人と環境にやさしく、丈夫で長持ちする「木の家」をつくる設計事務所です

2012年01月27日

スイートイルミネーション2011

今日は、富山の夜景をご覧いただきましょう。
最近は、イルミネーションを行っているスポットが増えましたね。富山市でも、あちこちで行われるようになってきました。

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その中でも今日ご紹介する場所は、富山駅の北側歩いて10分のところにある富山県富岩運河環水公園です。
以前にも、イベントや子供と遊びに行ったときにこの公園をご紹介しています。
夏祭りだけでなくクリスマスにも花火が打ち上げられるなど、一年中イベントがたくさんある公園として知られるようになってきました。
イルミネーションの開催期間は、2011年11月22日〜2012年2月29日までで、点灯時間は、日没から22:00。

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寒い時期に見に来ている人いるのかなと思いますが、結構見に来ていらっしゃるんですよ。
公園内にスターバックスコーヒーもありますので、コーヒーを飲みながら見ておられる方も。
公園のことはまた別の機会にご紹介することにして、今日はイルミネーションの光景をじっくりご覧いただきたいと思います。
夕方以降、ここの近くに行かれた際には、ぜひ寄ってみて下さい。
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2012年01月25日

構造要素実験 その2

土壁の静的加力実験が行われましたので、見学に行ってまいりました。
「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」が行っている実験の一つです。以前にも土壁の実験をご紹介していますので、構造要素実験のその2としました。
前回の実験は、土壁そのものは同じ造り方で、窓のない壁や窓のある壁、窓がある場合でも床からの長戸であったり腰壁のある窓であったりと、それらの壁がどの位の強度があるかを調べる実験でした。今回の実験は、土壁の造り方を変えるとどうなるかという実験になります。
土壁の中には、柱と柱を水平方向につなぐ通し貫という部材と、竹小舞があります。その小舞間隔を変えると、水平耐力にどのような影響を及ぼすのか調べるものです。
今まで行ってきた土壁の小舞間隔と違う試験体を実験することにより、強度にどの程度の差が出るのか、破壊性状にどのような違いがあるのかを検証します。

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1枚目の写真を見ていただきますと、壁がずいぶん傾いていますね。長方形だった壁が、平行四辺形になっています。これで、壁の高さの10分の1傾いているのです。壁の高さが2730mmありますので、273mmも左へずれて(傾いて)います。
これを見ていただきますと、土壁の壊れ方がよく分かりますね。土壁の上下に割れが入っているのと、真ん中あたりに膨らんでいる部分があります。この3ヶ所に、通し貫が入っているのです。
土壁はこのように、壁の中に入っている通し貫と小舞に塗り込められた土がこざることによって、耐力を発揮(変形を止めようと)します。
写真では、273mmまで傾いているのでこれだけ割れていますが、傾きが小さいうちは割れません。ある程度傾くと少しづつ割れて、だんだん割れが大きくなっていきます。

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2枚目の写真は、壁の下部分のアップです。左側に傾いているので、左側の柱は柱の右半分が浮き上がっていて、左半分はめりこんでいます。
右側の柱は、左の柱よりも浮き上がっていますね。柱と土台とは込栓でとめてありますが、これ位浮き上がっていると込栓が折れるかホゾ先が割れていると考えられます。しかし、柱の先のホゾと土台のめりこみもありますので簡単には抜けません。
最近のプレカットによるホゾは短いですからこういうめりこみは期待できませんが、伝統的な継手・仕口はこういう木の特徴であるめりこみをいかした造り方をしてあるというわけです。
さて、今回の小舞間隔の違いによる土壁の強度は、どうだったのか?
こういう風にいろいろな実験が行われることによって、古い伝統民家そのままだけではなく、古くて新しい現代民家の設計ができるようになることを期待しています。
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2012年01月20日

戸破の家 「廊下・階段」

前回まで3回にわたって、この家のリビング・ダイニング・キッチンをご紹介しました。
そのリビング・ダイニング・キッチンのダイニング部分の横に、廊下がチラッと見えていましたね。前回も少し書きましたが、そこには既にご紹介済みのトイレや脱衣室・浴室があるのと、2階に行く階段があるのです。
1枚目の写真でいいますと、階段の1段目あたりが見えていますので、階段の位置はすぐ分かりますね。
それ以外は、壁と建具が見えています。この家では、建具も壁の色に合わせてありますので、写真では少し分かりにくいかと思いますが。

