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2014年05月29日

木の床の傷対策

木の床というと傷つきやすいですが、特に傷がつきやすいのが椅子の脚によるものです。
キャスターのない椅子ならまだ良いのですが、キャスター付きの椅子の場合は傷だらけになりそうです。
1枚目の写真は、わが家の事務所スペースの椅子です。テーブルの黒い脚も写っていますが、その裏にはフェルトが張ってあります。
椅子は外でも使えるような椅子なので、脚の先端部は樹脂製です。以前の事務所の床は石張りだったので、それをそのまま置いていました。
今度は木の床ということで、ゴムの脚カバーをはめてその上にフェルトを張り、そして脚用の靴下をはかせています。これで、今のところ床の傷は大丈夫です。

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問題は、キャスター付きの椅子の場合です。
木の床なのでキャスター付きの椅子をやめようかと思ったのですが、やはり仕事用の椅子としてはキャスター付きの方が動きやすいです。
そこで、2枚目の写真で椅子の下に敷いてあるのが、ポリカーボネート製のチェアマットです。
強度があり衝撃にも強い素材ですから、ゴロゴロ椅子を動かしてもその下の床はまったく大丈夫です。(カーペットの上や畳の上に敷いても使えます。)
透明に近いので、木の床が見えるのも良いと思います。また、輻射熱もあがりますので、床暖房してある床の上でも大丈夫です。
カタログなど説明書きには、耐熱温度が高い素材だから床暖房にも対応と書いてあります。(フェルトにもそう書いてある物が売られています。)
その説明書きで、床暖房対応というのは温度が高い床暖房のことを言っています。
主に電気式(電熱線)のことで、ホットカーペットのように温度が高くなる床暖房でも大丈夫ですよ、ということです。
わが家もそうですが、いつも使っている床暖房は低温水式なので、床面の温度は23℃程度です。それは、床暖房してない夏の床の温度より低いと言えます。
ですから、この程度の温度の床暖房であれば、床に敷く物が熱に強いかどうかという心配は要らないということです。

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ところで、このマットでただ一つ難点があります。それは(裸足で)足触りが良くないことです。
ポリカーボネートだからではなく、合板フローリングと同じ意味で呼吸しない材料だからです。呼吸してくれる木の床はいつもサラサラですが、呼吸しない材料は(足の裏の汗で)ベトベト感があるからです。
うちじゅうどこを歩いてもサラサラの気持ち良い木の床なので、この椅子に座った時だけ呼吸しない材料に足を置くと余計に気になるのです。
その気持ち良さのために、一年じゅう裸足で歩く木の床にしているのですが、そういうこともあって仕事をしているときだけは靴下をはいています。
それに、木の床の気持ち良さを知らない人にとっては、普通なら仕事している時間帯に裸足で玄関に出ていくとおかしいですからね。
とにかく、傷対策のための敷物によって、床暖房の熱が遮断されないようにすることと、もし温度が高くなる床暖房の場合は敷物やフェルトに注意して下さい。

写真はないのですが、これ以外の傷対策もご紹介しておきましょう。
それはあるお客様に教えていただいたのですが、ジーパンの生地であるデニムを買ってきて、椅子のマットとして使っておられるそうです。
これなら床暖房の熱も上がりますし、足触りも気になりませんね。裸足で使うのなら、こちらの方が良さそうです。
椅子の脚というのは別として、木の床板が傷つきやすい=柔らかいので、足腰にかかる負担が少ない=疲れにくいですし、ぶつけてもこちら(人間)側の傷・傷みが少なくて済む、ということでもあります。
木は自分自身を傷つけて、相手を守ってくれているのですよ。
posted by kusano at 17:43| Comment(0) | 住まいのお手入れ・補修・工夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月23日

日射遮蔽の効果

先日、わが家の「日射遮蔽」でご紹介したように、直射日光のあたる東側窓に外側の日射遮蔽としてすだれが、窓の内側には障子戸があります。
すだれが有るのと無いのとでは、暑さが違うのは当然のことですが、実際どの位違うのでしょうか? すだれが有る場合や無い場合、障子戸を開けたら・・・など、温度を計測してみました。
まず1枚目の写真、8時37分 障子戸の手前20.8℃、障子戸の向こう側36.2℃
窓の状態=すだれ無し(巻き上げてある)で窓に直射日光が当たっている、障子戸は閉めてある。リビング室温20.8℃

