここで下から上まで見渡すと、とても広い空間です。

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2枚目は、少し移動して吹抜けのちょうど真ん中から真正面にみた写真です。吹抜けを中心にして、左右に1室ずつ合計2室の子供室があります。子供室と吹抜けは、写真に見えている窓でつながっています。
吹抜けの向こう側にも、手摺がありますね。そこには、廊下みたいな部分があります。ここにも洗濯物を干せるように、木の物干し竿掛けが取り付けられているのです。
物干しスペースなのですが、洗濯物を干したいから廊下をつけたのではありません。その逆で、こういう廊下みたいな部分が出来て、南向きの日当たりの良い場所なので、洗濯物を干せるようにもしたということです。

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廊下みたいな部分が出来たのは、構造的な理由からです。吹抜けの外壁側にこういう部分を設けることで、吹抜け部分の補強をしているのです。
こういう廊下が出来るのなら、物干しスペースとしても使えるようにしたわけです。もう一つ良いことは・・・、こういう廊下がない吹抜けの場合は窓の開け閉めができないためFIX(はめ殺し)窓がついていますが、これなら窓の開け閉めもできますよね。(窓の掃除もできる。)
吹抜けの窓を開けることが出来れば、風の通り道として夏の涼しさにとても役立ちますから、せっかく吹抜けを設けた間取りならば、この窓から風をとりいれたいものです。

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では、その廊下部分に行ってみましょう。3枚目の写真が、その廊下からみた吹抜けです。屋根なりに斜めになっている天井の一番高いところ(棟木)まで見えていますね。
この一番高いところに、小屋裏物置やロフトを設けることも可能ですが、この家では子供室にのみロフトをつけられて、その他の寝室やこの吹抜け上部にはつけられずに写真のように広々とした空間として利用されました。
子供室のロフトは、またご紹介しますね。

草野鉄男建築工房
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2015年12月16日

鷹栖の家 「廊下」

前回ご紹介した玄関ホールから、奥へお邪魔させていただきましょう。

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1枚目の写真は、前回見ていただいたホールの戸を開けた状態です。正面に見える柱が8寸(24cm)角の大黒柱で、その向こうがリビング。大黒柱の右側にチラッとタタミが見えていて、そこが和室になります。
廊下とリビング・和室を仕切る戸はあるのですが、1枚目の写真ではその戸を開けた状態で撮影していますので、玄関ホールからリビング・和室が見えているということです。
そのリビング・和室の紹介は後回しにして、先に廊下を見ていただきます。

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玄関ホールから入って左に曲がると、2枚目の写真のように廊下があります。
廊下の周りに何があるかご説明しますと、写真撮影している(立っている)場所の右側にリビングがあって、少し向うのへこんでいるところを右に行くとキッチン。一番奥を右に曲がると寝室、廊下正面に見えているのは書斎の戸です。
廊下左側は、一番手前に2階へ行く階段があって、少し向うの左にはトイレ、一番奥を左に曲がると洗面所と脱衣室・浴室があるという間取りになっています。
3枚目の写真は、廊下の奥へ行って反対側から写したものです。ご説明した洗面所が見えていますね。廊下正面には、和室があるのも分かります。廊下と和室を仕切る戸も開けて撮影していますので、和室が見えています。

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このお宅の特徴の一つとして、廊下にもたくさん収納を設けられたということです。それも2枚目・3枚目の写真でお分かりでしょう。
収納の戸がたくさん並んでいます。下だけでなく、壁の上にも戸がずらっと並んでいますから、この廊下の収納だけでも結構な量が入りますよね。
2枚目の写真で、廊下右側一番手前の収納は見せる物を飾っておくために、ガラス扉になっています。玄関ホールから入ってくると、この見せる収納がまず目に入るというわけです。
次回は、廊下の横にあるトイレ・洗面所・脱衣室をご紹介しましょう。