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まずは廊下の右側から・・・、右側の一番手前には引違いの戸があり、そこは収納になっています。収納の奥にあるのは、戸はほとんど見えていませんがトイレです。
その向かい側(廊下の左側)にあるのが(こちらも戸は見えていませんが)、脱衣室になります。脱衣室に入った奥は、浴室ですね。
脱衣室の手前は階段で、階段の手前には両開きの戸が見えていますが、この部分も収納になっているのです。
写真中央、廊下の突き当りには、小さな窓がありますね。その窓の向こうは、浴室のところでご紹介した坪庭になっているのです。坪庭に面して、浴室とこの廊下があるということになります。

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2枚目の写真は、階段です。この階段も今までの家の階段とは少し違います。足で踏む踏板は、もちろん本物の木の板ですが、踏板と踏板の間にある縦(垂直)部分を木の色のままにせずに、壁と同じ白色に塗られているということです。
建具の白色もそうですが、こういうちょっとした部分の色を変えると、また感じが違うものですよね。
写真に見えている階段の手摺も、本物の木です。手で触れる部分は、木そのものの感触を直に触れた方が良いので、本物の木そのままです。今の時期(冬)だったら、金属製の手摺は冷たいですからね。それに対して、本物の木の温もり感は、とても良いです。本物の木の床を、裸足で歩くのも同じことですね。
もちろんこの家も、構造材から板材そして造り付け家具の材料、階段の板・手摺まで同じ山の木なので、色が揃っています。
見た目には、壁の色に合わせた白色を多めにしてモダンな感じにしながらも、天然乾燥材ならではの木が本来持っている良さをしっかりと肌(手足)で感じる家なのです。
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2012年01月17日

木の箱

今日の写真は、見てお分かりの通り木の箱です。大工さんが造るような立派な仕上がりの物ではなく、私と息子で造った木の箱です。
なぜ木の箱を造ったかといいますと、子供が学校で板を使って何かを造る工作をし、それを造るときに金づちで釘を打つのが面白かったらしいのです。
ですから、木の箱を造りたいというよりは、金づちで釘を打つという作業(遊び)をしたかったのです。
わが家には、板の切れ端がたくさんありますので、では何か木の箱を造ろうということに。最初に造ったのは、1枚目の写真の右側の箱です。私が、鋸(のこぎり)で板を切って、子供が釘を打つという作業分担。
1個目の箱は、何を入れるかも関係なしに、ただ私が楽をしたいために、鋸で板を切る回数をなるべく減らすように造ったもの。床板などに使う本実加工された板の幅をそのまま使うか、半分に切っただけの箱です。

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私が楽をした作業は、どうでもいい話ですが。
最近では、学校で使う工作用の材料として本物の木を使うことが少なく、集成材や合板がほとんどになっています。
金づちの持ち方や釘の打ち方などは、少しは教えてくれると思いますが、木に関することは何も教えてくれないようです。(教えないというより、使う材料が違いますから。)
日本は世界有数の森林国であり、木の文化と共に生きてきた国ですから、せめて教育の場では本物の木を使い、木のことを教えながら工作をしてほしいと思います。
私たちも、学校では木のことを学びませんでしたし、現在の学校の先生も同じですから、教えようにも教えられないということも事実です。
(学校の先生はまだ良いですが、建築をつくるプロたちが木のことを学ばずに、木の家を造っていることの方が問題です。)
木のことをよく知らないために、目に見えやすい割れや隙間などばかりをあげて、知らず知らずのうちに受けている木の良さ(恩恵)に気づけないのです。
木造建築・木の家が見直されようとしている今だからこそ、学校の段階から本物の木に触れる・木に関する教育が重要だと思うのです。
そうしないと、やっぱり木は・・・となって、また建材(集成材・合板)の家になりかねませんね。

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写真の木の箱の話に戻って・・・、ただ釘を打って終わりの作業(遊び)ではなく、木のことも少しずつ教えながら造っていきました。
板は、方向によって割れやすさが全然違うので、割れやすい方向の端っこに釘を打つ時は、先に錐で穴をあけてから打つと板が割れない、など説明しながら1個目の箱は30分ほどで完成。
1個目を箱を造った数日後に、また造ろうということになり2個目。それは、1枚目の左側にある箱・2〜3枚目の写真の箱です。
今度は、入れる物を決めてから・・・、テレビなどのリモコンを入れる箱を造ることになり、リモコンの寸法を測って箱の寸法を決定。

