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2015年05月26日

西公文名の家「嫁ぐ娘の晴れ舞台 その2」

嫁ぐ娘(山から運ばれてきた木)は、建て方1日目で無事に上棟を終えました。(過去の記事:嫁ぐ娘の晴れ舞台 その1)
2日目は、昨日までに出来た小屋組(軒桁・母屋・棟木)の上に屋根垂木を架けるところから始まりました。

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屋根垂木は、4寸(12cm)角の大きさですから、管柱と同じ大きさです。1枚目の写真は、大工さんが棟木の上に上って屋根垂木を固定しています。
2枚目の写真では、屋根垂木の取付けも終わって、屋根廻りの部材(淀・破風板など)を取付けているところです。
これで、骨組みが出来上がって家の形が分かりますね。シンプルな、総2階建て・切り妻屋根の家です。
太い大黒柱や通し柱・大きな梁桁、そして屋根の垂木も大きいので、普通の家の骨組みと違うなというのは誰が見ても分かるようです。通りかかる人も、立ち止まってこの家を眺めておられます。

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さて次は、屋根垂木の上に野地板を張っていきます。3枚目の写真は、軒先から順に野地板を張り始めています。実は、この作業が結構大変なのです。
普通の家のように野地板が合板であれば、パタパタパタッとあっという間に張られていくのですが、写真のような板なので時間がかかります。
板の大きさが合板に比べて細かいからということもありますが、所定の釘をたくさん打たなければなりません。釘の打ち方も、機械打ちできない太い釘を使っているため全て手で打ちます。なおかつ、釘を打つ前には錐で下穴を開ける作業も行わなければいけないので時間がかかるという訳です。

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建て方2日目終了時の段階で、屋根全面に野地板は敷いて(仮止め)ありましたが、きちんと釘を打ってその上に屋根の断熱材を敷き終えたのは、3日目のお昼頃でした。(断熱材より上の仕事及び屋根材を葺き終えるのはまた数日先。)
野地板を張るのは大変なのですが、でも建て方が終わる(野地板を張り終える)と2階の天井が出来上がってしまいます。
4枚目の写真は、2階に立って野地板を見ています。屋根垂木の上に張るので野地板と言っていますが、それがそのまま2階の部屋の天井材になるのです。

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このように、嫁いできた娘(山から運ばれてきた木)はこの家を守るために、建て方・上棟という晴れの舞台で、綺麗な姿でそして立派な花嫁として建ちあがりました。
あとはこの家が完成して、いつも見守って下さっているご家族と一緒に暮らすのを待ち遠しく思っているのです。

写真の木を見ていただきますと、天然乾燥ならではの赤身の色がとても綺麗です。しばらくは赤身の色がはっきりしていますが、年月が経つと落ち着いた味のある色に変化していきます。
それは・・・嫁いできた娘さんが、まだ恥ずかしくて照れているんですね。この家のご家族と一緒に暮らして(年月が経ち)慣れてくると、照れがなくなって落ち着いた色になるんですよ。
というのはジョークですが、でもやっぱりこの山の木(林業家が手塩にかけて育てた娘さん)ですから・・・本当にそうなのかもしれません。
60〜100年もかかって、ようやく一人前になった娘さんです。代々引き継いで育ててくれた親(林業家)も、構造材を覆い隠すつくり方の家でなく、木がちゃんと見える家に嫁いで喜んでいることでしょう。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 18:14| Comment(0) | 現場報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月21日

西公文名の家「嫁ぐ娘の晴れ舞台 その1」

嫁ぐ娘(山から運ばれてきた木)は、大工さんの作業小屋で花嫁になる準備(手刻み)を終えて、いよいよ晴れの舞台(建て方・上棟)です。
建て方1日目のスタートは、大黒柱・通し柱を立てるところから始まります。管柱(1階だけの長さの柱)は、前日のうちに立ててありました。

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まず最初に、家の中心にある8寸(24cm)角の大黒柱を立てます。大きな大黒柱がレッカーで持ち上げられると迫力があります。
その次に家の隅にある6寸(18cm)角の通し柱を立てているところです。1枚目の写真。
大黒柱と4本の通し柱が立つと、今度は横架材(胴差・梁)が順に架けられていきます。2枚目の写真は、大工さんが胴差を掛け矢でたたいています。