草野鉄男建築工房
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2015年12月14日

テレビ台

大工さんにつくってもらう家具・造り付けをご紹介します。家の柱・梁から床板・天井板・野地板、そして家具・収納まで同じ山の木を使ってつくるので、色が揃って部屋に合う家具・収納です。
前回は、書斎の 机・本棚 を見ていただきました。今日は、テレビ台をご紹介します。
テレビもどの家にもありますから、テレビ台をつくってもらわれる家も多いです。今まで紹介した リビングテーブル洗面カウンター もつくられる家が多いと紹介していますが、それだけいろいろな物を大工さんにつくってもらわれるということです。
たくさんつくったテレビ台のうちの一部をご覧いただきましょう。つくり方は2種類あって、壁に造り付けるテレビ台と、ただ単に置くだけのテレビ台です。

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まずは、造り付けタイプの方から。
1枚目の写真は、リビングのテレビ台です。厚さ6cmの板が1枚取り付けてあるだけなのでベンチのように見えるかもしれませんが、板1枚のシンプルなテレビ台です。
テレビ台の後ろは通路になっていて、そこには収納・階段下物置があります。つまり、リビングと通路を仕切る壁を利用したテレビ台ということです。普通の家のような、リビングと廊下が壁で仕切られた間取りではなく、オープンな間取りの家なのです。

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2枚目の写真もリビングで、こちらは窓がついていることからも分かるように、外部に面した壁に造り付けたテレビ台というより、リビング収納ですね。この収納の一部にテレビを置くスペースがあるということです。
こちらは、すべて厚さ3cmの板でつくってあります。収納の仕切り方や高さは、お客様がそこに入れるものを考えて決めてあります。
次は、造り付けではなく、置いてあるだけの(動かすことのできる)テレビ台です。

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3枚目の写真は、リビング一角に置いてあるテレビ台。これも、すべて厚さ3cmの板でつくったもの。8寸角の大黒柱のすぐ横に置いてありますね。写真に階段も見えているように、1枚目の写真の家と同じくリビングと廊下が仕切られていないオープンな間取りです。
4枚目の写真は、リビングではなく寝室のテレビ台です。こちらは見てお分かりの通り、天板が厚いですよね。厚さ6cmの板を使っています。

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こんな風に、どこに置くか、造り付けにするか可動か、大きさ・仕切り方など、その家・お客様によってさまざまです。
家具に使っている板は、長さの短い板(テレビ台の縦方向の板など)は床板・天井板・野地板の切れ端を利用しています。長い板だけ、家具用に注文してつくります。
板の値段は集成材よりも安い位ですので、ローコストに木の家にあうテレビ台が出来上がりますよ。

草野鉄男建築工房
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2015年12月11日

顔の見える家づくり その2

顔の見える家づくり その1 の続きです。
山(林業家)の顔を知ってもらいたいもう一つの理由とは・・・。
それは、木の家・木造住宅を建てるのですから、大事なのはやはり木です。木、たとえば杉ならみんな一緒、木を使って家を建てれば同じ・・・、ではないのです。
木は産地が違えば育つ環境・気候が違う訳ですから、色や年輪の形成のされ方など違ってきますが、それはさほど問題ではありません。
大きく違ってくるのが、木を伐ったあとの処理・加工です。ですから、産地や材料そのものの違いよりも、それをどうするかという(供給者の)考え方の違いなのです。
その違いは、丈夫で長持ちする、健康で安心して住める、快適で住み心地よく暮らせる家の性能を左右します。

そう言える理由は、私の経験からです。
あるお客様が縁で、日本の山の木を使う顔の見える家づくりが始まり、年月が経ってみると30軒ほどの家をつくってきました。
最初の頃は、構造的な面・耐久性の面で、丈夫で長持ちする家づくりであるということを訴えてきました。
そのうち、どのお客様からも「快適に暮らしています。」というお言葉をいただくようになったのですが、最近までその言葉の重要さに気付いていませんでした。
なぜ気付いたかというと、自分の家を建てたからです。つまり、自分も実際に住んでみて初めて、その快適さ・住み心地の良さが分かったのです。