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1個目の箱よりも少し丁寧に造ることを目標。子供に、切った面をペーパーで磨く作業も追加しました。
2枚目の写真をご覧いただきますと、箱の立ち上がり部分は赤身部分で揃えました。底板は木目の良い部分が見えるように。
3枚目の写真の手前に大きな節がありますが、そこは硬くて釘が打ちにくいので節をよけて釘を打つといいよと教えると、じゃあ板を上と下を反対にしたら?と子供が考えました。
釘だけのことを考えるとそれでも良いけど、板を上下反対にすると立ち上がりの板の上面に節が見えてきて、見た目的にどうかな?(参考までに、4枚目の写真はこの箱の裏面。立上り板の下面に節が見えていますね。)
という具合に、2個目の箱を造り終えました。

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今度造るときは、木には表と裏があって、木が反る方向は・・・など教えながら造ろうと思います。
木のことを教える以前に、まずは子供たちには本物の木に触れさせてあげて下さい。
そして、本物の木の家に住んでおられる方は、乾燥してきたから隙間が空いてきたね・割れが入ったね、湿気を吸ってくれているから隙間が小さくなってきたね、と生活の中で教てあげて下さい。
木の良さを知ると共に、日本の木の文化を語り継いでいきましょう。
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2012年01月05日

初詣

あけましておめでとうございます。
今年初の新年挨拶の記事は、初日の出の写真でも・・・と思っていたのですが、残念ながら曇りでした。
日の出の写真は無理だったので、あとは正月らしい写真を・・・ということで、初詣の写真を掲載することにいたします。

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初詣に行かれた方・行けなかった方・行かない方など、いろいろいらっしゃると思いますが、わが家では日枝神社に初詣に行ってきました。
毎年ここと決めているわけでもないのですが、日枝神社に参拝に来ることが多いです。
富山では、山王さんと呼ばれ親しまれている富山市の中心部にある神社です。
昨年の暮れに一度寒波が来て雪が結構積もりましたが、その後はほとんど降らず雪の量もだいぶ減りました。曇りではありましたが気温も少し上がり、久しぶりに穏やかな元旦となった今年のお正月でした。
ですから、この日枝神社だけでなく他の神社も参拝者数がここ数年に比べると増えたのではないでしょうか。

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写真でもだいぶ行列になっていますが、こんなものではありません。
大きな境内の中だけでなく、神社の外の道路までずーっと長蛇の列です。40分ほど並んでようやく、参拝を終えることが出来ました。
「環境に優しい本物の木の家が増えますように。」
「ブログをご覧いただいている皆様も、良い年になりますように。」
木のことや木の家づくりのこと、その他いろいろなこと書いていきますので、草野鉄男建築工房のブログ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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2011年12月30日

寒波が過ぎて

今年も、もう終わりですね。今年最後として、富山の地域情報をお伝えしたいと思います。
ここ数年もそうですが、今年も年末から寒波の到来となってしまいました。
23日から降り始めた雪は、ホワイトクリスマスとしては良かったのですが、24日からは本格的な雪になり、あっという間に積雪45cmほどに。除雪で疲れられた方も、いらっしゃるかと思います。
5日間続いたクリスマス寒波でしたが、その次の日は久しぶりの快晴になりました。その青空とともに、また立山連峰も雪を覆った姿を見せてくれたのです。

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今日の写真は、富山の方なら新聞などで見られたこともあるかと思いますが、「白鳥と立山連峰」の風景です。
このブログでもだいぶ前にご紹介していますが、わが家から車で15分ほどのところにある「白鳥の里」です。常願寺川の左岸に位置し、針原校下の富山市野中にあります。
冬場の休耕田に水を張り、地元の有志たちの努力によって餌付けに成功し、毎年このように白鳥がやってきます。その数は、300〜500羽。
私も、シーズンに1度くらいはここに来る白鳥さんたちの顔を見に来るのですが、休日にお天気が良いとは限りません。天気が良かったとしても、立山連峰が見えるかどうかはまた別ですから、近くにいてもこの風景を見に来ようと思うとなかなか・・・なのです。

