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2015年11月26日

北代の家 「LDKその3」

前々回はLDK全体を、前回はリビング側のタタミコーナーについてご紹介しました。今回はその反対側のダイニング・キッチン部分です。
写真を見てすぐお分かりのように、この家のキッチンは木製ですね。このキッチンは大工さんの造り付けではなく、家具屋さんにオーダーされた木製キッチンなのです。

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1枚目のダイニング側から見た写真、こちら側にも食器などを入れれるような収納になっていて、ガラス扉がついていますね。キッチンの左側にある上下に扉がついている部分は、大工さんがつくって建具屋さんの戸を取付けた収納になります。
2枚目の写真、キッチンがよく見えますね。この家の奥様がこだわられたのは、キッチンの天板部分をタイル貼りにされたかったのです。
キッチン周りの間取りをご説明しておきますと、1枚目の写真でキッチンの右側に見える戸の向こうは廊下があって、すぐそこには以前にご紹介した脱衣室・浴室・洗濯室があります。

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2枚目の写真でキッチンの横にある戸の向こうは、これも以前ご紹介したサンルームがここにあるのです。
ですから、脱衣室・洗濯室・サンルームと奥様が良く使われる水回り部分をキッチンを中心に配置してあるというわけです。
ところで、LDKとタタミコーナーの真ん中部分の上は吹抜けになっているんでしたよね。それは、3枚目の写真を見ていただくとお分かりいただけると思います。

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2階の吹抜け上部も屋根なりの勾配天井になっていますので、一番高いところにある棟木まで見えるんですよ。これだけの広さのと上は吹抜けになっていますから、とても広く感じるLDKです。
広くて天井が高いといえば冬寒いのではないかと思われるかもしれませんが、吹抜けがある場合は必ず床暖房にしていますので大丈夫です。(薪ストーブにされるお客さまもいらっしゃいますが、この家は床暖房にされました。)
それでも、本当に寒い真冬になると床暖房の他に何か補助暖房がいるのでは?という心配もいりません。真冬でも、床暖房だけで十分暖かいです。
前回のタタミコーナーでも書きましたが、(吹抜けがあっても)一年じゅう裸足で、本物の木の床板を気持ち良く歩いていただける家なのです。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 16:55| Comment(0) | 完成した家「北代の家」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月22日

部屋を暖かくする工夫 その3

今年は暖かい11月でしたが、それでも明日は暦の上では小雪、北国からは雪の便りが聞こえてきました。月末からは全国的に気温が下がるようで、冬本番ももうすぐそこという感じですね。
冬と言えば、本格的な寒さが来る前に、窓にある物を置きます。それは、コールドドラフト対策の衝立です。窓からの冷気を降りてこないようにする(冷気を閉じ込めておく)ための衝立のことです。
この衝立については、以前にも紹介しています。最初は、本物の木の家をより快適に過ごすためにいろいろ実践しておられるお客様の報告が、部屋を暖かくする工夫その1
わが家もそれを見習って衝立を置き、その効果を温度測定したのが、部屋を暖かくする工夫その2です。読んでおられない方は、ぜひお読み下さい。

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1枚目の写真、窓に段ボールでつくった衝立が置いてあります。この窓には開閉用のチェーンがついていますのでお分かりかと思いますが、手が届かない高いところにある窓です。
夏の排熱に有効な高窓で大きさ的にはさほど大きくないのですが、それでも衝立があるのと無いのとでは違いますから、こういうところにもちゃんと衝立を置いています。

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2枚目の写真、高窓に比べると少し大きい窓です。ここにも置いてあります。こういう窓の場合ハンドルが出っ張っていますので、ハンドル下までの高さの衝立です。ちょっと低いかな?と思いつつ、昨年まではこうしていました。
そこで、バージョンアップしてみました。それが3枚目の写真に置いてある衝立で、高さが倍近くになりました。
2枚目の写真の衝立は、窓枠からはみ出さない置き方にしていたのでハンドルの下まででしたが、はみ出しても問題ない場所だったので3枚目の写真のようにつくり直してみました。