こういう家にするためには、木が持つ良さを最大限に活かす必要があります。そういう木をお客様のために用意しようという山(林業家)のこだわりのおかげです。そして、設計者・大工さんはその木の良さがちゃんと発揮されるつくり方をしなくてはいけません。
完成すると、林業家は出来上がった家を見に来ます。材料を出したら終わりではなく、木がどういう風に使われたのか、大工さんの要望・意見やお施主様の感想を聞いて、より良い木の家をつくるための参考にするのです。

こうした連携・つながりでつくる家が、本当の「顔の見える家づくり」なのです。
木を使っただけの家と、木の良さを活かした家とでは違います。せっかく木を使って家を建てるのですから、木の良さを最大限に活かしてつくりたいものです。
そうすれば、木が住まい手にちゃんと良い効果を発揮してくれる家になりますよ。

草野鉄男建築工房
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2015年12月09日

顔の見える家づくり その1

「顔の見える家づくり」ってご存知ですか。
国産材や地域材を使って家を建てる、その木材の産地まで分かる家づくりのことを言います。

できれば産地名が分かるというだけでなく、もう一歩ふみこんで本当に顔を見ていただきたいのです。家を建てる時に、設計士・大工さんの顔が分かるのは当然ですが、山(林業家)の顔も知ってほしいのです。
写真に写っているのは、林業家(伐採する人・製材する人)・設計者・大工さん・お施主様です。
山から消費者までがつながる関係で、本物の木の家(丈夫で長持ちする、健康で安心して住める、快適で住み心地よく暮らせる家)をつくっています。
みんなが、みんなの顔を知っています。本当の意味での「顔の見える家づくり」です。

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ただし、顔の見えると言っても、ただ単に顔を知っていますよということではありません。こういう家づくりをしている目的は、それぞれの立場でこだわりを持つ者が集まって、またお互いのこだわりを理解して、より良い木の家をつくるためです。
林業家が用意してくれるこだわりの木を、大工さんがそれを理解せずに使っては、その木の良さが半減してしまいます。
だから、林業家は本物の木の家にふさわしい適材適所の木を用意する。大工さんはその木を正しく見て正しく使う。ということが非常に重要です。
また、お施主様も何となく木の家が良さそうだから・・・ではなく、山のこと木のことを正しく知って理解してもらう。
そういうことを正しく伝えることや、みなさんのつながりづくりをするのは、設計者の役割です。

こういう信頼できるつながりがきちんとできてこそ、丈夫で長持ちする、健康で安心して住める、快適で住み心地よく暮らせる家ができるのです。
そしてもう一つ、山の顔を知ってもらいたい大事な理由があります。
それは、顔の見える家づくり その2 につづく。

草野鉄男建築工房
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2015年12月04日

伐採ツアー2015 その2

伐採ツアーその1 のつづきです。

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1枚目の写真が、伐採した木の切り口です。触ってみると、しっとりしています。年輪を数えてみると、87本でした。植えてから87年も経っているんです。87年前というと、昭和3年ですよ。
ところで伐採した後は、この山では葉枯らし乾燥を行います。葉枯らし乾燥とは、伐採した木の枝葉を残したまま置いておき、葉の蒸散作用を利用して木材を乾燥させるやり方です。伐採後1〜2ケ月間葉枯らし乾燥します。
ですから、本来ならこのまま置いておくのですが、今回は伐採した木を運び出すところまでを見せていただきました。