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この日はたまたま仕事の用事で魚津・滑川まで行った帰りに寄ってみましたら、たくさんの見物客・カメラマンが来ておられました。
今回の寒波で、立山連峰もまただいぶ白くなりました。だんだん本格的な冬の到来ですね。
年始は、3年ぶりに穏やかな天候になると言っていましたが、週間天気ではあまりよくないような・・・。除雪だけは、あまりしなくてもよい天気であってほしいですね。
ということで、「白鳥と立山連峰」の風景をお届けして、今年の最後の記事とさせていただきます。
このブログをご覧いただいている皆様、今年一年ありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。
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2011年12月27日

戸破の家 「LDKその3」

リビング・ダイニング・キッチンの続き、その3です。
前回見ていただいた写真と同じようですが、少し見る方向を変えることによって、前の写真では見えていなかった部分をご覧いただくことができます。
1枚目の写真は、リビングのブラインドのついている長戸側(外にデッキのある側)を見ている写真でしたが、この写真は反対に家の中側がどうなっているかお分かりいただけると思います。

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2枚目の写真も同じように、前回は長戸側が見える方向でしたが、この写真は反対の壁側(テレビ側)が良く見える写真です。
3枚目の写真は、長戸を背中にしてリビングの壁側を見ています。1枚目と2枚目の写真の中間部分というか、リビングのテレビをキッチンの間にある壁や戸・廊下が見えていますね。
ですから、前回の写真はどれも長戸側がよく分かる方向であったのに対して、今日の写真はいずれもその反対の壁側方向を見ている写真なのです。
どの写真にも見えている部分ですが、ご説明するものがある位置は3枚目の写真を使って下記に書かせていただきます。

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3枚目の写真で、真ん中にあるのは木の戸です。木の戸といっても四方の框が木であり、中に入れてある白いものはガラスではなくアクリル板です。この戸の向こうは、以前にご紹介した玄関・ホールになります。
戸の左側に廊下が見えていますね。ダイニングキッチンとこの廊下の間に戸はありません。オープンでつながっています。
廊下の途中にチラッと見えていますが、2階へ行く階段があるのがお分かりでしょうか。階段の他には、収納や以前にご紹介したトイレ・脱衣室・浴室がここにあるのです。
木の戸の上部には、2階の部屋が見えますね、子供部屋です。1階のリビング・ダイニング・キッチンと2階の子供部屋は、こういう風につながっているのです。
リビングの斜め天井が、そのまま2階の子供部屋までつながっているということです。(空間のつながりをお見せするために2階の子供部屋の戸は開けた状態で写していますが、戸を閉めることもできるようにしてあります。)

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リビング・ダイニング・キッチンにある家具や造り付け部分について少し書いておきましょう。
この家だけでなく他の家もそうですが、こういう木の家の空間に合う家具を造られたいということで、構造材や板材と同じ山の木で家具などを造ってあります。
キッチンの前にある掘りごたつ形式のカウンターは、厚さ6cmの杉板を使って造り付けてあります。リビングに置いてあるテーブルは、厚さ3cmの杉板で大工さんに造ってもらったものです。
テレビ台は、もっと簡単です。上に見えているのは厚さ6cm・下のは厚さ3cmの杉板。間にレンガを置いて載せてあるだけのテレビ台なのです。
こんな風にご要望に合わせていろいろな造り方もできますし、何よりも家具屋さんで買う本物の木の家具よりもかなりローコストに造ることができます。木の家の空間に合う、本物の木の家具にされたい方には、おススメです。
この家のリビング・ダイニング・キッチンは、高い天井の一つの空間にしてあるだけでなく、リビングの外にあるデッキ空間を外部リビングとして連続性をもたせ、そして2階の子供部屋までつながりをもたせてあります。
夏であれば、ここを風が通り抜けていくので、とても過ごしやすく気持ち良い空間になったそうです。
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2011年12月20日

戸破の家 「LDKその2」

前回に引き続き、リビング・ダイニング・キッチンのその2です。
前回は、キッチンがよく分かるように主にその部分を見ていただきましたが、今日はリビングとキッチンの関係がよく分かるようにご紹介しましょう。

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1枚目の写真は、リビングからキッチン方向を見ています。2枚目は反対に、キッチンからリビング方向の写真です。
この2枚を見ていただきますと、その関係が良くお分かりいただけるかと思います。まずは、前回も書きましたように、対面式のキッチンになっていますね。
対面式はよくある形ですが、この家でのこだわり部分はここからです。ご飯を食べるカウンターのある部分は、掘りごたつ形式になっているのです。その部分の床が下がっていて足を下ろせるようにしたあります。
そして、2枚目の写真がよく分かると思いますが、リビングの床に比べてキッチンの床の方が低いのです。約50cm低くしてあります。

