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2015年08月18日

西公文名の家「外壁」

こちらの家は既に完成していますが、まだ報告していない現場の様子をご紹介します。
この家のお客様は、最初から外壁は板張りにすると決めていらっしゃいました。板の種類や張り方もいろいろありますが、最終的に写真のような板張りにされました。
簓子(ささらこ)下見張りと呼ばれるものですが、なんだか難しそうな名前です。下見張りとは、上の板の下端を下の板の上端に羽重ねにして張っていく方法のことを言い、簓子とは板の重ねに合わせて刻みをつけた押縁のことです。つまり、まず板を横張りに張ってから、その上に簓子(押縁)を取付ける張り方です。

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1枚目の写真は、大工さんが外壁の板を切っています。この板は、黒色をしていますが塗装をした色ではありません。焼杉板という、焼き加工してある板なのです。
2枚目の写真は、その焼杉板を横方向に羽重ねして張っているところです。このように板を横張りしただけの外壁もありますよね。その場合は、下見張りの外壁となります。
下見張りは、和風洋風どちらともとれますが、しいていえば洋風のイメージでしょうか。それに簓子または押縁を縦に取付けると、一気に和風のイメージになりますね。

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3枚目の写真は、大工さんが簓子を打ち付けています。板を張るよりも簓子を取付ける方が大変です。簓子も少し曲がっていたりしますから、それを直しながら一定間隔に真っ直ぐに取り付けなければいけないからです。
写真をよく見て頂きますと、簓子が板の重ねなりにカクンカクンと加工してあるのが分かります。簓子の取付けよりもさらに大変なのが、その加工です。1本の簓子にいくつもカクンカクンと加工しなくてはいけませんが、外壁全体で簓子の本数はかなりの量になるためその手間は結構なものです。
ですから、その加工の手間賃を減らすためにカクンカクンと加工しない真っ直ぐな押縁を取付けるというやり方もあります。しかしこの家のお客様は、この簓子にこだわられましたので、ちゃんとその加工がしてあるということです。

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板が焼杉板であることは先ほど書きましたが、簓子も杉材でつくってあります。写真でお分かりのように、簓子が木の色そのままになっています。塗装は塗らずにこれで完成です。
外壁の板や簓子だけでなく、屋根の軒裏なども含めて外部の木部には一切塗装をしません。家の内部・外部とも、塗装に頼らないやり方をしています。ですから、木部塗装代はかからないのです。
外観(外壁仕上やデザイン)は、その家のお客様にご要望によってさまざまですが、この家は瓦屋根と簓子下見張りの和風の外観、そして年月が経ってもメンテナンスをほとんどしなくても良いように(この張り方ではなく板張りにされた理由)と、この外壁にされました。
和風の外観だからといって、年配の方ではありませんよ。木のことが好きな・木の良さを理解されたお客様が選ばれた外壁なのです。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 17:11| Comment(0) | 現場報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月14日

西公文名の家「完成見学会を開催しました」

先日、西公文名の家の完成見学会を開催しました。何組もの方が、本物の木の家を見学に来て下さいました。
家の中に入ると、すぐに普通の木の家とは違うということに誰でも気づかれます。
床板や天井板など内装仕上げに本物の木が張ってあるというだけでなく、うちじゅうの柱・梁など構造材がすべて見えるからです。
そのぶん、普通の木の家よりもたくさん木を使ってあるように思われるのですが、そうではありません。ぜなら、柱・梁などの構造材はどの家にもあるからです。
その構造材が、完成すると壁の中や天井裏に隠れてしまって見えないか、あるいは隠れないで見えているか、だけのことなのです。
木は呼吸(調湿)をします。そういう木を覆い隠してしまう造り方は、木自身にも良くないですし、住まい手にとっても住み心地という面でとても損をしています。
極端なことをいいますと、木の良さを活かさないのであれば、構造体は木造でなくても良いのです。

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また、本物の木がたくさん見えると、高価な木に見えるようです。
高価な木とは、床の間に使う床柱などの銘木だとか、あるいは節無しの木がそうです。
家の柱や板に節があるのを嫌われたため、節無しの木は値段を高くても売れるのに対して、節だらけの木は安くしないと売れません。木の値段は、節で決まるのです。
ですから、いつも使っている木は、床板・天井板など板材もそうですし、柱・梁などの構造材も節だらけの木なのです。
前述した、柱・梁などを隠してしまう造り方の家に使う構造材も節有りの木が使われていますし、隠さないで見せているこの家の柱・梁もそれと同じ木なのです。
(ただし、最近の家の構造材は本物の木ではなく、小さな材を接着剤で張り付けてつくる集成材の柱・梁がほとんどになってしまいましたが、ここでは集成材は論外とします。)

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肝心なことは、どの家にもある柱・梁が持っている木の良さをちゃんと活かしてつくるということです。
それが、高温多湿の日本もそうですし、その中でも特に年間相対湿度の高い富山に合う家のつくり方であるといえます。
写真のこの家も、除湿器・乾燥機などといった機械に頼ることなく、快適な暮らしができるのです。
見学会のお知らせの中に書いた、なぜ木の家なのか?、どうして構造材を見えるようにつくるのか?・・・。
見学に来られた方は、その理由を知っていただくと共に、実物の木を見て触れて実感していただけたようです。
住まいとは、落ち着き・安らぎの場所です。本当の意味で、健康で住み心地の良い暮らしができる場所でなくてはいけませんね。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 19:20| Comment(0) | 現場報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月08日

完成見学会のお知らせ「西公文名の家」

ブログでご報告している西公文名の家が、完成間近となりました。
一生に一回の家づくりは、丈夫で長持ちする家でなければなりません。また、快適で住み心地良く健康に暮らせる住まいにしたいものです。
しかし、木の家と言われる家なら木が使ってあるから・・・どの家も一緒とは限りません。
では、どういう家がそうかと言うと、適材適所の木を使って、その木の良さがちゃんと発揮されるようにつくることが重要です。
家づくりに関して、こんな疑問を持たれたことはありませんか。
 
 そもそも、なぜ木の家なの?
 どうして、構造材(柱・梁)を見えるようにつくるの?
 木の適材適所って、どういうこと?
 どうして、天然乾燥材を使うの?
 通し柱・大黒柱は、なぜ太いの?
 本物の木って、とても高価なのでは?

上記は、構造見学会のお知らせと同じ内容ですが、このような疑問点の答えは見つかりましたか?
現場で実物の木を見ていただくと共に、木の家・家づくりに関する質問などお気軽にどうぞ。

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西公文名の家」完成見学会
場所 富山市西公文名

   詳しい場所は、お申込み後にご連絡させていただきます。
日時 8月1日(土)、8月8日(土) 午前10時〜午後5時

見学希望のお申込みをされた方のみとさせていただきますのでご了承下さい。
お申込み時に希望の日時をお知らせ下さい。
お申込み・お問合せは、草野鉄男建築工房まで、メールまたはお電話でどうぞ。
(上記期間以外の見学希望の方は、お問合せ下さい。)

写真は、この家の建て方・上棟の様子です。どんな家に出来上がったのでしょうか?
本当の意味で丈夫で長持ちする・快適で住み心地の良い・健康に暮らせる家を建てたいと思っておられる方は、必見の家です。
お気軽に見学にいらして下さい。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 23:59| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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