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ところで、衝立の高さはどの位が良いのか?と言いますと・・・。
窓の冷気というのは、窓全体で同じ温度ではありません。室内の空気が窓で冷やされて(重くなって)下に降りていく訳ですから、窓の上部は室温に近い温度、真ん中位で少し冷されて、下の方へいくほど低い温度になっていきます。
衝立の中にたまっている空気が、衝立を通り越してあふれ出てくるということは起こりません。(冷たたくて重い空気なので) 衝立を置くことで、そこより上の温度の空気(さほど冷たくない空気)が下に降りていくようになって、冷気が気にならなくなるという訳です。
ですから衝立の高さは、あまり低いとある程度冷やされた空気が降りてきますが、窓の半分にする必要もありません。窓の高さの3分の1程度あれば十分です。
効果のほどは、お客様の家でも私の家でも実証済みですが、温度測定までしなくても衝立と窓の間に手を入れてみるだけで冷たい空気がたまっているのが分かります。

この対策は、寒い家だけの話ではありません。暖かい家をより暖かくそして省エネに・・・という実践でもあります。また、お金をかければやり方はいろいろありますが、ここでご紹介しているのは誰でも簡単にローコストでできる工夫として参考になさって下さい。

次に行った工夫は、 部屋を暖かくする工夫その4 でご紹介しています。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 21:16| Comment(0) | 住まいのお手入れ・補修・工夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月17日

鷹栖の家 「玄関・ホール」

次に登場する家は、鷹栖の家です。今日は、玄関とホールを見ていただきましょう。
いつものパターンで、「こんにちわ」と玄関の戸を開けると、目に入るのが1枚目の写真です。
正面は、下半分が下足入れになっていて、その上は物を飾ったり置いたりするスペースになっています。下足入れの天板は、厚さ6cmの杉板を使ってあります。その右側にも戸が見えていますね。ここは階段下を利用した収納です。

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玄関の中に入って右を見たのが2枚目の写真、靴を脱いで上がるホール部分です。ここにも戸がありますね。戸の向こう側は廊下なのですが、ここでも仕切っているのです。
広さは、ホール部分がタタミ2枚分の2帖で、玄関のタイル貼り部分も同じく2帖。それと、下足入れの引っ込んでいるところが0.5帖なので、全部合わせると4.5帖分の玄関・ホールです。
3枚目の写真は、反対方向から見ています。ホールに立って、玄関方向を見るとこうなります。玄関戸が見えていますね。
ほとんどの家がそうなのですが、このお宅も玄関の戸はアルミ製ではなく、本物の木の戸にされました。やはり、アルミの戸よりも木の方が温もりがあって良いですよね。

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この玄関・ホールの雰囲気は、少し和風でしょうか。
丈夫で長持ち・健康で快適に暮らせる住み心地が良いという家のつくり方はどの家も同じなのですが、まったく同じかというとそうではなく、照明器具や建具のデザインで雰囲気が変わります。
それ以外の違いで、この3枚の写真を見ていただいて、木の使い方の違いがお分かりでしょうか?
プロの方ならすぐ気付くと思いますが、そうでないと難しい質問ですね。

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でも、こういう家を建てられた方ならすぐ分かるんですよ。打合せでは、木の種類の説明を聞いてどれを使うか決めたり、大工さんの作業小屋で番付に参加していただいているので、わが家の木のこともちゃんと分かるのです。(参考記事:家づくりに参加する−前編)
その答えは書きません、木の家を建てる時の楽しみにとっておいて下さい。(ヒントは柱です。)
では次回は、ホールの奥へとお邪魔させていただきましょう。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 17:41| Comment(0) | 完成した家「鷹栖の家」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月10日

机・本棚

今日は、木の家具・造り付けをご紹介するコーナー。うちじゅう同じ山の木を使って、大工さんにつくってもらう家具などです。
前回は、ほとんどの家で造り付けにされる 洗面カウンター をご紹介しました。
その次によくつくる物と言えば、机や本棚です。これもお客様によって、机と本棚セットで、または机のみ・本棚のみ、場所は書斎であったり廊下の一画だったりといろいろです。その中で、今日は書斎に机と本棚をセットで造り付けられたケースをご覧いただきましょう。

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1枚目の写真は、タタミ2枚(2帖)の広さの書斎です。写真のように、机と本棚を造り付けにされました。机の天板として使ってある板は、リビングテーブルをご紹介した時にも使っていた厚さ6cmの板です。本棚は、厚さ3cmの板でつくってあります。この本棚は棚板の高さを変えることができます。

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2枚目の写真の書斎は、広さ3帖。こちらは、机の天板も本棚もすべて厚さ3cmの板。(椅子だけは、家具屋さんで買ってこられた物です。)
机の上に窓があって、書斎にいながら子供室の様子を見れるようにしてあるんですよ。