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リビングとキッチンの床の高さが同じであれば、キッチンに立っている人がカウンターでご飯を食べている人を見下ろすことになりますが、キッチンの床が低いので顔の位置が近づきます。同じような高さの目線で、会話ができるということです。
家族そろって食事をするときは、1枚目の写真にあるリビングのテーブルで食べるのですが、朝ごはんを食べるときやお酒を飲むときなどに使うカウンターとして、こんな風に造られました。もう一つは、家事などの作業台としても使われます。
キッチンの天井も高いですと前回書きましたが、リビング・ダイニング・キッチンの一体感を持たせるために、リビングからキッチンの天井まで同じ高さにしてあるのです。
3前目の写真は、キッチン側からリビング方向を見ています。写真の右側は南側になるのですが、長戸には既に縦型ブラインドが取り付けてあります。

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その窓の向こうには、大きなデッキ空間があるのです。リビングから裸足のまま、デッキに行けるようにしてあります。屋根もあるデッキ空間なので、雨の日でも使うことができます。リビングの延長としての外部リビングがあるのです。
外部リビングも内部リビングも、空間のつながりも強調するために長戸の上部も壁にせずガラス張りにして、天井がつながりが見えるようにしてあります。
それに加えて、外部リビングと内部リビングの壁もつながりを感じさせるため、外壁の杉板がそのまま中までつながって見えるように、3枚目の写真でリビングの正面の壁が杉板張りになっているのです。
こんな風に、こだわりのたくさん詰まったリビング・ダイニング・キッチンなのですよ。
次回は、また違う角度のリビングの写真など見ていただきましょう。
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2011年12月16日

戸破の家 「LDKその1」

こちらの家、前々回はトイレ、前回は脱衣室と、水回りをご紹介してきました。そして今日は、いよいよリビング・ダイニング・キッチンをご覧いただきましょう。
リビング・ダイニング・キッチンは一度に紹介しきれないので、何回かに分けてご覧いただきますが、水回りの続きということで、今日は主にキッチンを見ていただきます。
写真でお分かりのように、白を基調として色を揃えてあるキッチンですね。この辺は、脱衣室・トイレもそうだったように、水回りをこういう風に統一されたのです。

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トイレをご紹介した時に書きましたが、白いタイルを貼ってあるのはトイレの床だけでなく、脱衣室もこのキッチンも揃えて水回りの部屋全部が白いタイル貼りになっています。
タイルというと冬は冷たそうですが、部屋はもちろん脱衣室もトイレも、そしてこのキッチンのにも床暖房してありますので暖かい床なのですよ。
部屋全体が真っ白けすぎても落ち着かないということもありますが、脱衣やトイレならいる時間が短いので問題なく、それに比べるとキッチンにいる時間の方が長いですが、リビング・ダイニング・キッチンと全体で見れば木の部分がだいぶありますので大丈夫です。
1枚目の写真では、横アングルで撮影していますので、キッチンのシンク側と収納側が向かい合って並んでいる位置関係がお分かりいただけます。

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2枚目と3枚目の写真は縦アングルなので、上から下まで縦方向に分かりやすいと思います。
この写真でお分かりのように、リビングダイニングも天井が屋根なりに高くなっているのですが、それと同じ高さでキッチンも屋根なりに高い天井の空間なのです。
こういう空間にすることによって、より広く感じるリビング・ダイニング・キッチンにしてあるという訳です。
2枚目の写真の左半分には、リビング・ダイニングがチラッと見えていますが、キッチンから見るとこんな感じです。リビングダイニング側にシンクがありますので、いわゆる対面式になっています。

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3枚目の写真で、上の方が明るく光っていますが、間接照明が取り付けてあるのです。
収納といえば、写真に見えるシステムキッチンの収納棚だけではありません。
1枚目の写真の正面に戸が見えていますが、その奥に2帖分の収納を設けてあります。そして、そこは勝手口も兼ねていてそこから外に出れるようになっているのです。
それからもう一つの収納空間は、ここは写真には写っていないのですが、1枚目の写真でいうと写真を撮影している背中側にも収納を設けてありますので、つまりキッチンを中央にして左右どちらにも収納空間を設けた間取りにしてあるということです。
天井の高いゆったりした空間、そして収納たっぷりのキッチンでした。
次回は、リビング・ダイニングですよ。お楽しみに!
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2011年12月13日