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やはり、直射日光が当たる窓の温度は、かなり高いですね。障子戸を閉めてあるのでこれだけの熱を障子戸の向こう側に貯めています。障子戸の向こうは猛暑日です。
そこで、障子戸を開けてみました。
すると、ご想像の通り・・・36.2℃がみるみるうちに下がり始め、代わりに手前側の温度が徐々に上がり始めます。
2枚目の写真、障子戸が開いていますね。障子戸を開けて20分経過した 8時57分 手前21.1℃、向こう側27.5℃ 
たった20分でこれだけ変化しました。直射日光の熱をためていた障子戸が開いたので室内を暖めています。リビング室温も0.2℃上がって21.0℃

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このあと、すだれ有りの温度を見るため、すだれを降ろして再び障子戸を閉めました。
時間の経過と共に、外気温が少しずつ上がり始めています。障子戸を閉めたので熱を貯めるのですが、すだれ効果により障子戸の向こう側の温度は下がり続けます。
そして3枚目の写真、10時06分 障子戸の手前21.1℃、障子戸の向こう側26.3℃になりました。
窓の状態=すだれ有り(降ろして)で直射日光遮る、障子戸閉めてある。リビング室温21.1℃
(まだ下がるのでしょうが、このあとはもうこの窓に直射日光が当たらなくなるため、この時点で計測)
外気温は、2.5℃ほど上昇しているのですが、すだれが有ることによって窓の内側の温度がすだれ無しの時より10℃も低いのです、この差は大きいですね。
窓の外側で日射を遮蔽することによって、窓の内側がこれだけ違うということです。

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ちなみに、この時の直射日光が当たっていない南側窓の温度が4枚目の写真です。障子戸の手前21.0℃、障子戸の向こう側21.4℃。
(南側は軒の出によって一日中直射日光が当たらないので、すだれは無くて障子戸のみ。)
やはり、直射日光の当たらない窓は、障子の向こう側が低いですね。この時の外気温は21.8℃なので、ほぼ外気温程度です。
障子戸が有る(閉めてある)と無い(開けてある)では・・・
障子戸が閉めてあれば、その向こう側に窓からの熱を貯めてくれますし、開けてあると窓からの熱がそのまま室温に影響することになります。障子戸の手前の温度というのは、室温とほぼ同じです。
カーテンやロールスクリーンの場合も窓からの熱をそこで受け止めますが、その周りに隙間が多く障子戸のように熱を貯めてくれないため、隙間から熱が室内へ漏れて室温に影響しやすいというわけです。(暑さも寒さも)
障子戸の良い所は、隙間が少ないので戸の向こう側に貯めてくれる、ということなのです。より涼しくより暖かくという意味では、障子戸がおすすめです。

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夏の暑さ対策としては、窓の外側で直射日光を遮蔽した方が効果が大きいという点がポイントです。
わが家の場合で、外側での遮蔽は東側だけで良いので西日ほどでないし障子戸が有れば外は要らないかな?とも思ったのですが、この温度の違いを見るとやっぱりあった方が良いですね。
以前ご紹介した「真夏日のわが家」では、朝から東側の窓に強い日差しが当たりお昼頃に気温が31℃になった時、リビングの室温上昇がわずかだったのもすだれと障子戸の効果だったことは確実です。
軒の出を大きく出すとか窓の上の庇は家を建てる時にしかできませんが、窓の外側での日射遮蔽はあとからでもできます。
窓から直射日光がたくさん入る暑い家で、その入る量を減らせば減らすほど部屋の温度がだいぶ違いますし、エアコンの設定温度・使用頻度も変わってきます。
夏の省エネとして、とても効果大ですよ。
posted by kusano at 18:47| Comment(0) | 木の家の住み心地を検証する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月20日

日射遮蔽

日差しが強くなってきましたね。寒い冬にはありがたいお日様ですが、夏の暑い日差しは困ります。
実際家の中の室温は、どのくらい直射日光が入るかによって大きく左右されますので、夏の直射日光は極力遮りたいものです。
日射を遮蔽する手段として、まずは建物本体による遮蔽、屋根の軒の出や窓の庇、バルコニーがあります。
そして付属物としての遮蔽は、窓の外側で遮蔽するものと、内側で遮蔽するものがあります。
内側の遮蔽は、カーテン・ブラインド・ロールスクリーンや障子戸など。外側の遮蔽は、すだれやシートなどの日差しよけの類や最近流行の緑のカーテンもそうですね。
さて、わが家の日射遮蔽は・・・