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2枚目の写真は、根元部分の一部はまだくっついていますのでそれを切断しています。木の上の方では、枝を切り取る作業をしています。
それにしても、真っ直ぐですよね。真っ直ぐに育つ木の、直ぐ木(すぐき)が杉の名前の由来だといわれているのが分かりますね。
でもよーく見ていただくと、わずかに曲がっています。なので、この木は根元から長さ2mのところでまず切られました。その次はまっすぐなので6mに、という具合に切っていきます。長い材料をとるというのは、大変なことなのですね。
普通の横架材(梁・桁)は、4m・6mという長さが標準ですが、今まで設計した家では8mという長さはごく当たり前に何本もあって、家によっては11m・最長で12mという梁も使いました。そういう材も、山での見えない苦労があったのですね。
それでも、構造・強度を優先して考えてくれる林業家たちなので、苦労を惜しまずに長い材を用意してくれることも、丈夫な家になる特徴の一つなのです。

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3枚目の写真は、丸太を持ち上げて切断しているところです。そして、切断された丸太を運搬する機械に載せているのが、4枚目の写真です。
このようにして、木を伐採して運搬するという工程までを見せてくれた今回の伐採ツアーでした。

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山で実際に伐採を見学して・・・、やはり感動しますね。何十年も経ってここまで大きくなったのに、かわいそうでもありました。でも、家の構造材として一緒に住むご家族を守る役割をするために伐採するのですから、一人前になった証です。
それよりも、せっかく構造材になったのに、その家(その木)を20年や25年で壊しまうことの方が、本当の意味でかわいそうなことをすることになります。
普通に家を建てると、木の育った年数や山の苦労を考えることはないと思います。それを知らないと木の家に住めないわけではありませんが、つくり手が住まい手にそういうことを伝えていくべきだと思います。
私自身も、一昨年この山の木を使って家を建てました。伐採ツアーから帰宅し、木の伐採・製材・乾燥などの作業をしている林業家の皆さんの姿を思い浮かべながら、わが家にたくさん使ってあるこの山の木を見ると、より愛着がわいてきたのでした。

草野鉄男建築工房
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2015年12月02日

伐採ツアー2015 その1

今年も山で伐採ツアーが開催され、私も参加してきました。
実は、伐採ツアーに参加するのは初めてなのです。製材所へは、お客さまと一緒に何度も行っているのですが、今回初めて山まで行ってきました。

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私のお客様も2組参加されました。この2組のお客様は、昨年に続いての参加です。そして、今回は大工さんも一緒に参加してくれましたので、お施主様とつくり手(設計者・大工さん)が揃って参加させていただきました。
ツアーは製材所やモデルハウスも見学するのですが、その部分は割愛させていただいて山での伐採の様子をご覧いただきましょう。

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1枚目の写真、これから伐採する木の前で、山や林業そして伐採方法の説明を聞いているところです。人の大きさと木の大きさを見比べると、とても太い木であるというのが分かりますね。
説明が終わると、いよいよ伐採です。倒す方向は、山側に倒します。まずは、倒す方向の山側に受け口(斜めに切り取る)をつくります。それが2枚目の写真です。倒す予定の方向にきちんと倒れてくれるように、慎重に受け口をつくっていきます。

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次に、倒す方向の反対側に追い口を入れているのが3枚目の写真。追い口は、チェンソーで切り目を入れます。その切り目に楔(くさび)を入れて、それをたたいていくと木が倒れます。
楔をたたく作業は、ツアーに参加した方々にやってもらいます。この山の木を使って、これから家を建てる方・既に建てられた方・学生さんなどいろいろな方が参加さてています。
小さなお子様も、お母さんと一緒に・・・、4枚目の写真です。

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たたいていくと木が少しずつ傾いていき、あるところでバキバキバキッと音を出して倒れていきます。5枚目が倒れている途中の写真で、楔をたたいていた人は倒れ始めると下へ避難しますので写っていません。

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今回伐った木は、植えてから80年以上経っていると最初に説明がありました。
年輪を数えれば分かりますよね。実際には、何年経った木だったのでしょうか?
次回、 伐採ツアーその2 につづく。

草野鉄男建築工房
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