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3枚目の写真は、旦那様と奥様と2人の書斎。写真では1室のように見えると思いますが、実は2室に仕切られています。中央の柱の向こうに可動式の仕切りがあって、仕切れば2つの書斎として、1室として使いたい時は仕切りを外します。広さは6帖(仕切ると3帖が2室)。
右側の旦那様の書斎には、机と本棚。左側の奥様の書斎には机のみで、本棚は固定してありますが机は置いてあるだけです。写真でお分かりのように、この机は床に座る高さの机にされました。左側の書斎に窓がついていますが、これはリビング上の吹抜けに面した窓です。

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4枚目の写真、こちらもご夫婦2人分の書斎で、広さは8帖あります。本棚を間仕切りにして、手前が旦那様・向う側が奥様のスペースという具合に使われます。
本棚の右側に、チラッと奥の机が見えていますね。机の天板が厚そうに見えますが、これは厚さ3cmの板でつくってある机です。

このように、使い方はお客様によってさまざまですから、自分の思い通りにつくれるのは造り付けならではです。また、家に使ってある床板・天井板などと同じ山の木を使っていますので、色が揃って綺麗ですね。
木の家の家具は、ぜひ大工さんにつくってもらいましょう。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 14:10| Comment(0) | 木の家具・造り付け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月01日

家づくりに参加する(後編)

「家づくりに参加する」の後編です。 前回の記事:家づくりに参加する(前編)

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1枚目の写真、前編の大工さんの刻みが終わると、いよいよ嫁ぐ娘さんの晴れ舞台(建て方・上棟)です。山に生えていた木が、ようやく家の構造材として組まれていきます。
こうしてみると、色が揃ってとても綺麗な骨組みです。天然乾燥された木ならではの色艶をしています。
(現場報告記事:嫁ぐ娘の晴れ舞台 その1嫁ぐ娘の晴れ舞台 その2)

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この家のお客様は、現場の近くに住んでおられましたので、週末だけでなく平日も何度も現場に見学に来て下さいました。
2枚目の写真、大工さんの真似して、置いてあるほうきを持って掃除を始めました。上手に掃除してくれたので、とても綺麗になりました。
(現場報告記事:晴れ舞台が終わって・・・)

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3枚目の写真、大工さんが外壁の作業をしているところです。
この家は、外壁材として焼杉板を選択されましたので、黒色をしているのは焼いてある杉板だからです。大工さんが焼杉板を所定の長さに切っています。
(現場報告記事:外壁)

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4枚目の写真、現場ではなく、久しぶりに大工さんの作業小屋に来ました。大工さんにつくってもらう造り付け家具の作業を見学するためです。
この家も、リビングテーブル・本棚・キッチン作業台などいろいろな物を同じ山の木(板)を使ってつくってもらいました。

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5枚目の写真、現場で板塀をつくっているところです。
板塀をつくる作業も大工さんの仕事ですが、こんな風にこの家のお子様たちは大工さんだけでなくこの現場に仕事に来た大勢の職人さんたちと仲良くなりました。
(現場報告記事:外構工事)

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6枚目の写真、いよいよ完成して・・・、恒例の米ぬかワックス塗りです。
山から嫁いできた娘(木)さんに、これからずっとよろしくねと米ぬかを塗って綺麗に磨いてあげます。この家のお子様たち、一生懸命塗ってくれていますね。
(現場報告記事:完成したら床に米ぬか塗り)

山に行ってから完成まで、長い月日を経てようやく家が完成しました。大工さんの作業小屋に現場にと数えきれないくらい通っていただき、たくさん家づくりに参加していただきました。
職人さんたちはもちろんのこと、一番喜んでいるのは嫁いできた娘(木)でしょう。このご家族の家に嫁いできたことを、誇りに思っているに違いありません。

本物の木の家を建てようと思われるお客様のほとんどは、20代後半から30代の方ばかりです。(家族みんなが本当の意味で健康に暮らせる家にしたいという方が多いです。)
ですから、写真のような小さいお子様がおられる方ばかりです。家づくりという思い出づくりに関しては、このように特に小さいお子様にいろいろなところを見ていただきたいのです。

お父様とお母様は子・孫に何を伝え、この子たちはその次の世代にどう語り継いでくれるでしょうか。
ご紹介したように、出来る限り家族みんなで参加して、家づくりの思い出を心に刻んで下さい。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 13:51| Comment(0) | 家づくりに参加する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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