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1枚目の写真をご覧下さい。屋根の軒の出に関しては、わが家だけでなくどの家もこの位出しています。軒の出は、外壁の保護でもありますが、夏の直射日光を入りにくくしてくれる役割もあります。
写真の左側が南になるのですが、この軒の出・バルコニーによって1階も2階の部屋も一日中まったく直射日光が入りません。(冬の暖かい日差しはしっかり入ります。)西側は隣家が割りと近くにあるため、ほとんど隣の影です。
写真の外壁面が東側で道路があるため、日の出から午前中(今の時期なら10時半頃まで)にかけて、直射日光が入ってきます。
南側の日差しは、軒の出・庇によって遮蔽することが可能なのですが、東や西側の場合、朝夕は特に低い角度からの日差しになるため付属物での遮蔽をしなければいけません。
写真で、窓の上に小さな庇が付いていますが、それは日差しよけ目的の庇ではなく、すだれをかけるための庇なのです。
周りがこういう状況のわが家では、朝から午前中にかけての東側だけ遮蔽すれば良く、西日ほどひどくはないのですだれによる遮蔽としました。
すだれの難点は風通しが少し悪くなることですが、巻き上げ機を取付けてありますので、窓の内側から簡単に巻き上げることができます。(ホームセンターで安価な物が売られています。)
窓の外側はすだれによる遮蔽で、内側は?と言いますと、1枚目の写真でお分かりのように障子戸です。(写真では、障子戸半分開いています。)つまりわが家では、すだれと障子戸の2重遮蔽です。

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2枚目の写真のように、先日すだれを取付けました。東側の窓すべてにつけましたので5枚もぶら下がっていますが、外壁の色と似ていて違和感は無いのでは?、と思っているのですが・・・。
前回「真夏日のわが家」では、真夏日になった日の室温をご報告しましたが、その時すでにすだれを取付けてありましたので、内側の障子戸だけでなく外側での遮蔽のすだれ効果も含まれています。
このように、わが家は部屋の窓の内側はすべて障子戸です。和風が好きだから・・・ではありません。夏涼しく・冬暖かくしたかったからです。
軒の出やすだれ・障子戸などは、昔からあったものばかりです。
自然・気候風土を考えない家は機械(エアコン・除湿器など)に頼らないと生活できませんが、気候風土に合う本物の木の家で、なるべく機械に頼らない暮らしをすることが一番の省エネではないでしょうか。
わが家の夏の日差し対策をご紹介しましたが、みなさんはどんな対策をしていらっしゃいますか?
posted by kusano at 17:28| Comment(0) | 家づくりあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月15日

真夏日のわが家

昨日、富山では今年初の真夏日となりました。富山地方気象台で12:08に、31.2℃を観測。
その頃、わが家では・・・
1枚目の写真、グレー枠の温度計で外気温が30.8℃、リビングの室温が23.5℃。左の青い枠の温度計で、リビング上部(床から3.7mの高さ)の室温が24.6℃となっています。
2枚目の写真では、障子戸の向こう側の温度が28.0℃もあります。(障子戸の手前側が24.0℃)

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3枚目の写真、午前9時の温度は、外気温25.0℃、リビング室温22.9℃、リビング上部23.4℃でした。
真夏日になるのは予報で分かっていましたので、窓も障子も開けない状態で室温がどう変化するかを見てみることにしました。

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9時から12時の3時間の変化は、外気温が5.8℃上がったのに対して、リビング室温が0.6℃、リビング上部が1.2℃の上昇でした。思ったよりも上がりませんでした。
しかし、障子の向こう側は結構暑くなるものです。28℃もありますが、この窓に直射日光は当たっていません。南側ですが、その上部にある軒の出により一日じゅう直射日光が当たらない窓です。
それでも、障子戸を閉めておくとそこに熱をためてくれるので、ここまで温度が上がっています。障子戸が開いていると、窓からの熱による室温変化がもっと大きかったでしょう。
この辺が障子戸の良い所で暑さ寒さを遮断してくれますし、閉めていても柔らかい光が入ります。

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さて、お昼を過ぎて外気温が少しずつ下がり始めますが、室温の方はまだジワジワ上がっていきます。
15時頃で、外気温27.5℃、リビング室温24.8℃、リビング上部26.6℃。
夕方17時すぎには、外気温24.8℃、リビング室温25.4℃、リビング上部26.8℃まで上がりました。
結局9時から17時の8時間で、リビング2.5℃、リビング上部3.4℃の上昇でした。