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嫁いできた娘(この山の木)は、山で60〜100年も林業家に手塩にかけて育てられ(構造材として使えるまでに成長)、伐採・製材したあとは木が持つ良さが残るように天然乾燥された木材です。
色艶が良いのも、その特徴の一つです。3枚目の写真を見ていただきますと、架け渡された梁材が輝いていますね。建て方時にお天気が良いと、その色艶が青空をバックにより綺麗に見えます。
嫁いできた娘と一緒に暮らすこの家のお客様も、当然この晴れの舞台を見守っておられます。4枚目の写真がそうです。

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大工さんの作業小屋に運ばれてきた娘さんに会いに行って、大工さんと一緒に大黒柱・大きな梁の番付をしました。大黒柱の向きや大きな梁の見え方が、自分たちが決めた通りに組み上がっていきます。(過去の記事:嫁いできた娘とご対面)
また、作業小屋で刻みを見学している時に、大工さんが継手・仕口のことを説明してくれました。材の端っこの形状や彫られているの意味が少し分かるので、そのぶん建て方を見ていても面白いでしょう。(過去の記事:嫁ぐ娘を花嫁に嫁ぐ娘を花嫁に その2)

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4枚目の写真で、黄色いヘルメットをかぶっているのは、以前に同じ山の木を使って本物の木の家を建てられた先輩です。
この家の建て方・上棟が行われるということで、見学に来られました。そして、木のこと・建て方の見どころなどをこの家のお客様に説明して下さっています。
建て方も順調に進んで、5枚目の写真ではいよいよ棟木が架け渡されているところ。棟木を架け終えて、無事に上棟しました。

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これらの柱・梁は、完成してもすべて見えてきます。壁の中や天井裏に覆い隠されるということはありません。木の良さ(効果)が、住まい手に対してちゃんと発揮されて住み心地が良い家になるのです。
このあと、上棟式をとりおこなって、1日目の終了となりました。 その2に続く。
(次回の記事:嫁ぐ娘の晴れ舞台 その2)

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 13:58| Comment(0) | 現場報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月10日

上棟・構造見学のお知らせ「西公文名の家」

ブログでご報告している西公文名の家で、上棟直後の構造見学を開催いたします。
一生に一回の家づくりは、丈夫で長持ちする家でなければなりません。また、快適で住み心地良く健康に暮らせる住まいにしたいものです。
しかし、木の家と言われる家なら木が使ってあるから・・・どの家も一緒とは限りません。では、どういう家がそうかと言うと、適材適所の木を使って、その木の良さがちゃんと発揮されるようにつくらなければいけません。
家づくりに関して、こんな疑問を持たれたことはありませんか。 

 そもそも、なぜ木の家なの?
 どうして、構造材(柱・梁)を見えるようにつくるの?
 木の適材適所って、どういうこと?
 どうして、天然乾燥材を使うの?
 通し柱・大黒柱は、なぜ太いの?
 本物の木って、とても高価なのでは?

これらの理由を知ることが、本当の丈夫で長持ち・快適で住み心地の良い家をつくるための第一歩です。現場で実際の木を見ていただくと共に、木の家・家づくりに関する質問などお気軽にどうぞ。

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「西公文名の家」上棟・構造見学
場所 富山市西公文名
   詳しい場所は、お申込み後にご連絡させていただきます。
期間 2015年4月29日〜5月10日


見学希望のお申込みをされた方のみとさせていただきますのでご了承下さい。
見学期間は上記の通りで、お申込み時に希望の日時をお知らせ下さい。
お申込みは、希望日時の3日前までとさせていただきます。
お申込み・お問合せは、草野鉄男建築工房まで、メールまたはお電話でどうぞ。
(上記期間以外の見学希望の方は、お問合せ下さい。)

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写真の解説
写真に写っているのは、山から運ばれてきた天然乾燥された木、これからずっと一緒に暮らすお客様が会いに来てくれました。このあと、大工さんが番付・墨付け・刻みという順に作業していきます。
山に生えている木が伐採・製材・天然乾燥され、それを大工さんが家の柱梁に仕事をしてくれて・・・家をつくるって大変なんだなあ、この家大事にしなくっちゃ。
(現場報告の記事 木とご対面・番付 墨付け・刻み 大工さんの特別講義

写真では分からない、木の色艶・香りなども実際の現場で体感して下さい。
お気軽に見学にいらして下さい。

草野鉄男建築工房
posted by kusano at 23:59| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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