緑の列島 木の家スクール富山 第3回

先日、緑の列島木の家スクール富山第3回を開催しました。
前回は、金沢工業大学に行って実験の見学をしてきた外部研修の様子を紹介しましたが、今回はまたいつもの会場での講義です。
今回は、住環境に関する講義をしていただきました。講師は、以前のスクールでも来ていただいていた野池政宏先生です。
野池先生は、住まいと環境社代表であり、岐阜県立森林文化アカデミー非常勤講師や自立循環型住宅研究会の主宰をしていらっしゃいます。
今回は、「省エネルギー住宅の設計法」と題して講義をしていただき内容は、温熱指標の意味やパッシブデザイン、そして省エネ住宅の評価に関するお話でした。
難しい話、特に温熱指標ではややこしそうな名前・数値がいっぱい出てきますのでその辺は割愛させていただいて、パッシブデザインのことについて書きたいと思います。

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パッシブデザインとは、自然エネルギーを最大限に活用して、住宅で使うエネルギー(冷暖房・照明など)を減らせるような建物をつくることです。
太陽を取り入れる昼光利用つまり明るい家は、照明や冬の暖房エネルギーを減らします。同じ太陽でも夏に直射日光が入ると暑いので、日射遮蔽することにより冷房エネルギーを削減できます。
建物の軒の出や庇が、これを解決してくれます。軒や庇が出ていると、夏には良いようでも冬には邪魔になりそうに思いますが、そうではありません。夏と冬で、太陽高度が違うからです。
軒の出・庇があることによって夏の直射日光を遮ってくれ、冬は太陽が低くなるので軒の出・庇があっても部屋に陽射しが入ってくれるというわけです。
これに関しては、昔の家が長年の知恵・工夫でちゃんとそうなっていますよね。逆に今の家は、軒・庇のない箱の家が流行っています。
自然風を入れるつまり風通しの良い家は、分かりやすいですよね。これも昔の家は、戸が多かったのでその戸を開け放すと、家の中を風が通り抜けていきます。
今の家は壁が多いので、窓の取り方などをちゃんと考えないと、風通しの悪い家になりがちです。夏の風向きも考えて、エアコンにあまり頼らなくてもよい家にしたいものです。

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自然(太陽・風)を取り込むという点に関しては、新しい考え方ではなくむしろ昔の家に学ぶべきなのです。気候風土に合う自然と共生する家づくりだったからです。
ただ、冬の暖房という意味では、昔の家は確かに寒かったです。戸が多くて隙間だらけでした(その隙間が自然換気という良い意味もありますが)し、昔なので暖房器具もありませんので。
今は、いろいろな暖房器具があるというもの、資源の問題もそうですし、特に3月11日以降、より省エネ・節電を考えなくてはいけなくなりました。
暖房エネルギーを減らすには、断熱性能が重要です。その断熱とは、開口部(窓・ガラス)の性能と、断熱材(床・壁天・井)の性能です。
ただ注意しなければいけないのは、断熱性能を上げると逃げていく熱が少なくなりますから冬の暖房には効果がありますが、夏に家の中が熱くなるとなかなか涼しくなりません。
その辺のバランスを考えて性能を決めないといけない、ということです。

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省エネという面では、発電や給湯をしてくれる太陽熱利用もあります。どちらかというと、まずは太陽光発電をという流れが一般的になっているようですが、太陽光発電は本当にお得なのでしょうか? 
電気代が、タダになるか安くなるのはとてもお得そうに聞こえるのですが、やはり設備投資費が非常に高価であることもそうですし、30年ほどすると取り換えしなくてはいけないといういことも考慮しておく必要があります。
長いスパン(30年・60年)で考えてみると、太陽光発電は上記のように設備にコストがかかるのに対して、パッシブデザインの家(新築もリフォームも)は一度つくるとずっとその性能のままなので、結果こちらの方が安く上がる計算になります。
また、太陽光発電では電気代がどうのこうので快適性とは関係ありませんが、パッシブデザインの方は住み心地の快適性も得られるのです。
パッシブデザインと太陽光発電まで一緒にやればより省エネにはなりますが、優先順位としてまずはパッシブデザインの家にするというのが良いそうです。
あとは、住まいの中で高効率な家電製品を使う、家族で無駄な電気を使わない生活を心がけることも大事ですね。
受講生の皆さん、いつも以上に一生懸命メモをとっておられたのが印象的な講義でした。

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