夕方になって室内と外気温が逆転したので、ここで窓を開けてみることにしました。それとリビング上部にある小窓も、この家に住んで初めて開けてみました。
ただし、温度が逆転したと言っても1℃も違いませんし、外は北からの風が少しあるかないか程度でしたから、急激に室温が下がるということはありません。
戸を開けて1時間半経過した時点で、外気温24.4℃、リビング室温24.7℃、リビング上部26.0℃になりました。
この頃キッチンで調理が始まりましたので、それによる温度上昇も少し含まれます。
ふと温度計を見ると、リビング上部が27.5℃になっていました。なぜかと思ったら、電子レンジを割と長い時間使ったようでレンジ冷却中で戸が開けてあったのです。5分ほどしてまた温度計を見ると、26.5℃に下がっていました。リビング上部にある小窓の効果です。

この家に住んで初めて真夏日を体験しましたが、温度変化としてはこんな感じでした。
湿度に関しては、窓を開けていないのでほとんど変化がなく、リビング35%、リビング上部30%。夕方に戸を開けた外の湿度も同じくらいだったので、ほとんど変化しませんでした。
今日はまだ湿度が低かったから良いですが、梅雨・真夏の場合は湿度が高く蒸し暑くなります。
その時に、本物の木の家の効果(木の呼吸=調湿効果)がどれくらいなのか、またご報告いたします。

※外気温はすべて写真の温度計での温度であり、気象台の気温と少し違います。右のアナログ温度計は、その場所の値ですからリビング室温・湿度になります。左のデジタル温度計と比較するために置いてあります。
posted by kusano at 16:41| Comment(0) | 木の家の住み心地を検証する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月08日

家の臭いが・・・

「木の家の住み心地を検証する」で、家族の証言シリーズです。
家の臭いが・・・、と妻が言いました。新しいわが家の臭いのことではありません。
妻がある家にお邪魔した時のこと、その家の中の変な臭いがとても気になったそうです。(いわゆる建材や接着剤などから出ている臭いのことです。)
しかも、お天気で暖かく窓を開けてあるのにも関わらず、とても気になるほど臭ったことにビックリしたようで、そういう臭いって凄いんだねと言う話でした。
木の家と呼ばれていても、いわゆる建材を使った家で新築して1〜2年ほどの家だそうです。

本物の木の家に住むと、住み始めた当初は木の匂いが分かっても、そのうち段々と分からなくなってきます。(木の匂いとは、家の中はうちじゅう杉が使ってありますので杉の匂いです。)
私自身は、お客様の家でこういう家(現場)ばかりなので、だいぶ以前からその匂いが分からなくなっています。
住んでいる人は段々分からなくなっていくので、自分の家の木の匂いが薄くなったか無くなったかと思うのですが、訪ねてこられる方に木の匂いが良いですねと言われることで、まだ木の匂いはしているんだと思うようになります。
かと言って匂いに鈍感になったわけではなく、嗅ぎ慣れているいつもの匂いが当たり前になってしまい、その他の特に変な臭いには敏感になるようです。
まだ前の家に住んでいた頃の話ですが、私は仕事で現場に行ってきた日は体(衣服)に木の匂いが付いているので、妻は今日は現場に行ってきたんだなと分かったそうです。
そんな少しの木の匂いでも分かったのが、本物の木の家に住んで5ヶ月近くたち木の匂いが当たり前になって、その匂いがだいぶ分からなくなってきているようです。当たり前でない変な臭いを敏感に感じたのでしょう。

変な臭いというのは誰でも敏感だと思うのですが、家といういつも当たり前に毎日嗅ぐ匂いだと、それが分からなくなってしまうのでしょうか。
これも私が前に住んでいた家の話ですが、20年ほど前に家を増築しました。その当時ですから建材を使った部屋だったのですが、出来た直後でも特に変な臭いがするとは感じませんでした。
しかし、昔の建材ですから確実に変な臭いがしていたはずです。(今の建材は昔の物と比べるとずいぶん少なくなりましたが、全く無いわけでなく少なくなったということです。)
年月が経つと建材から出る臭いが無くなると言いますが、むしろ年月が経ってからその増築した部屋の臭いが気になりだし、10年・15年経ってもその部屋に入るたびに、少し変な臭いするなと思いながら生活していました。
今思えば、現場で杉の香りを嗅ぐのが当たり前になってきたことによって、その部屋の臭いを感じるようになっていたのかも知れません。

杉の香りには、落ち着きの効果・安眠効果などあります。
毎日当たり前に嗅ぐ匂いは、健康に住める(体に良い)匂いのする家にして頂きたいと思います。
posted by kusano at 18:23| Comment(0) | 木の家の住み心地を検証する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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